私の住む町、北海道の田舎町「長万部町」のはずれにひっそりとある、
秘密のイルミネーションスポット「ほたるの里」を紹介します。
長万部町は北海道の道南地方にある人口6000人弱の町です。
函館と札幌を結ぶ国道5号線の中間あたりに位置し、
海山川や酪農地帯がほとんどの自然豊かな場所です。
名物の「かに飯」やゆるキャラの「まんべくん」が有名で、
未来には新幹線の駅が出来るのでこれから発展していこうとしている町です。
長万部ほたるの里の見頃時期と混雑やアクセス、
駐車場の情報もご紹介します。
長万部ほたるの里は穴場のイルミネーションスポット!?
「長万部ほたるの里」は駅前商店街で写真店を営んでいる小泉さんという方が、
酪農家であった自分の実家のあった土地に私財を使い、
自力で20年以上コツコツ作り上げてきた、
まるで「里山」の様な大きな庭園です。
林の中を切り開いて、ホタルが住める環境を再現するために、
そこを流れる小川沿いに池をたくさん作って、
そこにホタルのえさになるカワニナという貝を養殖して、
少しずつホタルを増やしていきました。
この町のお年寄りに聞いたところ、
4~50年前まではどこでもホタルが見れたと言っていました。
それが今ではほとんど見られないのは、
やはり原因は広大な畑に散布される農薬だとみなさん口をそろえて言ってました。
そのため現代では自然環境がどんどん壊されていて、
ホタルの姿はほとんど見られなくなったのですが、
小泉さんの長年の努力によって今ではホタルが自然に繁殖して、
毎年、約1000匹以上のホタルが乱舞する秘密のスポットとなったのです。
さらにこの場所には、
自然も人も大切にしてきた小泉さんの思いがたくさん詰まっています。
敷地内には約250mの遊歩道が作られて、
ゆっくりと見て回ることができます。
敷地内には池のほかにたくさんの樹木が植林されていて、
季節ごとに表情を変えています。
この場所自体はずっと開放しているので、
日中にはホタルは見えませんが自然探索にもおススメです。
夜になり暗くなると、
遊歩道にところどころ設置された小さいランプが道案内になります。
ホタルを刺激しないようにした、とても暗めのランプなので、
気を付けてゆっくり行きましょう。
そしてさらに、天気の良い日にこの場所から見る星空は絶景です。
町からも離れていてまわりは広大な牧草地なので、
夜は漆黒の夜空に満天の星を見ることができます。
長万部ほたるの里の見頃時期と概要
見頃時期
毎年7月20日~8月20日頃(気候によって変動あり)
ホタルの見頃の時間帯
19時~21時頃がたくさん見れます。
※期間中は24時間ずっと開放しています
入場料
無料
設備
トイレや水場はありません。
近隣にお店などはありません。
長万部ほたるの里の混雑は?
シーズンになると町内や近隣からカップルや見物客が来ますが、
僻地だしまだまだ知名度が低いのでとても空いていてゆっくり見学できます。
遊歩道にはロープが張ってありますが、
子供は遊歩道から出たり池に落ちたりしないように大人と一緒に見学しましょう。
長万部ほたるの里のアクセスと駐車場
海近くのJR長万部駅から車で内陸側へ10分ほど走っていくと、
民家もまばらになり酪農の牧草地が広がってきます。
放牧されている牛たちもチラホラ見えてきて、
いかにも北海道らしい風景があちこちに広がります。
そして国道沿いに小さく「ほたるの里→」という看板があるところを入って、
5分ぐらい言った場所にひっそりとその場所はあります。
駐車場は無料です。
農道なので路上駐車でオッケーなんです。
まとめ
長万部ほたるの里は普段は無人ですが、
度々オーナーの小泉さんが来られるので、
出会ったらいろいろお話を聞くことができますよ。
最近、巨大養豚場やメガソーラー発電所などが近隣に作られて、
ホタルの住める自然環境に脅威を与えてきているとのことです。
天然のイルミネーションスポット「ほたるの里」は、
環境のバロメーターにもなっています。
いつまでもホタルが飛び交う美しい場所であってほしいと願っています。