成人式は二十歳のお祝いですが、二分の一成人式は十歳を祝うイベント行事のことをいいます。
この二分の一成人式、十歳の成長を祝うイベント行事といえば聞こえはよいのですが問題点も考えられるようになり、いらない行事だと思っている人も少なくありません。
いらない行事だと思っている人たちは、どんな理由でいらない行事だと思っているのでしょうか。
詳しく解説していきたいと思います。
二分の一成人式はいらないと言われるのはなぜ?
二分の一成人式がいらない行事だと言われている理由をいくつか挙げていきたいと思います。
▼そもそも成人式があるため
成長を感じるためのイベント行事は、そもそも二十歳に行われる成人式があります。
未成年から成人になる時ですので、いちばんに「大人になったなあ」など自分の成長を感じられるイベントでしょう。
なので、わざわざ十歳の時に「成長を感じるため」のイベント行事として二分の一成人式を行う必要はないのではないかと思う人もいます。
▼コストがかかる
わざわざ二分の一成人式を行う必要がないと思っている人もいますが、加えてイベント行事として行うには小学校にとっても、開催をするのは大変な行事です。
大変な思いまでして、開催する必要はないと思っている人もいます。
▼親を喜ばせるイベント行事になってしまっているため
子供が自分の成長を感じるイベント行事のはずなのに、親を喜ばせるためのイベント行事になってしまっている場合もあります。
親にとっても、子供の成長を感じられるよい機会だとは思うのですが、主役が子供ではなく親になってしまっているのではないかと感じる人も少なくはありません。
子供の気持ちを考えると、必要ないのではと思う人もいます。
いくつか理由を挙げてみましたが、小学校でのイベント行事として行う必要はないと思っている人がいますね。
私が通っていた小学校では、二分の一成人式がありました。
しかし、イベント行事というよりは、二十歳の自分に向けての手紙を書くなど、タイムカプセルを作るだけ程度の行事とは呼べるようなものではありませんでした。
その程度の二分の一成人式ならよいかもしれませんね。
ところが、二十歳の成人式の時に開けようということで作ったタイムカプセルでしたが、結局、成人式の時に開けられることはありませんでした。
今となっては行方も知りません。
そんなことになってしまうなら、二分の一成人式を行った意味を考えてしまいますよね。
私が行った二分の一成人式もいらなかったなあと思います。
もしタイムカプセルを作るようなことがあれば、時が来たらしっかりと開封したいものですね。
二分の一成人式の問題点とは!
二分の一成人式には、問題点もあるのではと思う人もいます。
二分の一成人式を子供が両親からの愛情を再確認するために行う学校もあるのです。
今の時代、家庭環境はそれぞれの家庭によって様々です。
両親が離婚してしまっていて、お母さんしかいなかったりお父さんしかいなかったり、片親の家庭で過ごしている子供もいます。
実の両親に会ったことがないなんていう子供もいるかもしれません。
両親はいても、あまり仲が良くないという子供もいることでしょう。
愛情の再確認のために、二分の一成人式を行う場合は、両親への感謝の作文発表などが行われています。
家庭環境が様々にあるなかで、両親と仲良く、穏やかな家庭環境で育った子供の作文発表を聞いて
傷ついてしまう子供が現れることは間違いないでしょう。
それに、先ほどお話ししたように親を喜ばせるためのイベント行事になってしまっている場合があります。
両親への作文などは、まさに親を感動させるためのイベント行事でしかありません。
私も複雑な家庭環境で育ったため、もし「両親への作文を書きましょう」などと言われていたら
困っていたと思います。
子供のためのイベント行事で親に向けて作文を書きなさいなどということは、親のエゴでしかないように感じてしまいますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
二分の一成人式を必要ないと思っている人、問題があると思っている人もいることがわかりました。
小学校でわざわざ開催することは、少なくなってきているのかもしれませんね。
しかし、十歳は年齢が一桁から二桁になる節目ではありますし、お祝いをすることは悪いことではありません。
おすすめなのは、身内だけでお祝いをすることです。
写真スタジオなどに行って、家族写真を撮るとよいでしょう。
家族写真は、思い出にもりますし、十歳の節目の記念写真にもなります。
子供が自分の成長を感じられるように、十年間無事に成長してくれた子供に向けて、親からの感謝の気持ちを伝えることもよいと思います。
子供が主役のイベントであることを忘れないでおきたいですね。