子犬がじゃれてくるのは思わず笑みがこぼれてしまうと思います。
ですが、子犬が家具や、ズボンの裾・服の袖口に噛み付いたりするのは困りますよね。
犬にも感情があるので、かむのには理由があるのです。
それぞれ理由と対処方法をお教えします。
噛み癖を直すのは飼い主としてのマナーでもありますからね。
子犬が服を噛む理由とは?
子犬が噛んでくるのは複数の原因が考えられます。
①歯の生え変わり時期で歯茎がかゆいから
生後1ヶ月ごろから半年位まで乳歯から生え変わる時期になります。
むずむずするので、とりあえず噛んで解消しようとしています。
②噛むのが楽しいから
犬は人間と違い、口が手の代わりといっても過言ではありません。
興味を引くものはとりあえず噛んでみてそれが何であろうかと確かめようとします。
③ヒマで遊んで欲しい
これは子犬だけではなく成犬でも言えることです。
ヒマだからとりあえず噛んだらヒマが紛れるかな?と噛んでいる場合です。
犬は噛むことが大好きな生き物なので、つい飼い主に鎌って欲しくて噛んでいる場合です。
子犬が服を噛むときの対処法は?
では原因別にどうしたらよいのか解説していきます。
①歯がかゆくて噛んでいる場合
人間もかゆいときには我慢できる人はそうそういないですよね。
ひとまずは噛む事をやめさせて、噛んでも良いおもちゃやガムを与えて上げましょう。
犬の個性にもよるかもしれませんが、噛んでOK・NGの区別がつくようになります。
②噛むのが楽しい場合
一緒に遊んでいた場合、興奮していて噛んでいます。
「痛い」「ダメ」など、短い言葉でやめさせます。
それでもまだ興奮してやめない場合はその場から立ち去りましょう。
引き剥がせない場合は大きな音をたててびっくりさせた隙に引き剥がします。
わざとびっくりさせるのはかわいそうですが仕方ありません。
家族全員が統一した態度を取ることで、「噛むと遊びが終わってしまう」と認識させましょう。
③ヒマで遊んで欲しい場合
ひとまず噛む行為をやめさせます。
②のケースとおなじように静かにしかって噛むことを止めさせましょう。
そして噛む事をやめたら、ほめたりせずに別室へ移動しましょう。
離れる時間は数分で大丈夫です。
飼い主が立ち去ることで犬は「噛んでも遊んでくれない」と認識します。
子犬の噛み癖を直す方法は?
対処法を色々教えましたが、ここで重要なのは、「しかる基準は統一すること」「体罰は与えないこと」「低く、無表情でしかる」です。
家族3人暮らしでお父さんは怒ってくる、お母さんは怒らない、子供は怒らない。
同じ行動でバラバラの対応をされたら、人間でも混乱してしまいますよね。
とにかく噛む=良くないことと犬に認識してもらわないといけないので、みんなで態度を統一させることが肝心です。
噛んできたら口の中に手を突っ込むと噛み癖が治ると言われていましたが、確かに噛む癖はなくなるでしょうが、「人間の手=こわいもの」と認識してしまうリスクはあります。
そうすると、飼い主と犬との信頼関係が育まれない可能性があり、そのほかのしつけにも影響が出てきます。
しかるときにも声のトーンは重要です。
女性や子供はつい声が高くなってしまうのですが、犬のほうは、「喜んでる!」と勘違いする可能性があります。
顔もニコニコしていたら、言葉を理解できていなければ「喜んでいる」と犬は思ってしまいます。
無表情で、出来るだけ低い声で「ダメ」といいます。
大声を出すと、これまた喜んでいると犬が勘違いしてしまいます。
もう一つ重要なことは、噛むことは子犬にとってストレス解消の一つです。
もし遊んで欲しくて噛んできた場合は、噛むのを止めさせた後にしっかり遊んであげてください。
ロープの引っ張りあいは大変喜びますよ。
もしくは知育のおもちゃで噛むとエサが出てくる、みたいなおもちゃも沢山出ています。
噛むことよりもっと楽しい遊びがあれば、ワンちゃんもそっちの遊びに夢中になるはずです。
もし、同居犬や近くにお友達のワンちゃんがいたら一緒に遊んでいるうちに、やたら噛んではいけないということを学びます。
ストレス解消もできるので、一石二鳥です。
まとめ
子犬が噛む原因はいろいろあります。
歯の抜け替わりでむずむずする、遊んで欲しい・ヒマだから。噛むことが楽しいという原因でした。
今のうちに噛む癖をしつけておかないと成犬になったときに間違えれば大怪我の原因にもなります。
しつけるときは犬が混乱しないように、噛んだらすぐにしかること・騒がないこと(犬が喜んでいると勘違いするので)・笑顔で言わないことを家族で守ることが大切です。
ワンちゃんも叱られっぱなしだと、飼い主への信頼がどんどん損なわれますので、しかるときはしかって遊ぶときは目一杯遊んであげて、ワンちゃんと良好な信頼関係を築いてくださいね。