神社に行くとついついおみくじを引いてしまいますよね。
特に初詣の場合にはその1年を占う意味でもおみくじも重要になります。
そんなおみくじですが、普通は大吉や中吉、凶などが思い浮かびますよね。
しかし実は平(たいら)という運勢があるんです。
そして、その確率は2%以下となっています。
ここではそんなおみくじの平について解説していきます!
おみくじで平が入っている神社と確率
おみくじですが実は全てのおみくじで平があるわけではありません。
平が入っているおみくじがある神社は以下の神社だけになっています。
- 下鴨神社(京都府)
- 石清水八幡宮(京都府)
- 伏見稲荷大社(京都府)
- 堀川戎神社(大阪府)
- 住吉神社(大阪府)
- 少彦名神社(大阪府)
- 春木八幡神社(大阪府)
- 清見原神社(大阪府)
- 素戔嗚尊神社(大阪府)
- 御厨天神社(大阪府)
- 厳島神社(広島県)
- 氷川神社(埼玉県)
- 戸隠神社(長野県)
- 金刀比羅宮(香川県)
- 青島神社(宮崎県)
- 太平山神社(栃木県)
- 日光の二荒山神社(栃木県)
関西地方を中心に、有名な神社が多くなっていますね。
そして、その中でも平はそう簡単に出るものではなく、確率は2%以下となっています。
ある意味、大吉良いもレアですので、出たら運勢に関係なく嬉しくなってしまいますね。
おみくじ平の意味や運勢は?
「平」というおみくじは、神社によって意味が異なります
。
大抵の神社では、「平」は「吉」と「凶」の中間くらいとされていて、「良くも悪くもない」という感じです。
たとえば、広島にある厳島神社では、「平」は波風がなく穏やかな状態を表しています。
埼玉の氷川神社には、「平」、「平吉」、「吉平」という種類があり、今の穏やかな状態が続くことが良いとされています。
長野の戸隠神社では、「平」は「吉」と「凶」の間であり、「中吉」や「半吉」とは異なると説明されています。
しかし、京都の下鴨神社では、「平」が最も悪い結果とされ、通常の「凶」に近い意味合いを持っています。
香川の金刀比羅宮では、「大吉・吉・平・小吉・末吉」という順番で「平」が含まれています。
また、京都の石清水八幡宮では、「平」は吉と凶が判別しづらいが、運気が安定している状態を意味し、大吉と同じとされることもあります。
「平」が大吉と同じように扱われるのは、「十二直」という昔の運勢の決め方が関係しています。
これは飛鳥時代から明治時代にかけて使われた方法で、「平」は良い運勢を示していました。
おみくじの「平」の呼び方や由来
おみくじの「平」という言葉は、通常「たいら」と読むことが多いですね。
でも、場所によっては「へい」や「ひら」と読むこともあります。
この言葉は、「平穏無事が大事」という神道の思想に基づいているんです。
「変わらない毎日が幸せ」という考えが反映されています。
おみくじは、もともと平安時代に天台宗の僧侶の良源さんが考えたものです。
江戸時代になると、もっとわかりやすく改良され、「元三大師御籤(がんざんだいしみくじ)」として広まりました。
これは仏教の詩を使ったものでした。
江戸時代は仏教と神道の区別があまりされていなかったため、お寺でも神社でも似たようなおみくじが使われていました。
ですが、明治時代になると、政府が「神仏分離策」を実施しました。
これは、神道と仏教、神社とお寺をはっきり区別する政策でした。
その結果、神社では仏教由来の漢詩を使ったおみくじを使わなくなり、新たに和歌などを使ったオリジナルのおみくじを作り直しました。
このような経緯から、現在では「平」と書かれたおみくじは、お寺よりも神社でよく見られるようになっています。
おみくじの運勢の順番
おみくじを運勢の順に並べると以下のようになっています。
大吉>吉>中吉>小吉>半吉>末吉>末小吉>平>凶>小凶>中凶>末凶>大凶
おみくじだけでもたくさんの種類があることがわかりますね。
これらが全部入っている神社は少ないですが、個人的にはおみくじのバリエーションが豊かなのは面白いと思います。
おみくじの種類は神社に裁量に任されているので、そのレアな運勢を引けたら、凶でも嬉しくなってしまいますね。
ちなみに、落語家で芸人の月亭方正さんですが、テレビのロケで下鴨神社を訪れたことがあるようです。
そこで新年の運勢を占うためにおみくじを引いたところ、なんと平を引き当てたことがあったそうです。
運勢としてはそこまでよくはないですが、芸人としてはまさに「大吉」で、この上ない美味しい結果になりましたね。
「平」以外のおみくじの確率
おみくじですが他の運勢の確率も気になりますよね。
こちらですが神社にもよりますが、大まかな目安としては以下のようになっています。
大吉23%、吉24%、中吉10%、小吉13%、末吉19%、凶11%という感じです。
あくまで目安ですし、入っている運勢も違うので参考程度ですが、比較的大吉も多く入っているのです。
例えば、多くの観光客が訪れる浅草の浅草寺ですが、なんと凶が入っている確率は30%以上とも言われています。
観光客が多いと大吉を多く入れたいと思うのに逆に凶が多く入っているのは、なんとも硬派な神社ですね…
そのような特別な神社は別にして、一般的な神社の場合こう見ると半数以上はそれなりに運勢が良いということがわかります。
おみくじは未来を表すことではない
ですが、このような内容が良くないおみくじを引いても結局はその人次第となっています。
おみくじというのは未来を表すことではなく、神様のお告げという意味になっています。
おみくじを漢字で書くと御神籤であり、神様が入っていますね。
ですので、おみくじの運勢だけでなく内容もしっかり読むようにすることが大事です。
内容を読んでみると、大吉だけど以外にしょっぱいことが書いてあったり、逆に凶だけど前向きなことが書かれていることが多いです。
これはおみくじの結果に一喜一憂をするのではなく、結局はその後の考え方や行動が大事という神様からのメッセージになっています。
このようなことから大吉でも凶でも平でもしっかりと目標を持って、普段から品行方正な行動を心がけるようにしましょう。
そうすることで、どんな運勢でも最終的には良い方向に向かっていきます。
ぜひ来年のおみくじですが、どんな運勢でもしっかり受け止めるようにしてくださいね。
まとめ
おみくじには平という運勢があります。
こちらは一部の神社でしか見ることができず、また出る確率も2%以下と言われてます。
なので相当なレアな運勢であり、出たら大吉よりも嬉しいかもしれません。
運勢としては良くも悪くもないぐらいの位置ですが、それもまた神社ごとに違います。
ただそのような運勢だからといって一喜一憂するのではなく、
内容からしっかり自分の行動を改めることが大事です。
そしてどんな運勢でもしっかり受け止めて、その年を良い年にしてくださいね。