犬と一緒に遠出旅行したいと思った時、新幹線で所定の手続きをすると一緒に乗車することができます。
ですが、断られるということも起きるのです。
新幹線に犬と乗るのを断られる可能性がある理由は以下の3点です。
- 手回り品切符を購入していなかった
- 犬の重量やサイズが大きすぎた
- 他のお客様に迷惑になるくらい暴れてしまう
そこで今回は、新幹線に犬と乗るのを断られる理由の詳細などについて、ご紹介していきます。
新幹線に犬を乗るのを断られる理由3選
せっかく愛犬と新幹線の旅を計画していたのに、当日乗車を断られてしまったという話を耳にしたことはありませんか?
新幹線のチケットも無駄になってしまいますし、予定が崩れてしまっては残念ですよね。
何より、急遽犬をどこかに預けなければなりません。
そうならないためにも新幹線の乗車を断られてしまう理由を事前に知っておきましょう。
手回り品切符を購入していなかった
通常、犬をはじめとする小型動物のペットと乗車する際は、「手回り品切符」というものが別途必要です。
290円ほどで購入できる手回り品切符は、新幹線に乗車する前に改札口で購入する必要があります。
場所によっては、改札口を入ってから精算所で購入するケースもあるため、もし不安でしたら駅員さんに確認しておくといいですよ。
ちなみに、この手回り品切符は、自動券売機では購入することはできません。
サイズ規定や確認なども発生してくるため、自動券売機では発行できないような仕組みになっているのです。
そのため、改札口で必ず確認し、購入する必要があります。
もし当日購入する場合は、時間に余裕を持って到着し、改札で確認するといいですよ。
犬の重量やサイズが大きすぎた
新幹線に乗車できる犬やペットの重量は、規定で定められています。
その規定よりもオーバーする場合は、例え小型犬と言われる種類の犬であってもお断りされてしまいます。
また重量だけでなく、犬やペットが入っているケースの大きさも規定が定められており、それをオーバーしている場合は、乗車不可となってしまいます。
他にも、犬が入っているケースの蓋が閉まっていない場合や、頭や体の一部が外にはみでてしまっている場合はNGですので、その点も気をつけて準備してくださいね。
他のお客様に迷惑になるくらい暴れてしまう
犬が入っているケースは手荷物として、大型荷物のコーナーか自分の足元に置く必要があります。
新幹線内にはキャリーケースをはじめ、大型荷物を置くスペースがあります。
しかし、大切な愛犬は自分の近くで一緒に移動したいですよね。
そんな時は、足元にケース毎一緒に置くとよいでしょう。
ただ、その時に愛犬が激しく吠えたり、暴れすぎてしまう場合は、いくらケースに入れていても動いてしまうことや他の方を怖がらせてしまう事もあります。
新幹線は公共交通機関ですので、たくさんの方が利用しますし、そういった方の迷惑にならないように、飼い主として気をつける必要があります。
他の方に危害を及ぼす影響が考えられる場合は、乗車を断られてしまう可能性がありますので、その点も頭に入れておいてくださいね。
新幹線に犬を持ち込める条件
ここでは、新幹線に犬を持ち込める条件をご紹介していきます。
ちゃんとルールを守れば、新幹線に犬を乗せても大丈夫なので安心してくださいね。
新幹線に持ち込む規定サイズ以内であること
新幹線に犬を持ち込む条件として、規定で定められているサイズ「縦・横・高さの合計が120cm」以下におさまっている必要があります。
普通のスーツケースよりも小さめのサイズですし、小型犬でないと難しいサイズ感ですよね。
新幹線に乗車する際、犬は動物専用のドッグキャリーやリュックなどに入れることが義務つけられているので、お持ち出ない方はすぐに用意しましょう。
また、どんなカバンでもOKという訳ではありません。
ハードクレートやショルダーバッグ、リュックなどのように形が固定されているドッグキャリーのみが、新幹線へ持ち込むことができます。
ちなみに、移動する際に便利なペットカートも、条件を満たせば持ち込む事が出来ます。
先ほどの規定と同様で、縦・横・高さの合計が120cm以下で、犬や動物が入る部分とカートの部分が分離可能であることが必須条件です。
長時間移動となる新幹線で、愛犬が苦しくならないように、ちゃんとした動物専用のドッグキャリーやリュックを準備してくださいね。
重さがカバンと犬を含めて10kg以下であること
規定のサイズにあわせて、重さも新幹線に犬を連れていく時の必須要件として決められています。
先ほどの縦・横・高さの合計が120cm以下かつ、「ケースやリュックと動物の重さの合計が10kg以下」である事が義務付けられています。
専用ケースやリュックだけでも結構な重さを取られるため、現実的に中型犬以上の犬と新幹線を一緒に移動するのは難しいでしょう。
また、小型犬でもカバンの重さと犬の重さを含めてとなると、10kgの壁はなかなか難しいですよね。
ただ、公共交通機関で定められているルールなので、もしオーバーしてしまう場合は新幹線をやめて、車の移動に変更するなど適宜変更案も検討してみてください。
カバンの中に頭も体の一部もしっかりしまうこと
新幹線で犬と移動する場合、車などのように、膝の上や自由に乗車させたり、リードのまま乗車することはできません。
また、体の一部がドッグキャリーやリュックの中から出ている時は、乗車を断られるケースがありますので、気をつけましょう。
もちろん新幹線の車内だけでなく、駅のホームでもきちんと犬専用カバンにしっかりしまっておく必要があります。
いくら可愛い愛犬でも、ルールを守らずカバンから顔を出させたりすると、他の方とのトラブルにもなりかねません。
また、乗車を下ろされてしまう可能性もあるため、きちんとルールを守ってくださいね。
他の方の迷惑や危害をかけないこと
他に必須条件が、JRの規定によると「他の旅客に危害を及びし、または迷惑をかけるおそれがないと認められるもの」とされています。
多くの人が使用する公共交通機関だからこそ、お互いの気遣いが大切ということですね。
尚、子犬はOKですが、猛獣や蛇は禁止されているので、いくら規定内のサイズであっても不可ですので、検討していた方はお辞めください。
補助をしてくれる犬の場合は、サイズや規定関係なく可能
盲導犬や聴導犬、介助犬など、体が不自由な方の補助をしてくれる犬の場合は、大型犬でも例外で一緒に乗車することができます。
この場合は、盲導犬や聴導犬、介助犬などの利用者と一緒に乗車する時のみ無料で乗車できますよ。
しかも、その場合、別途申告などは不要で乗車できるので安心してくださいね。
もちろん、補助をしてくれる犬は犬専用のケースやカバンに入れる必要はありません。
その点は駅員も分かっているので大丈夫ですよ。
新幹線の犬の持ち込み料金や当日の流れ
新幹線に犬や動物を持ち込む際は、別途で「手回り品きっぷ」という切符が必要です。
料金は1つにつき290円別途かかります。
1回の乗車毎に、1つ290円の手回り品料金がかかってくるので、忘れずに事前に切符を購入しましょう。
家族である犬と一緒に移動することを考えれば、290円で新幹線に乗車できるのはお値段も安いですよね。
新幹線に犬を持ち込む時の注意点
愛犬と一緒に外の景色や旅をのんびりと楽しみたいという気持ちは分かりますが、新幹線のような公共交通機関にはたくさんの人が乗車します。
そのため、新幹線に犬を持ち込む際は、きちんとルールを守り、注意して乗車しましょう。
犬専用に指定席や自由席を購入するのはNG
愛犬を側に置いておきたいあまりに、犬専用に、別途で指定席や自由席のチケットを購入すればいいのではと思っている方もいるのではないでしょうか?
これは、規定で禁止されているので、切符を購入しても席を確保できません。
犬は手荷物扱いとなり、禁止されている行為なため絶対にやらないでくださいね。
また、他の方の迷惑にならないように、自分の足元へ置くなど気をつけて過ごしましょう。
吠えないように教えておくこと
新幹線や狭いカバンの中で長時間移動することに慣れていない場合、犬も興奮して吠えてしまったり、暴れてしまう可能性もあります。
他の乗客の方を怖がらせてしまう可能性もあるため、新幹線での移動を検討している場合は、事前に飼い主としてしっかりしつけをしておくとよいでしょう。
もし吠えてしまった場合は、どのように対応したらよいのかなども含めて、事前に自身で勉強したり、トレーナーさんに相談しておくのもよいでしょう。
他にも新幹線に乗車する前に、トイレを済ませておいたり、難しい場合はオムツなどの準備もしておいてあげるとよいでしょう。
人間でさえ長時間移動は疲れますが、犬や動物はそれ以上の疲れやストレスを感じています。
自分の好きで連れだすのですから、せめて移動中に安心できるようにお気に入りのおやつやおもちゃなども、カバンの中に入れておいてあげると、愛犬のストレスケアによいでしょう。
まとめ
ルールをしっかり守れば、新幹線でも犬と一緒に移動することはできます。
ただ、規定のサイズや重量など厳しい条件があるので、公共交通機関で愛犬と長旅を移動するのは難しいかもしれないですね。
また、吠えてしまった時の対応方法やオムツの準備をしておくなど、一緒に犬と旅をするなら、そういった点も考慮して事前準備すると失敗がなくて良いでしょう。
今回の記事を参考にして、ぜひ新幹線で愛犬と移動する際の参考にしてみてください。