新しい1年を迎える日である「立春」は、縁起担ぎや伝統行事を大切にする日本人にとって、大切な日です。
立春の前日には、厄落としする目的のある節分の豆まきをして、立春当時の日には、立春大吉のお札を貼って厄除けをします。
しかし最近では、立春大吉のお札を貼る家も減ってきており、どうやって貼ればよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、立春大吉は玄関の内側にどう貼るのか、期間や古いお札の処分について、ご紹介していきます。
立春大吉は玄関の内側にどう貼る?
立春大吉のお札は、お寺はもちろんのこと、檀家などでも貼っている家が多いため各家庭でも立春大吉のお札を貼っている光景を見かけます。
しかし最近では、結婚や新しい環境となり、どのように貼ればよいのか分からないという方も増えてきています。
立春大吉のお札は、基本的に玄関の内側に貼ります。
家庭によっては、神棚に飾る場合もあるようですが、オースドックスなものとしては、玄関の外から向かって右側に貼ります。
目の高さに合わせ、「目線の位置」に貼るようにしましょう。
また、家の鬼門や大黒柱のところに貼るなど、各地域により細かいルールも異なりますので、自分が今いる地域の特色を調べてから貼るといいですね。
立春大吉のお札を貼る期間はいつからいつまで?
立春大吉のお札は、次の立春の時期まで1年間貼りましょう。
もともと旧暦では、立春が1年の始まりと言われており、今で言うお正月と同意義だったんですね。
そのため、立春大吉のお札は「新しい年も厄が訪れないように」という意味が込められているため、1年間貼っておきましょう。
立春大吉のお札を貼る期間や時間帯は、立春時間を過ぎた立春の日の早朝に貼るとベターです。
基本的には、立春から雨水とよばれる2月中旬の日にちの期間内に貼るようにします。
立春と雨水はその年により日にちも異なるので、こちらも事前に把握しておきましょう。
2022年は、立春が2月4日(金)5:51からで、雨水が2月19日(土)1:43です。
ですので、2022年については、2月4日の早朝から2月19日の1:43までに貼るのがおすすめです。
ちなみに、立春大吉は禅寺の習慣であるため、全てのお寺や神社で行っている訳ではありません。
曹洞宗のお寺の中でも、檀家にのみ配るのが一般的であり、檀家以外には授与してもらえないところが多いです。
厄年に該当する方や厄が多かった前年を振り返り、どうしても立春大吉のお札を貼りたいという方は、出雲大社相模分祠に問い合わせするのもおすすめですよ。
こちらの自社では、毎年1月1日~立春大吉のお札の受付を開始しており、郵送でも対応してくれます。
初穂料800円と手数料200円がかかりますが、遠方で参拝できない方やどうしても立春大吉のお札を貼りたいという方にはおすすめですよ。
また、立春大吉のお札は自分で書いて貼るのもよいですよ。
書道で使用する和紙を用意し、縦に墨で「立春大吉」と書きましょう。
時間帯は、せっかくなら立春が開始された日時に書くのもおすすめです。
2022年は、2月4日(金)5:51が立春開始日時です。
その年により時間帯が異なるので、事前に調べて、その時間帯に書くとより心も引き締まりいいですよね。
立春大吉のお札はどんな習慣?
これは、禅寺の習慣の一つであり、立春大吉と書かれたお札を貼ることにより、厄除けするための習慣です。
「立春大吉」という文字は左右対称であり、表から読んでも裏から読んでも同意味であることから、鬼を混乱させ、厄除けしてくれる効果があると言われています。
旧暦では立春が1年の始まりと言われていたため、お正月の家内安全・厄除け祈願と同じ意味ですね。
1年を無事に過ごしたいという願いも込められており、縁起のよい言葉でもあるため、今では年賀状に使用されることも多い表現です。
立春大吉の古いお札の処分はどうする?
立春大吉のお札は、厄除けのお札です。
そのため、古いお札をそのまま処分してしまうことなどは、絶対に避けましょう。
古いお札は、お寺などでお焚き上げしてもらい、供養してもらいましょう。
授与されたお寺や場所に出向き、新しいお札と交換してもらうのもよいですね。
また、お焚き上げしてもらう際は、お心づけとして一金添えるのも常識です。
1年厄をはらってくれたお札なので、最後の処分までしっかり行いましょうね。
別記事では、立春大吉の貼り方も詳しくご紹介していますので、そちらの記事も参考にして下さいね。
まとめ
立春大吉の玄関の内側の貼り方と、期間や古いお札の処分方法についてのご紹介でした。
いかがでしたでしょうか?
今では少なくなってきている習慣ですが、日本人としてしっかり抑えておきたい文化ですよね。
今回の記事を参考にして、立春大吉のお札を貼る際などに参考にしてください。