町内会の役員として仕事をしてほしいと頼まれた時、
役員ってどんな種類があって、
どのような仕事をすればいいのかと思いませんか?
また会長クラスになると激務が予想されるし、
それに見合った報酬がもらえるのか…。
今回は役員の種類と仕事、
会長の報酬についてご説明したいと思います。
町内会の役員の種類と仕事の内容
町内会の役員の種類および仕事内容は次のようになります。
・会長
町内会のリーダーとして役員全体をまとめます。
・副会長
会長の補佐を行い、会長不在の間職務を代行して町内会の運営に取り組みます。
・書記
会議の記録などの事務全般や役員への連絡を行います。
団体によっては書記を置かずに構成メンバーで分担するところや
事務局長を置いている町内会もあります。
・会計
町内会の資金・物品・書類の管理に関わる事務作業を行います。
・監事
会計・資産の流れを把握し、事業の運営状況に異常がないか確認します。
・その他
防犯・防災、交通安全、環境などの各分野に委員が置かれ、
それぞれの事業に取り組みます。
また広範囲の自治にいたっては細かく地区を分割し、
それぞれに隣組長や班長を置いて地区ごとに事業を分担します。
次に年間を通しての町内会のお仕事についてご紹介します。
・4月~5月
年間の事業計画や予算を総会で決定しますが、
ここで役員全体の顔合わせをする機会としても利用されます。
・夏~秋
清掃活動、夏祭り、運動会、敬老会と季節に合わせた行事を実施します。
・冬
日が落ち暗くなるのが早いため、
防犯パトロールを実施することで地域の子供や高齢者の安全を守ります。
この他にも防災訓練や廃品回収を行ったり、
子供が多い地域では公民館での映画上映会や春・秋に遠足を企画したりしています。
町内会長の報酬ってどれくらい?
ここまで町内会にはどのような役職があり、
どのような仕事をしているのかをお話ししましたが、
どれもやることが難しい・多いから
その分報酬が多くもらえるのでは、と思いますよね…?
先に言ってしまうと町内会は市町村から自治を認められている組織で、
ボランティアとしての性質があるため、本来は報酬はないとされていました。
しかし近年の人口減少や高齢化により、
町内会の仕事をするのに必要な人手が足りないという状況が発生しております。
そこで報酬を出すことによって、
人員を確保する動きが徐々にみられるようになりました。
報酬は地域によって異なり、
月10万円のところもあれば数百円ほどのところもあり、
お金の代わりに商品券を渡されているところもあります。
ただし、報酬としてもらったお金は、
『給与所得』扱いとなるため所得税納税の必要があります。
いまだ無報酬のところや仕事量と報酬が釣り合っていないところもあるので、
自治会に訪ねてみた方がよいでしょう!
まとめ
①町内会には会長のほか書記、会計、事務などの役職があり、
基本的な組織の仕事を行う。
②それぞれの季節に合った行楽や、
パトロールなどのその地域内に限った仕事を行う。
③報酬は近年の人口減少・高齢化による人手不足から導入され始めたが、
仕事量や難しさと釣り合っていないところが多く、課題が大きい。
会長になったとしても報酬がもらえるとは限らず、
もらえても生活費にあてられるほどの金額とはなり得ないことが多いです。
町内会の仕事はどのようなことをするのかはお分かりになったと思いますが、
報酬の件は地域によって異なりますので事前に聞いてみるとよいでしょう。
別に報酬にこだわらないようでしたら、
町内会のお仕事を受けてみて、地域に貢献するのもよいかと思います!