クリスマスといえば、サンタクロースですよね。
小さい頃は「いい子にしているとサンタさんがプレゼントをくれるよ」と言われ誰もがその存在を信じていたのに、いつの間にか「サンタなんてまだ信じてるの?」なんて言い出すもの。
しかしサンタクロースは本当にいないのでしょうか?
もし本当にいるのならこんなに夢のある話はありませんよね。
今回はそんなサンタクロースについて目撃談や諸々をまとめてみました!
サンタクロースを見たという人のほとんどは思い込みや勘違い?
サンタクロースに関する目撃談を紹介する前にお伝えしておきますが、サンタクロースは実在します。
サンタクロースの故郷とされるフィンランドにはサンタクロース村という場所があり、そこには本物のサンタクロースが住んでいて世界中からサンタさんへの手紙が届きます。
しっかりとした手順を踏んでサンタさんへの手紙を申し込むと、サンタさんから返事も返ってくるんですよ!
この他にも、本部がデンマークにある【グリーンランド国際サンタクロース協会】という組織に認められると、公式のサンタクロースとして活動ができるんです!
つまり「職業・サンタクロース」を名乗れるわけですね。
こうした点から本物のサンタクロースは存在すると言えるのです。
しかし「本物のサンタクロースを見たことがある!」という人の話は、こうした公式サンタクロースの話でないことがほとんどです。
もちろん中には本物のサンタクロースの活動をイベントなどで見て「本物のサンタクロースを見た」と言う子どももいるでしょう。
でもそうではなく、子どもの頃に家で本物のサンタクロースを見た、なんて人も結構いるのではないでしょうか?
- 夜中に目が覚めるとパパではない男の人が枕元にプレゼントを置いているところを見た
- ツリーの横にサンタさんがいて追いかけたら消えてしまった
など、こういった目撃談がけっこう挙げられています。
しかし、こうしたサンタ目撃談の多くには後日談があり、両親が子どもにサンタさんを信じてもらえるようサプライズで演出しているということがほとんどです。
手品のように早着替えでパパがサンタさんを演じたり、中には外国人の友人に頼んで本物のサンタさんを演じてもらう、なんてパターンもあります。
ネタばらしは子どもが大きくなってからと考える親も多いので「本物のサンタクロースを見た」という目撃談もその分多くなるということですね。
みんな子どもを喜ばせたい、子どものサンタさんを信じる気持ちを大切にしたい、という優しさからこうした演出を考えるわけです。
そう思うと、そんな風に子どもの笑顔のために企画を考えるその思いこそが「本物のサンタクロース」と言えるのではないでしょうか。
サンタクロースの本物は日本にもいる!?
先ほど、グリーンランド国際サンタクロース協会に認められると公式のサンタクロースを名乗れると紹介しました。
そうなると気になるのが「日本に本物のサンタクロースはいるのか?」という点ですよね。
現在、世界中で約120名くらいの人が、サンタクロース協会に認められた本物のサンタクロースとして活動しています。
そんな中、アジアでただ一人、サンタクロース協会から認められた公式サンタクロースは日本人で、パラダイス山元さんという人です。
パラダイス山元さんは1998年に協会から認定されそれ以来、20年以上に渡って日本人で唯一の本物のサンタクロースとして活動を続けられています。
ちなみにパラダイス山元さんは35歳の時に試験に合格し、公式サンタクロースの認定を受けていますが、当時史上最年少の合格者だったんです。
日本にも本物のサンタクロースがいる、なんて驚きとともに嬉しい気持ちになりますよね。
本物のサンタクロースのクリスマス以外での活動
まず公式サンタクロースは、毎年7月にデンマークのコペンハーゲンで開催されるサンタクロース会議に出席します。
そこではいい子、悪い子の審査、プレゼントの内容に関しての話し合いが行われます。
それから冬が近づくと、家族とクリスマスを過ごすことができない子どもたちのために福祉施設や入院病棟などを訪れ子どもたちに幸せを届けに行きます。
また、クリスマスの過ごし方について講演をしたり、クリスマスやサンタクロースを世に伝える伝導師のような役割としての活動もされています。
国際サンタクロース協会の理念は「すべての子どもたちにサンタクロースを」です。
本物のサンタクロースたちは、いろんな事情で家族と一緒にクリスマスを過ごせない子供達を対象に活動します。
パラダイス山元さんも長期療養している子供や養護施設の子供に希望を与えるべく活動しているんです。
活動の中では余命が短い子どもや辛い思いを抱えている子どもに会うことも多く、複雑な気持ちを抱くことも少なくはないそうです。
それでも「子どものたちの喜ぶ顔を見られることには、とてもやりがいを感じている」とインタビューでも答えていらっしゃいます。
公認サンタクロースは慈善事業の要素が多い仕事ということですね!
公認サンタクロースになるには?
公認サンタクロースになるためには、毎年7月にサンタクロース会議で行われる試験に受からなければなりません。
試験を受けるにあたって、まず以下の条件をクリアしなければなりません。
- 結婚していて子どもがいる
- サンタクロースとしての活動経験がある
- サンタクロースにふさわしい体型(衣装や装備を合わせて120kg以上)
近年は女性のサンタクロースも誕生しており、その場合は3の条件は免除されるようです。
ほかにも事情により一部条件は緩和されています。
条件を満たすと認定試験が受けられます。
気になるその内容は大きく2つに分かれています。
- 体力測定
- 面接
1.体力測定
プレゼントの入った袋をかついで50mを走ったあと、高さ3mの煙突を登って、暖炉から這い出て、最後に子どもたちが用意してくれているおやつと牛乳を完食し、元の場所に戻って来るといったものです。
2分間で走り切らなければならない障害物競走は、120kgの体型ですとなかなかにハード。
この体力測定をクリアした人が面接に進みます。
2.面接
面接は英語もしくはデンマーク語で行われ、身だしなみなどもチェックされます。
この試験をクリアした候補者が古株のサンタクロースの前で宣誓書を読み上げ、晴れてサンタクロースの認定を受けることになります。
宣誓の読み上げは「ホゥホゥホゥ」というサンタクロースの言葉を交えて読み上げなければならず、古株のサンタクロースに認められるまで続けなければなりません。
試験はハードですがやりがいもありそうな公式サンタクロース。
実は子どもたちに幸せを届けるサンタクロースになりたい、と希望される方は驚くほど少ないそうです。
その理由はまず報酬にあります。
公式サンタクロースの活動に対する報酬は0円。
金儲けのためにサンタクロースになることはできません。
また、子どもたちに夢を与えるという職業のため制約も多いです。
例えば、道中でサンタクロースの衣装を着替えるなどをしてはいけません。
サンタクロースは人の目に触れるときは、常にサンタクロースでなければならないのです。
日本人唯一の公式サンタクロース、パラダイス山元さんも7月のサンタクロース会議に出席するときは、自宅からサンタクロースの衣装で飛行機の中でももちろんサンタクロースの衣装のまま向かうそうです。
無報酬でさらにサンタクロースになりきる倫理観を備え、またプレゼントを担いで走り回る体力も必要な職業なんですよ!
まとめ
今回は本物のサンタクロースについて色々とまとめてみました!
いつの時代も子どもたちに夢と希望を与えてくれるサンタクロース。
親が演じるサンタクロースも、本物のサンタクロースもみんな子どもの笑顔のために走り回ってくれているんですね。
そう考えると世の中には「本物のサンタクロース」が実にたくさんあふれていると思いませんか?
今年のクリスマスにも町中を本物のサンタクロースが走り回る景色が楽しめそうですね!