誕生日に贈るメッセージの内容は、誕生日の子にとっては自分だけの特別なものです。
しかし保育士にとっては・・・?
そう・・、クラスの子全員ですから特別な感覚が持てないんですよね。
しかし、保護者の手元に行くものですからいい加減なことは書けないし、いい加減な内容で済ませたいわけでもありません。
特に0歳の子の誕生日メッセージは難しい。
そんな声が多く聞かれる現場です。
そこで、今回はそんな0歳児に贈る誕生日メッセージの内容や例文をまとめてみました。
0歳児に贈る誕生日メッセージはどんな内容?
0歳児は目に見えてぐんぐんと成長する時期。
何もできなかった子が、1歳の誕生日にはいろいろなことが出来るようになっています。
目の前の子どもへの思いを書きたいけど、ありきたりな言葉しか出てこないと悩む保育士さんは多くいます。
ではそれは仕方のないことです。
だって毎日、あんなに大勢の子どもを相手にしているのだから。
かぶる月は、1ヶ月に4~5人の子が誕生日なんてこともよくあり、「何枚メッセージを書くんだ」とうんざりしてしまうことも。
もちろん子どもにとっては大切な記念日で、特別なものであることは十分理解していても、毎日多忙なスケジュールの中そこまで手が回らないのが事実です。
そこで、時短できるメッセージ内容の構成の仕方をまずはレクチャーします。
誕生日のお祝い
文章の最初はまず「おめでとう」ですね。
何度いわれてもうれしい言葉です。
まずはお祝いの言葉と添えてあげましょう。
成長を簡単に
「○〇ができなかったのに、今では出来るようになった」的な出来なかったことが出来るようになったという内容があるといいですね。
保護者も見るものですから、成長を一緒に感動し喜ぶ内容にしましょう。
その成長をとても喜んでいるんだよという気持ちを込めると、内容も愛が溢れるものになりますよ。
簡単なエピソードや好きなこと・物
ここにエピソードを入れることで、その子だけにあてた特別なものになります。
これがとても大事!!
「いつもニコニコで遊べる」とか「いっぱいご飯を食べてくれる」とか「朝、笑顔でぎゅーってしてくれる」とか・・・その内容は本当に些細なことでいいんです。
でもその内容があるだけで、保護者は保育園の様子を垣間見ることが出来ます。
これからの成長や毎日
最後はこれからのことを書きましょう。
「もっともっと大きくなってね」とか「いっぱい遊ぼうね」なんて言葉でOK。
将来のこと・・・あまり深く考えないほうが軟らかい文章に仕上がりますよ。
0歳児に贈る誕生日メッセージの文例5選
では実際に文例をご紹介しましょう。
例文は読みやすくご紹介するために、漢字を交えてご紹介しますが、実際はひらがなだけで書いてあげましょう。
<文例1>
お誕生日おめでとう
ハイハイが上手だった○〇ちゃん。
いつの間にか開けるようになりました。
お部屋を上手に歩くことが出来ているね。
大好きなおもちゃを見つけると、
歩いて取りに行くことができているね。
○〇ちゃん。
これからもいっぱい歩いて遊んで、
ぐんぐん大きくなってね。
<例文2>
お誕生日おめでとう
今日で1歳になったね。
○〇ちゃんは車のおもちゃが大好きで
いつも夢中で遊んでいるね。
車の絵本も楽しめるようになってきました。
お散歩に出かけると、
道路を指さして、走っている車やバイクもことを
教えてくれる○〇くん。
これからもいっぱい遊ぼうね。
<例文3>
お誕生日おめでとう
いつもニコニコの○〇ちゃん。
その笑顔でぎゅーってされると
先生たちのほうが嬉しくて笑顔になっちゃいます。
いつも素敵な笑顔をありがとう。
お友だちにもやさしくて、
泣いている子がいるとのぞき込んでみていますね。
これからも笑顔いっぱいの○〇ちゃんでいてね。
<例文4>
お誕生日おめでとう
入園したての頃はまだミルクを飲んでいた○〇君も
今ではご飯を沢山食べてくれるようになりました。
手掴みでお口いっぱいに頬張る○〇君を見ていると
なんだかお腹がすいてきちゃうくらいです。
もっともっといっぱい食べて、
どんどん大きくなってね。
<例文5>
お誕生日おめでとう
保育園に初めて来た頃は、
泣いていることも多かった○〇ちゃん。
いまではお母さんにバイバイができるくらい大きくなりました。
お散歩に出かけると、すれ違う人にもバイバイが出来ます。
その笑顔はみんなを笑顔にしてくれているんだよ。
これからもいっぱい遊んで、いろんなことを経験して
大きくなっていこうね。
0歳児に贈る誕生日メッセージカードのデザインや形はどうする?
誕生日カードはただ文字を書くだけではいけません。
ある程度飾りが必要・・・。
保育園によっては市販品を購入しているところもあり、メッセージを書くだけで装飾はしなくていいということもありますが、ほとんどが手作りのメッセージカードです。
保育雑誌には沢山のアイデアがありますが、それを忠実に再現するのには限界があります。
そこで活躍するのがカッティングマシンです。
高価ではありますが、園で購入してもらえれば、どんな形でもサクサクとカットしてくれるんです。
内臓の図柄もありますし、スキャンする機能があるものもありますので、そのバリエーションは無限大。
カットに自信のない方は機械に頼ってみるのもありですよ。
と言いながらも、そんなお金かけられないという方には、スタンプ式のカットがおすすめです。
これなら個人で持てる金額です。
星やハートに切り抜くものや、紙の端をかわいくカットしてくれるものまでバリエーションは様々です。
0歳に贈る誕生日のメッセージカードということなので、こまかく飾るよりも、はっきりした色が多く、デザインも大きいものがいいです。
全員に同じものをプレゼントしなければなりませんから、1枚に時間がかかりすぎるのも危険です。
効率よく仕上げましょうね。
別記事では、他の年齢の子供に贈るメッセージの例文や書き方のコツもご紹介してますので、ぜひそちらの記事も参考にして下さいね。
まとめ
誕生日のメッセージカードは特別なもの。
ありきたりな文章になってしまわないように注意したいですね。
その子のお誕生日を心からお祝いしてあげたいという気持ちがあれば大丈夫。
笑顔でその子の特別な日をお祝いしてあげてくださいね。