町内会の役員などをしている方は、
運動会の参加者集めに毎年苦労しているという問題もあります。
せっかくの休みになぜわざわざ疲れることをしないといけないのか?
これがいわゆる若者のリアルな意見です。
町内会の皆さんが、運動会を廃止するのは
やむを得ないという理由を考える方法が良いでしょう。
今回は、町内会の運動会を廃止する方法と、
他のいらない行事のやめ方についてご紹介します。
町内会の運動会を廃止する方法とは?
まずは、運動会廃止の意見が賛成多数であることが大前提です。
実際に廃止要望が多いのか確かめる必要がありますが、
一部の人だけの廃止意見だと廃止は実質無理でしょう。
町内役員に運動会参加が負担となり廃止要望が多いことを、
回覧版などで可否についてのアンケートを採ってもらうのもいいでしょう。
自分が町内会の役員となり、
役員に廃止の根回しをするという方法もあります。
町内会の総会に出席して意見を提案します。
この時は、廃止意見を持つ方数人に一緒に出席してもらいます。
町内会の総会で、
運動会の廃止についての可否を採決してもらいます。
地域行事と言っても、その地域の人たちが参加しないのであれば、
開催しても意味がありません。
役員の方がお願いして出てもらわなければいけない行事なら
廃止したいと考えるのもわかります。
しかし、長年恒例行事として行ってきたものを廃止することは
本当に大変なことだと思います。
今までにない労力を使うことになるでしょう。
そして、廃止までには長い時間がかかるかもしれません。
まずは提案してみる勇気が、第一歩だとおもいます。
町内会の運動会を廃止するデメリットって何?
長年の恒例行事として行っていた運動会を廃止したとして、
デメリットってないのではと思ってしまいますが、
そうでもないかもしれません。
町内会の運動会に参加することで、
地域の方との顔見知りになることができる。
町内でチームを組むことで、
みんなで協力して勝とうという意思が生まれます。
運動会を通じて、共通の体験をすることで
町内の仲間意識は高まります。
子供が小さい家庭だと、子供の下校の時に見守りなどを、
地域の方がしてくれる所もあります。
子供に気にかけてくれるというメリットもあります。
また、最近は1人暮らしの高齢者も多く、
近所つきあいが少ない都会では運動会があることで、
参加確認のために役員が各家庭を回ったりすることがあります。
一種の安否確認のような役割を果たしているところもあります。
そのようなこともあるので、廃止したいと思う方も多い中、
未だに恒例行事として残っているのかもしれませんね。
町内会の運動会は何の為に行われているの?
そもそも町内会の運動会は、
地域の人々の交流が目的です。
今ほど娯楽もなかった時代、地域のみんなが集まって、
何か楽しいことをしようというのが始まりだったようです。
また現在は「生涯学習」という点から、
地域社会の活性化や高齢者の社会参加、青少年の健全育成などを
うながす目的としておこなっていることが多いようです。
また、教育委員会など行政機関から補助が出ている地区もあり、
大々的に行われているところも少くなくないです。
町内会の運動会以外のいらない行事のやめ方は?
いらない行事かどうかは、
町内会の会議でみんなと話し合うことが必要です。
なぜ、この行事が要らないかを話し合って
町内みんなにアンケートを取って意見を聞き、
最終的に総会できめるのが流れです。
町内会の行事はボランティア的な要素が強く、
本来強制されるものではありません。
若い世代は仕事が忙しいこともあるが、
1円にもならない面倒ごとに巻き込まれるのが嫌で、
まったく町内の行事に顔を出さない人もかなりいます。
町内会でも100%参加してくれるとは考えていないので、
都合が悪ければ参加しないだけです。
ただ、面倒くさいし、
自分がやらなくても他の人がやるだろうと考えるのは良くないですね。
自分の負担を人に押し付けているような気がします。
私用や仕事、体調不良などで参加できないことは当然あります。
参加できるものは参加し、
あとは代理の人に頼むということもできますよ。
まとめ
地域行事に時間を取られるほど余裕はない方も多いのでしょう。
人とのかかわりが煩わしいと思うこともあります。
世代が違うと基本的な考え方が異なるように、
時代と共に人の思考や価値観も常に変化しています。
「自分」という決まった視点からだけで考えていては
問題は解決できません。
相手はどう思っているか?どんなことを求めているか?
など冷静に「相手目線」で考えることが重要になってくると思います。
それぞれの負担が大きくても、
町内会の行事で親睦を深めるという意義があります。
参加することで季節を感じたり景品を貰ったりで、
運動会が楽しいという家族もいると思います。
廃止にするのも、存続していくのも、
やはり人とかかわっていくことになります。
地域のかたとよく話し合い、
みんなが納得できる解決方法を見つけていくことが大事になってきますね。