元旦に爪を切ったらダメだということ自体、みなさんご存じでしたか?
そういう謂れ的なものって、なんでそうなったのか必ず理由があります。
理由を理解していれば、切りたくなくなるかもしれませんよ(笑)
今回は、元旦に爪を切るのがダメだと言われる理由と、いつなら切ってもよいのかということを紹介していきます。
元旦に爪を切るのがダメな理由とは!
元旦に爪を切るのがダメだと言われていることに関しては、実はいくつか理由があるのです。
どれも昔から言われている言い伝えです。
①お正月には刃物を使わない
②元旦からケガをするのは縁起がわるい
③中国の言い伝えが日本に伝わった
④爪を切る日は1/7と決まっている
この4つが主な理由です。
4つめに関しては次の項で説明するので、①②③について紹介していきますね。
①お正月には刃物を使わない
これは、爪切りもそうなのですが包丁やハサミもですね。
縁切りというようなイメージがあるからです。
そもそも、正月3日日は、料理もしないと言われています。
それは、神様が来ている正月に家事をするのはおすすめでないということ。
お風呂に入らないのも、せっかく神様がいらしているその福を洗い流さないようにということです。
刃物を使うのは、神様との大事なご縁を切るというようなたとえになるようです。
ですので、爪を切るという行為も『切る』ということなので、縁切りにつながりやめておいた方が良いということですね。
②元旦からケガをするのは縁起が悪い
これは確かに昔でなくてもそう思いますよね。
でも爪切りくらいじゃ・・という感覚を持ってしまいます(笑)
ただ、確かに深爪などもあり得ますので侮れませんよね。
昔はこんな爪切りなどという便利なものがなく、ハサミやペンチみたいなもので切っていたのです。
そうすると確かにケガの可能性もありますよね。
昔は爪切りも危険な作業でしたので、そう言われるようになったのでしょう。
③中国の言い伝えが日本に伝わった
中国では1月7日までは招福の日とされており、その間に爪を切ると福は来ないということで、正月の7日までは爪切り禁止となっています。
中国は比較的日本よりこの言い伝えというものに関しては敏感なので、守っている家庭が多いと言われています。
もともと日本がこのような謂れができたのも、中国からの伝来なのかもしれません。
日本のこの爪切り以外の謂れでも、中国からというのはかなり多いので、やはり中国は信仰深いという感じなのでしょう。
爪はいつから切っても大丈夫?
この事に関してが、上記項目の④に当てはまることなのですが、
やはり中国と同様、1月7日までは爪を切らないという謂れになっています。
ですので、正月のはじめに爪を切るタイミングは、1月7日ということになります。
実は「七草がゆ」ともかかわっていて、七草がゆを作った後に残ったナズナを水で浸して、その水というかお湯で爪をふやかして、その爪を切ると良いと言われているのです。
爪は確かにふやかすと切りやすいですよね。
それとともに、それを実行することで風邪をひかないでいられるという言い伝えなのです。
もともと中国の7日という話に、七草がゆを絡めて日本独自の言い伝えになっていったのかもしれません。
ただ、爪をふやかすことや七草がゆのお湯でふやかして切るというのは、実際にされていることは現代ほとんどないです。
7日まで切ってはいけないということは知っている人もいるのですが、それがされている地域でも、さすがに七草がゆのお湯につけてふかしているということは今はなかなかないです。
この爪を正月に切らない説は、一年のはじめに一年の健康や無事、ケガがないようになどの願掛けに近いものなのです。
まとめ
正月に爪を切ってはいけない理由は、
お正月には刃物を使わない
元旦からケガをするのは縁起がわるい
中国の言い伝えが日本に伝わった
爪を切る日は1月7日と決まっている
ということです。
そして日本として爪を切ってOKなのは、中国と同じ1月7日からということになりますね。
いい伝えとしては七草がゆを作った後、残ったナズナを水に浸して、その水またはお湯で爪をふやかして切るのが良いとされています。
それは一年風邪をひかないようにという願いが込められるのです。
一年の無病息災を願うための願掛けのようなものですね。