元旦に風呂に入らない方が良い理由は、
福を洗い流してしまうことと、
火の神様を休ませること、
そして家事をする女性を休ませることなんです。
また大晦日も、地域や家によっては、風呂に入って風邪をひくと、
次の一年間は風邪をひきやすくなるという言い伝えが理由で、
風呂に入らない方が良いとされているんですよ!
でも、たとえ冬とはいえ、2日間もお風呂に入らないのは、
ちょっと不衛生ですよね。
本当に大晦日や元旦に風呂に入らない方が良いのでしょうか?
今回はそんな、元旦や大晦日に風呂に入らない方が良い理由や、
本当に風呂に入ったら良くないのかを解説していきます!
元旦に風呂に入らない方が良い3つの理由!
元旦に風呂に入らない方が良い理由は、
福を流してしまうことと、火の神様を休ませること、
そして家事をする女性を休ませるためなんです。
ではより詳しく、元旦に風呂に入らない方が良い3つの理由をご説明しますね。
・福を洗い流さないため
元旦に風呂に入って体や髪を洗うと、
新年にやって来た歳神様(としがみさま)という、
福の神様のご利益を洗い流してしまうとされています。
新年を迎えると各家庭には、1年に福をもたらす歳神様がいらっしゃる、
という風習が日本にはあるもの。
この歳神様がくださる福はその家の人たちの体にも、
付くといわれているのです。
せっかく体に福をもたらしてくださったのに、
元旦に風呂に入ると、福が流れるという理由で、
元旦には風呂に入らない方が良いのですよ。
・火の神様を休ませるため
昔は風呂を沸かすのに、風呂釜で火を焚いていました。
でも元旦に火をおこして風呂を焚くと、
火の神様を怒らせるという行為になってしまうのです!
私も以前に、元旦には火を使ってはダメ、
という話を耳にしたことがありました。
その理由は、元旦には火の神様をきちんと休ませる、
ということだったのですよ。
せっかく元旦を迎えて、火の神様も休んでいるのに、
火をおこして風呂を焚くと、神様が怒るとされています。
火の神様も元旦にはきちんと休ませるためにも、
風呂に入らない方が良いのですよ!
昔は風呂を沸かすにも火が必要だったので、
元旦に入るべきではなかったのですね。
・風呂を焚く家事をさせないよう女性を休ませるため
元旦だけでなくお正月三が日の期間中は本来、
女性も家事を休むべき、という風習があるのです。
昔は火をおこして風呂を焚くのも、
家事をする女性の役目だったのですよ。
お正月に女性に家事をさせないためにも、
風呂を沸かして入らない方が良いとされていたんですね。
要するにその家の家事をする女性である主婦も、
休ませるのが本来のお正月の在り方。
元旦は特に年が明けたばかりなので、
昔は大変な家事をさせないようにしていた、
という理由もあったのです。
以上が元旦に風呂に入らない方が良い理由。
昔はとにかく風呂を沸かすのも大変だったので、
元旦は縁起を担いだり、完全な休日であるようにしていたため、
風呂に入らない風習があったのでした。
大晦日も風呂に入らない方が良い?
実は元旦だけでなく大晦日も風呂に入らない方が良いといわれていて、
その理由は、大晦日に風呂に入って風邪をひくと、次の1年間は、
風邪をひきやすくなるという迷信や言い伝えがあったからです。
確かに大晦日って真冬の時期だし、年越しのために、
夜遅くまで起きている場合もありますね。
その時に風呂に入って湯冷めをして風邪をひくと、
新しい1年間は体調を崩しやすくなってしまうもの…。
せっかく新年を迎えるのに、
大晦日に湯冷めをして風邪をひきたくないですよね!
でも、この大晦日に風呂に入らない方が良い、
という風習は全国的ではなく、
地域や家によって伝えられているのです。
そのため、大晦日に風呂に入らない方が良い、
という習慣を知らない人も結構多いのです。
昔は暖房機器とかもなかったし、
湯冷めすることが多かったので、風邪をひかないためにも、
大晦日に風呂に入るのは避けられていたのです。
体調管理の理由でも、大晦日には風呂に入らない方が良い、
という風習が生まれたのです!
元旦や大晦日に風呂に入らない方が良いのは、
縁起を良くしたり、家事を休ませたり、
風邪をひかないようにするなど昔の工夫の理由があったのです。
お正月に風呂に入るタイミングは?
お正月にお風呂に入るタイミングは、
元旦ではなく1月2日の朝が良いという風習があります。
元旦だと福を流したり、家事をさせることになるなど、
色々な理由がありますが、1月2日の朝に入ると縁起も悪くないし、
火の神様や主婦も仕事始めにちょうど良いからなんですよ。
でもやっぱり大晦日と元旦の2日間、風呂に入らないのって、
何だか不衛生だし、スッキリと大晦日やお正月を過ごせないですよね…。
私も大晦日や元旦であっても、風呂に入らないのは絶対に嫌です!
ということで、大晦日や元旦に風呂に入らないという風習は、
無理に守る必要はないですよ!
昔は風呂を沸かすのにも火おこしが必要だったり大変だったりしたし、
湯冷めする確率も高かったため、風呂に入らない方が良い、
という風習が出来たもの。
でも現代は風呂はボタン一つで風呂を沸かせるし、
火を使うこともないし、手間のかかる家事でもありません。
それに暖房機器を使ったり暖かい格好をしていれば、
大晦日に湯冷めして風邪をひくこともないでしょう。
ということで、
現代は大晦日でも元旦でも風呂に入って良いのです。
私もずっと、大晦日も元旦もお風呂に入りましたが、
福が流れて不吉なことが起きた経験もないし、
むしろサッパリとして新年を迎えられています。
もちろん昔の風習を守りたいのなら、
大晦日や元旦は風呂に入らない方が良いですが、
衛生面を考えると、入った方が断然に快適!
大晦日はお正月料理の準備をしたりして、
ニオイや汚れが付着することもあるので、
ぜひ心置きなく、大晦日も元旦も、
風呂に入るタイミングにしましょうね。
昔と現代では違う、ということを覚えておくと、
そこまで縁起担ぎをしなくても問題ないですよ!
まとめ
元旦に風呂に入らない方が良い理由は、
福を流してしまうことと、火の神様を休ませる、
風呂を沸かす主婦を休ませるため。
また大晦日も、風呂に入って湯冷めをして風邪をひくと、
新しい1年間は風邪をひきやすくなるとされているのです。
でもやっぱり、2日間も風呂に入らないのは不衛生だし、
ニオイも気になってくるので、あまり現代では気にせずに、
大晦日も元旦も風呂に入りましょうね!
その方が身体も髪もサッパリして、
新年を迎えることが出来ますよ!