小さな花を大量に咲かせる中国原産のモッコウバラはとても可愛い花です。
モッコウバラは丈夫でトゲがなく、初心者でも育てやすいバラと言われています。
ですが、モッコウバラは、植えてはいけないということを言われることがあります。
モッコウバラを植えてはいけない理由は、成長が凄く早く著しいため管理が追いつかないほどになってしまうからです。
今回の記事ではモッコウバラを植えてはいけないという理由の詳細、上手に育てるコツ、モッコウバラの風水や花言葉などについてご紹介していきますね。
モッコウバラは植えてはいけない理由4選
モッコウバラは普通のバラとは正反対で、地植えにすると木が暴れて手に負えなくなり、樹勢が強いためあっという間にボウボウになります。
モッコウバラは植えてはいけないといわれる理由を詳しくご紹介します。
大きくなりすぎるから
モッコウバラを植えてはいけない理由の一つは、予想以上に大きくなることがあるからです。
モッコウバラは生命力が非常に強く、環境が合えば、10メートル近くまで育つことがよくあります。
家の庭などに植えた場合、すくすくと成長して空間をどんどん占領してしまい、やがては他の植物にスペースがなくなることも。
この植物を植えた場所では手入れが大変になるだけでなく、他の植物たちが健康に育つための場所も奪ってしまいます。
特に、近くにある植物が日光を十分に受けられなくなってしまう恐れがあります。
そして、モッコウバラを放っておくと、その強い生長力で庭全体を覆い尽くすことがあり、結果として庭の手入れが一層困難になるのです。
枝が手に負えなくなることがあるから
モッコウバラは成長すると枝がとてもよく伸びるので、それを整えたり支えたりする作業がかなり大変になるのです。
モッコウバラは他のバラの種類と違って刺がないので、手を傷つける心配は少ないです。
それは良い点のように思えますが、その分、枝が周りに広がりやすく、ぐんぐんと勢いよく成長します。
そうなると、フェンスに結びつけたり、壁に沿わせたりする誘引の作業が定期的に必要になります。
誘引をしないと枝がどんどん広がっていって他の植物のスペースを侵したり、庭の手入れをする際に邪魔になったりします。
さらに、枝が広がるということは、庭の見た目にも大きく影響します。
手入れが行き届いていないと、モッコウバラは野放図に成長し、庭の整った美しさを損ねることにもなりかねません。
そのため、モッコウバラの管理には予想以上に時間と労力が必要となり、手のかかる植物だと考える人も多いのです。
近隣の迷惑になることも
モッコウバラはとても成長が良い植物ですが、その枝が広範囲にわたって伸びる性質があるため、周りの人たちにとっては迷惑になることがしばしばあります。
例えば、モッコウバラの枝が隣の家の敷地にまで伸びてしまうと、その枝を切り落とす作業は一層複雑になります。
そういった場合には、お隣さんとの関係も考慮しなければならず、時にはトラブルの原因にもなりかねません。
そのため、モッコウバラを植える計画があるなら、次のような点を注意深く考慮する必要があります。
- 他人の家に迷惑をかけないよう、広がりすぎない場所を選んで植えること
- 定期的に枝を整えたり、必要な場合にはしっかりと支えたりすること
このようにして、モッコウバラが他人に迷惑をかけないように管理することが大切です。
特に、隣接するお宅がある場合は、その家との境界線を意識し、モッコウバラが越境しないように気をつけるべきでしょう。
適切な場所選びとこまめな手入れがモッコウバラを美しく保ち、かつ良好な近隣関係を維持する鍵となります。
害虫が集まってくることがあるから
モッコウバラは他のバラに比べると害虫が寄りつきにくいとされていますが、それでも害虫が全く来ないわけではありません。
たとえば、
- アブラムシ
- 毛虫
- チュウレンジハバチ
これらはモッコウバラにつく害虫の一例です。
モッコウバラの枝が入り組むようになると、害虫が住みつきやすい環境になってしまいます。
だから、枝を適度に切り詰めたり、形を整えたりする手入れをすることが、虫が寄り付くのを減らす助けになります。
けれども、庭作りには虫もつきものですし、いろいろな生き物が共存するのが自然の姿ですから、完全に害虫を避けることは難しいです。
そんなとき役立つのが市販の虫除けスプレーです。
害虫を見かけたらすぐに対処できるよう、一本手元に置いておくと安心です。
私が使っているスプレーは特に効果が高いと感じています。
モッコウバラの美しさを守りつつ、虫との戦いにも備えておくことで、ガーデニングがさらに楽しく、快適なものになるでしょう。
モッコウバラを小さく育てるには?
2つの方法をご紹介します。
木の大きさを適度にするために枝を整える
モッコウバラを適切な大きさに保ちたいと思ったら、最も効果的な手段は、木の大きさを適度にするために枝を整えることです。
モッコウバラは他のバラの種類とは枝を整えるタイミングが異なるので、この点は特に注意が必要です。
春の時期に美しい花を咲かせ終えた後、夏が始まる前に枝を整えておく必要があります。
この時期に枝を整えることで、植物が健康に次のシーズンに備えることができます。
サイズを小さく保ちたい場合には、地面からおよそ1メートルから1.5メートルの高さで枝をカットします。
これによって、植物が広がりすぎず、管理しやすいサイズに保つことができます。
また、剪定することで光が内部にも届きやすくなり、全体的な植物のバランスを整えることにもつながります。
枝を整えることはただサイズを小さくするだけではなく、モッコウバラの全体の形をきれいに見せる役割も果たします。
適切な剪定は、植物自体の美しさを引き立てるだけでなく、病気や害虫からも守る重要なケアの一つです。
鉢植えでの栽培
モッコウバラをコンパクトに育てたい時の別の手段として、鉢植えで育てることが挙げられます。
鉢植えに植えることで、枝があまりにも遠くまで伸びてしまうのをある程度抑制することが可能です。
しかし、その枝たちは自然と広がる性質を持っているため、支えとなるフェンスや壁に沿って上手に導いてあげる作業が欠かせません。
特にモッコウバラの枝は力強く伸びるため、オベリスクのような立体的な支柱を使う場合は、その形状に適した誘引が求められますが、これが意外と手ごわい作業となります。
また、鉢植えで栽培する場合は、根が鉢の限られたスペース内で繁茂しやすい傾向にあります。
このため、根が土にぎゅうぎゅうになる前に、定期的に鉢から取り出して土を新しくする、いわゆる植え替えが必要になります。
通常、これは年に一度は行うべきメンテナンス作業です。
鉢植えで美しいモッコウバラの花を咲かせることは、栽培者の技術と忍耐を強く要求される作業です。
十分な水やりや肥料、そして鉢植えならではの限られたスペースでの根の管理など、気を配るべき点が多く手間がかかります。
それでも、その努力が報われたときには、豊かな花を楽しむことができるでしょう。
モッコウバラを上手に育てるコツは?
モッコウバラは前項でもお伝えしたように、強くて育てやすく成長も早いので育てるという観点では比較的簡単です。
普通の植物が嫌がる高温多湿な場所や半日陰ですら育つので強いですよね!
しかし、日当たりのよい場所で育てるほうが、花つきは良いとされています。
モッコウバラが環境の弱いとすると、「寒さ」という点だけになります。
地植えにする場合は、後ろにフェンスなど、モッコウバラのつるを誘引できるものを立て、場所を広取る必要があります。
鉢植えにする場合は、株より二回り以上大きい鉢が必要です。
この二点は前項でもお伝えしましたが、本当に成長が著しいため管理しやすいように広くしていおく必要があるからです。
モッコウバラの水やりとしては、乾いたらたっぷりと水をあげるというスタンスでOKです。
地植えにした場合は、普段は水やりをしなくても大丈夫ですが、真夏などは早朝と夕方に一度づつの計2回たっぷりとあげましょう。
鉢植えの場合は、鉢底穴から水が出てくるまで、たっぷりとあげて、土全体が乾いた様子になればそのたびにたっぷりあげるというサイクルでOKです。
モッコウバラは肥料に弱い面があります。
肥料をやりすぎると、肥料焼けを起こし花つきが悪くなります。
だいたい9月頃まで、月に2回ほど油かすや固形肥料、もしくは化学肥料を与えてください。
モッコウバラの土は、水はけの良い土と保水力のバランスが必要です。
地植えにする場合は、堆肥、油かす、骨粉などを混ぜ込んで土をふかふかにした土を作ってください。
鉢植えは、赤玉土小粒と腐葉土で良いのです確実なのはバラ専用の培養土ですね!
モッコウバラの風水
モッコウバラは風水的にいうと、とても良いと判断できる植物です。
色も良いですし、バラ自体も風水的には良い花ですからね!
特に棘がないのでさらに良いと言われています。
東北の方角にモッコウバラを植えるのは、厄除けになってくれるという風水判断があります。
さらに、モッコウバラの色が薄い黄色なので金運UPにもなりますし、白いモッコウバラをアーチ状にすれば浄化運UPとも言われています。
色の面でも棘のないバラと言う点でも、バラと言う花の点でも風水的にいいので、家で栽培するのはむしろ推奨される植物ですが、管理さえちゃんとできれば・・・ですね(笑)
モッコウバラの花言葉は?
モッコウバラの花言葉は「純潔」「初恋」「素朴な美」「あなたにふさわしい人」「幼いころの幸せな時間」という良いものだらけです。
女性や恋に通ずるものが多い花言葉ですね。でもロマンチックだし見た目の可憐さとピッタリきているような気がします。
別記事で、「植えてはいけない」と言われている植物の一覧をまとめています!
あなたの家の庭に植えてる植物も「植えてはいけない」と言われてる植物の一つかもしれません。
なぜ、そのように言われてるのか、などの理由なども詳しく紹介しています。
気になる植物をチェックしてみてくださいね!
まとめ
モッコウバラは成長が激しいので管理が大変ではありますが、決して植えてはいけない植物ではなく、初心者などには育てやすいという利点があります。
水やりも土も肥料も基本的最低限なので難しいことはありません。
それに育てる上で風水的にも厄除け、金運アップ、浄化運などがありますし、花言葉も純潔や美などキレイで優しい雰囲気ですので、お家の庭で育てるには良いと思いますよ!
公園などでアーチになって咲いているモッコウバラもとても可憐でかわいいので素敵ですよね!
棘がないのがとても嬉しい部分でもありますのでぜひお家の庭、お家で鉢植えを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ただし大きくなりすぎると手に負えないので管理はこまめにしていきましょう。