余命宣告された人にかける言葉って難しいですよね。
言葉なんて掛けられないのが普通です。
言葉をかけないでそっと側にいるのも支えになりますよ。
しかし、なんとか言葉をかけたい、気を使われていると逆に思われたくないから言葉をかけたいということもあります。
正直言葉選びはとても難しいですが、逆に言えばNGな言葉やNGなことを言わなければ、あとは自分の気持ちを伝えるだけで良いのではないかと思います。
気をつけるべきことは、軽率な励ましをしないことですね。
自分的には良かれと思って励ました言葉でも、患者本人を却って傷つけることは多いに考えられます。
今回の記事では、余命宣告された人にかける言葉の友達編!家族篇、恋人編を紹介していくのと同時に、言葉をかける時に掛けないほうが良い言葉を紹介していきますね。
余命宣告された人にかける言葉の友達編!
では、まず余命宣告された人にかける言葉の友達編を紹介します。
患者さんは将来を悲観して否定的な言葉を使いますしマイナスなことしか考えられず、精神的に後ろ向きになっているのがほとんどだし、自分が同じ立場ならそうなる気持ちもわかりますよね。
そんな時に、友達から「前向きになろう」などと言われたらかえって傷つきます。
むしろ、「つらかったね」などと共感してあげたり、一緒に泣いてあげたりした方が気を楽にしてもらえるので、話を聞いて共感しているスタンスが一番です。
もし言葉をかけるなら・・・
「つらかったよね、つらいよね。
気持ちをわかろうとしても同じ気持ちにはなれないほど辛いよね。
役には立てないかもしれないけど、話聞くこととか私にできることあったら何でも言ってね。」
「不安だよね、私も不安だもん・・。
正直心配することしかできない・・。
辛いのはあなたなのに・・・」
余命宣告された人にかける言葉の恋人編!
余命宣告されたときに恋人の存在はとても大きいのではないでしょうか。
近すぎる家族には心配をかけたくなかったり、何か言おうにも言いすぎてしまいそうで言えずにいたりするものです。
それに、友達だとやっぱり気を遣うので言えないこともありますよね。
そういう意味ではお付き合いの長さもありますが、恋人の存在はとても大きいと思います。
友達のところにも記載しましたが、なによりも恋人として、「生きていてくれるだけで十分なんだよ」と言うことを一番伝わればよいなと感じます。
「辛いよね・・変わってあげたいくらいだ。
でも今ここで生きてくれていることで充分だから、気持ちのままに毎日を一緒に過ごそう」
「恋人の私(僕)にしかできないことってあると思うから、なんでも言ってほしい。
それが八つ当たりでも泣き言でも甘えでもなんでも!」
頼って欲しいことと、今いることで充分なことを恋人に伝えられるといいなと思います。
余命宣告された人にかける言葉の家族編!
余命宣告された人に掛ける言葉で家族篇を紹介します。
家族って一番近い分、患者としても思っても無い八つ当たりをしたり、言いたくないことを口から出してしまったりと言うことがあると思います。
だから家族としては、何か言うというよりは何があっても受け止めてあげて欲しいのです。
それを最初に伝えてあげて欲しいなと思います。
まずは友達や恋人と同じで、ここに今生きていることだけで充分だという気持ちを伝えてあげてください。
「家族だからこそ家族にしかできない言えないことってあると思う。
八つ当たりも悲しみも叫びも全部受け止めるから、その日の気分で何でも発してほしい。
一人で消化しようとしないでね。
あなたは一人じゃないからね!」
余命宣告された人にかけてはいけない言葉
余命宣告された人に何か言うというより、言ってはいけない言葉を念頭に置けばそれらの言葉を避けて声をかけるだけで良いですよ。
実際嫌だったという声を実例踏まえてご紹介します。
「ステージは?」とか、病状の詳細とか根ほり葉ほり聞くことは、とても苦痛に感じるのでやめておきましょう。
心配で知りたいなら家族などに聞くようにしましょうね。
「人間はいつ何があって死ぬかわからない、みんな一緒」だの「私なんか長生きしたいなんて思わない」というような励まし方は、病気ではなく通常の時なら良いのですが、余命宣告の人に言うのは酷なことです。
「かわいそう」と言われるのもショックですし、逆に「大丈夫だよ!」と言われるのもなんの根拠もないのでイラ立たせるでしょう。
あとは「頑張ってね」と言われるのも生きているだけで頑張っているし、何を頑張ればいいのか・・と言う気持ちになるので避けましょう。
別記事で、色々な立場や状況の人に対して、「かけてあげられる言葉」についてをまとめています。
どんな言葉をかけてあげたら良いかがはっきりと分かりますので、相手の方の状況に合わせた項目を是非チャックしてみてください!
まとめ
正直余命宣告された人に掛ける言葉で正解はありません。
NGの言葉も紹介しましたが、余命宣告された人は気持ちがマイナスになって当たり前なので、どんな言葉も元気な人から言われたらなかなか受け入れがたいものです。
時間がたてばうれしい言葉でも、宣告されたはじめのころはどんな言葉も受け止められないでしょう。