大切な人を亡くしたら何とも言えない喪失感です。
しばらくはそっとしてほしい、声も掛けられても右から左へ流れてしまうくらい。
でも数日たって、なんだか現実味を帯びてきたときに悲しみがもう一度襲ってくるのです。
その時にはやはり誰か傍にいてくれたり、声をかけてもらえると救われる気持ちになります。
すごく繊細で難しい内容になりますが、今回の記事では、大切な人を無くした友達に欠ける言葉やかけてはいけない言葉などを紹介していきます。
大切な人を亡くした友達にかける言葉や例文は?
大切な人を無くした友達、見ている方も辛いですよね。
何か言葉を掛けたいと思うけど、どういう気持ちでいるのかわからなくて声もかけ辛いでしょう。
確かにその亡くなった方がその友達にとってどういう存在だったのかにより、声をかけるタイミングも言葉も相当選ぶものだと思います。
父親、母親、祖父母、兄弟姉妹、友達、自分の子供・・・。
誰が亡くなってももちろん悲しいのですが、立ち直り度合いは亡くなった存在によって違うのも確かです。
ですので、まずは悲しみの状態を測ってからの声かけにしましょう。
私は基本、近しい友達であれば、お家の人が亡くなられたときはお通夜かお葬式に顔を出します。
その時に、様子をみて声をかけています。
近い存在であればあるほどかける言葉はなく、手を握りながら一緒に泣くというのがいつもの状態です。
正直私も逆の立場になったとき、何を言われたかいまだに覚えていません。
ただ、ひとつすごく心に残っている声掛けがあって、でもそれは一番の親友だったのでとても近い存在の人だったから受け入れられた言葉だと思います。
それは、私の祖父が亡くなったときなのですが、その祖父に成り代わったような言葉をくれたのです。
『〇〇ちゃんが孫で幸せだった。毎日顔を合わせて楽しかった。
一生懸命仕事をしているのも応援していたし、じいちゃんの誇りだよ。
ずっと見守っているから、これからも仕事頑張れよ!
だけど無理すんなよ』という言葉でした。
そうか、じいちゃんがこう思っていてくれたのかってスッと思えたんです。
嬉しいというニュアンスはおかしいのですが、晴れやかというかそんな気持ちになったのです。
でもこれは、ごくごく近しい友人だったからこそできたことでしょうけれども。
関係性がそこまで濃くない場合は、
『悲しいよね、まだ受け止められないよね。話たくなってきたらいつでも連絡して。
一緒に話そう。たくさん聞くからね』
という言葉が良いでしょう。
死というものはそんなに簡単に割り切れるものではないので、言い方は悪いですが当たり障りのない言葉が良いのです。
その人の気持ちには到底なりうることができないですからね。
大切な人を亡くした友達にかけてはいけない言葉とは?
大切な人を無くした友達にかけてはいけない言葉を紹介します。
まずは使わない単語を紹介しますね。
■大丈夫
「これは大丈夫?」という質問もダメだし、「大丈夫だよ」ということもダメ。
だって、大丈夫なわけないんですから。
■元気だしてね
元気を出せる状態ではありません。
無理にで元気にしなければならない気になってしまいます。
気負わせない言葉を選びましょう。
この二点は使わないほうが良い言葉ですね。
つい言ってしまいがちですよね。
ですが、言ったからと言って大騒動になることもないので、そこまで気にすることでもないのですが、一応念頭に置いておいてください。
大切な人を亡くした友達にメールやラインでかける言葉の例文は?
メールやLINEであれば、少し距離感も時間の感覚もあるので、入れておいてもいいかなと思うのです。
メールやLINEを見る気にはなったと考えられますから、ある意味言葉を求めているのかもしれませんしね。
そんな時はやはり、話をいつでも聞くというような内容や、心の整理がついてまた笑顔で会える日まで待っているというような言葉をかけてあげると良いでしょう。
私が心に残ったメッセ―ジは、
『ずーっと、とことんどん底まで悲しんでおいで。
少しフッと我に返ったときがあったら教えて!その時に手を引きにいくから』
とLINEをくれた人がいました。
おかげでどん底まで悲しませてもらったし、やはりその子の事が思い浮かび連絡をして、その子の前でもう一度大泣きしましたね。
別記事で、色々な立場や状況の人に対して、「かけてあげられる言葉」についてをまとめています。
どんな言葉をかけてあげたら良いかがはっきりと分かりますので、相手の方の状況に合わせた項目を是非チャックしてみてください!
まとめ
大切な人を亡くした時に、良い言葉なんて正直ないですよね。
その人の気持ちになることも、変わってあげる事もできない。
でも、待っていてあげる事はできますよね、話しを聞いてあげる事はできますよね。
その時に私がいるからねと存在を伝えておくだけで良いと思います。
人を亡くす悲しみは、心の整理が必要なことです。
時間もかかります。
安易に言葉かけをするよりは、待っている旨を伝えてあげたほうが良いでしょう。