あなたの周りの大切な人が落ち込んでいたり、余裕がない時にはどうにかしたい、と思いますよね。
大丈夫じゃない人はこちらが大丈夫?と聞いても「大丈夫!」と返すのが世の常です。
一口に大丈夫じゃない人と言ってもその状況は様々です。
心配してよかれと思ってかけた言葉が逆に相手を追い詰めたり、傷つけてしまう可能性も否めません。
そこで状況別に「大丈夫じゃない人」にかける言葉をご紹介したいと思います。
大丈夫じゃない人にかける言葉の状況別
相手の状況にあわせた言葉かけを紹介していきます。
心に余裕がない場合
心に余裕がない人はそもそも余裕がないことに気づいていないということもありがちです。
そんな時に言葉を選ばず直接的に問いただしてしまうと、プライドを傷つけられた、と殻に閉じ籠もってしまう可能性もありえます。
心に余裕がない人にはなるべくオブラートに包んだ優しい言葉をかけましょう。
いつも助けてもらってるし大変なら手伝うよ
さり気なく大変な状況にいるということに気付かせつつ、いつも助けてもらってるお礼という形にすることで相手も助けを求めやすくなります。
何かできることがあったら言ってね、力になるよ
こちらから具体的に○○するよ、と伝えると相手に「自分はそれすらも出来ないと思われている」という風にネガティブな思考に陥らせてしまうかもしれません。
自分を下に置くことで相手も頼みやすくなります。
話、きくよ
心に余裕がない人は誰かに話を聞いてもらうだけで心が軽くなることもあります。
あえて心配していることは伝えず、「いつでも話を聞くよ」というスタンスを伝えるだけで相手も気軽に話しやすくなります。
一緒に遊びに行かない?
心に余裕がない原因は仕事や悩みなど様々です。
信頼のおける友人と遊びに行くことで一時、ストレスから開放され心身のリフレッシュになります。
いっぱいいっぱいの人の場合
試験勉強に仕事、自分のキャパシティぎりぎりで頑張っている状況をいっぱいいっぱいと言いますね。
相手がいっぱいいっぱいになっている時も励ましてあげたくなりますが、あなたのポジティブな応援の言葉は相手に響かないかもしれません。
なぜならいっぱいいっぱいという状況はまさにコップにいっぱい並々と水が入っているような状態なのです。
つまり言葉が入る余裕がありません。
そんないっぱいいっぱいになっている人に言葉をかける時は、まず相手の心にいっぱいになっている思いを汲み取ってあげなければなりません。
いっぱいいっぱいになっている人にかける言葉はこちら。
よく頑張っているね
いっぱいいっぱいになるほど、相手は何かに必死に取り組んでいいます。
まずはその頑張っているところを自分は知っているよ、と認めてあげましょう。
自分もそうだったから分かるよ
いっぱいいっぱいになっている原因が何かはその人によります。
自分もそうだったよと共感してあげることで、「自分がダメだからいっぱいになっているんだ」というネガティブな気持ちから開放されます。
頑張り過ぎてる場合
頑張り過ぎている人もまた、自身が頑張り過ぎていることに気づきにくいものです。
周りから見たら「頑張り過ぎて大丈夫じゃないよね」と心配してしまうほど頑張っている人にはまず、その頑張りを否定せず、認めてあげましょう。
頑張り過ぎている人は「頼れる人もいないし自分が頑張らないと」とどんどん頑張ってしまいます。
相手にとってあなたは味方、と思ってもらえたら相手も一人で抱え込まなくてもいい、と気付けますね。
そんな頑張り過ぎている人にかける言葉はこちら。
最近すごく頑張ってるね、たまには休みなよ
まずは頑張っていることを認めてあげます。
その上で疲れたら休んでもいいんだよ、と伝えることで相手も肩の力が抜けます。
何か手伝えることがあったらなんでも言ってね
これも相手が頑張っていることを否定せず、相手の仕事を奪わない上で自分は味方だよ、ということを伝える言葉です。
何かあったらいつでも言ってね
こちらも相手が今取り組んでいる頑張りを認めた上で、いつでも助けるよ、気にかけているよ、ということを相手に伝えられる言葉です。
頑張り過ぎている人にはとにかくまずは頑張りを認めてあげてください!
そしていざとなれば頼りになる人が身近にいる、ということを伝えて上げましょう!
自信が持てない場合
自信が持てない人は自己肯定感が低く「自分で大丈夫だろうか?」「嫌われたくない」と不安になり、余計なことまで考えてしまう傾向にあります。
そんな人にはとにかくあなたはすごいんだ、もっと自分を認めてあげて、という言葉をかけてあげるといいでしょう。
頑張っていること知ってるよ
自信がない人は「どうせ自分のことなんて誰も見てない」と思いがちです。
そんな相手に対してちゃんと頑張りを見ているよ、と伝えてあげると自信につながります。
応援してるからね
こちらも相手に「自分にも味方がいるんだ」と気持ちを軽くさせ、自信をもたせる言葉です。
何にせよ自信のない人は自己評価が低く、味方なんていないと思っています。
心から応援しているという姿勢が伝われば自信も出てきますよね。
大丈夫じゃないと言われたら?
「大丈夫?」と聞かれたら条件反射で「大丈夫」と答える人が多いのですが、聞く方も「大丈夫」と返ってくると思っているんですよね(笑)
だから「大丈夫じゃない」と言われたら、ちょっとどぎまぎしてしまいますよね。
だって、大丈夫だと思っている人に心配の声掛けなんかしませんもんね。
それは置いておいて、「大丈夫じゃない」と言われたときに対応する方法を男女別に紹介しますが、まずは男女共通して「話をすべてくまなく聞くこと」をしてあげてください。
何かしてあげるのはその後ですね!
■男性の場合
- バッティングセンターに行く
- カラオケに行く
- ドライブに行く
- ライブに行く
- サウナにいく
というように行動として誘ってあげて、気を紛らわしてパーッと発散するのがおすすめです。
■女性の場合
基本、女性の場合は「大丈夫じゃない」と言われたら、まず大丈夫じゃない理由をとことん聞きます。
女性は「話すこと」が何よりものストレス解消と物事解決の策です。
ですので、お泊り、食事に誘い、とことん話を聞く!それが一番です。
話を思い切りしたうえで、
- カラオケに行く
- 旅行に行く
- 有給をとることを勧める
- なにかできることがあったら協力してあげる
というように、発散させてあげたり協力してあげたりするのがおすすめです。
大丈夫じゃないのに大丈夫と言われる場合は?
ほとんどの人がこれに当てはまってくると思います。
大丈夫じゃないのに「大丈夫」と言われる場合はどうしたらよいかということですが、大丈夫でも「大丈夫じゃない」と思ってあげるほうが良いでしょう。
だから発散方法やしてあげる事は、そんなに上記の大丈夫じゃない場合と同じです。
しかし、大丈夫じゃないのに大丈夫と言うケースに関しては、
男女ともですが「ちょっと考えたいから、少しそっとしておいて」「ちょっとだけ放っておいて」という気持ちが込められていることがあります。
話を聞いてもらう前に、自分で整理したり考えたりしたい時はひとりの方が良いのです。
その時間を経て友人が必要になってくるケースは多いですので、この場合は大丈夫じゃなくても「大丈夫」と言う可能性が高いです。
その時はそっとしておいてあげましょう。
ただ、一言、
「大丈夫じゃないなんてなかなか言えないよね。言える時になったらまた連絡して」と言っておきましょう。
これは男女同じですね。
少しひとりにしてあげて、そしていつでも連絡まっているという受け身態勢でいましょう。
ただ、もし、身体的や精神的な心配があるときは、この人になら話すかも・・という人に事前に連絡をとってその人から連絡をしてもらっても良いかもですね。
しかし、この場合はよっぽど危険を感じた時だけです。
大丈夫よりいい言葉とは?
冒頭でもお伝えしましたが、「大丈夫?」と聞かれると条件反射で大丈夫と答えてしまいます。
ですので「大丈夫?」より聞き出し、話せるようにしてあげるのが良いと思うのです。
例えば、「どう?」だけを聞くのも効果的。
「どう?」と聞かれたら相手は返事ではなく話さなければいけない状況になるので、話になります。
話したくない場合は、「どう?」と聞いても「うん」としか言わないでしょう。
それなら少しそっとしておいてあげるのも一つです。
あとは「今どんな感じ?」とか「大丈夫なパーセンテージは何パ―?」とか。
具体的な内容が聞ける質問にすると相手も話せて楽になりますし、あなたも聞けて安心できます。
大丈夫じゃない人にかける言葉のNG例3選
あなたがいくら相手のことを心配して気遣ったつもりでも、かける言葉次第では相手が殻に閉じ籠もってしまったり、逆に相手を追い込んでしまうことになってしまったり、なんてことにもなりかねません。
相手の状況次第でかける言葉は変わるのはもちろんですが、ここでは大丈夫じゃない人にかけてはいけない言葉3選をご紹介します。
大丈夫?
大丈夫じゃない人にストレートに大丈夫?と聞いてもあまり意味がありません。
人は「大丈夫?」と聞かれたら「大丈夫!」と返さなければいけない、と思ってしまうものです。
心配しているのであれば「顔色がよくないけど大丈夫?」など具体的な理由を付けて聞いてあげましょう。
みんな心配しているよ
自分以外の第三者を出すことは相手の神経を逆撫でするおそれがあります。
あなたがどう思っているのか、をしっかりと伝えることで相手も自分と向き合ってくれていると思えます。
無理しすぎだよ
相手の能力の限界を決めつけてしまってはいけません。
「自分はもっと出来るはずなのに」と相手のプライドを傷つけてしまい、心を閉ざしてしまうことになってしまいます。
このように一見心配し、相手を気遣っている言葉も、大丈夫じゃない状況にいる相手にはうまく届かない可能性があります。
本当に相手を心配しているのであれば、まずは相手の気持ちに寄り添った言葉を選びましょう。
別記事で、色々な立場や状況の人に対して、「かけてあげられる言葉」についてをまとめています。
どんな言葉をかけてあげたら良いかがはっきりと分かりますので、相手の方の状況に合わせた項目を是非チャックしてみてください!
まとめ
「大丈夫?」と聞かれたら、基本的にほとんどの人が「大丈夫」と条件反射で答えてしまいます。
親密な仲で正直に「大丈夫じゃない」と言われたら、もうあなたに完全に甘えたい状況です。
もし「大丈夫!」と言われても心配なら一度連れ出してあげるほうが良いでしょう。
もちろん人の心は機械ではないので、状況や性格によってはかけるべき言葉もそれこそ千差万別です。
よかれと思ってかけた言葉が逆に相手を追い込んでしまった、なんてことにならないために大切なのは相手の気持ちに寄り添うこと。
相手としっかり向き合い、心からの言葉をかけてあげましょう。
ただ、生返事の場合は、少しの時間そっとしておくことも必要かもしれませんね。
あなたの相手を思いやる気持ちがちゃんと伝わるように、今回の記事が少しでもそのヒントになれば、と思います。