手術前の人は、怖かったり不安、心配、落ち込んでいるなどマイナスの気持ちになっています。
そういう方には、元気づけるため、励ますために声をかけてあげたい気持ちになります。
しかし、手術ってセンシティブなので、安易に言葉をかけるのも難しいです。
手術する人にかける言葉で大切なことは、2つです。
- 相手に寄り添った明るい言葉をかけること
- 共感して話しを聞いてあげるスタンスでいること
ですが、相手によってかける言葉のポイントや注意点は違いますし、性格や状況によりかけるべき言葉は変わってきます。
相手を励ましてあげたい…そんな時にどういった言葉を選べばよいか、ご紹介します。
手術する人にかける言葉で大切なことは?
手術前はナーバスで不安になっていると考えられるため、相手に寄り添った言葉をかけてあげることが大切です。
確かに、手術する前や病気の時って、不安になったり怖くなってしまいますよね。
そんな時、優しい言葉をかけてもらえると、嬉しくなります。
ただ、1つ注意点があります。
過去の病気や怪我と比べたり、自分の体験談をむやみに語るのは避けた方がよいでしょう。
元気な人と比べられるのは辛いですし、過去の病気や怪我の事を思い出してしまうのもしんどいですよね。
今の状況をしっかり鑑みて、悩み苦しんでいる相手に共感して話しを聞いてあげるスタンスでいることも大切です。
また、その人が好きだった話題や一緒に話したいこと、行ってみたいことなど、未来の話もあわせてするのもよいですね。
手術後に一緒に楽しく過ごせる日を夢見て、頑張ろうという励みになるので、そういった言葉かけもおすすめです。
手術前にかける言葉を選ぶときのポイント!
手術する人にかける言葉を選ぶ時は、相手が前向きになれるようなポジティブな言葉をかけてあげることが大切です。
ナーバスな気持ちを払拭できるような、明るい言葉をかけてあげることで、相手側も気持ちがほぐれるので、優しい言葉選びをしてあげてくださいね。
また、手術が成功して、よい未来が想像できるような言葉をかけるのもよいでしょう。
手術前は、手術がうまくいくかどうかを不安になっている方が多いです。
言葉をかけた相手が、元気に回復してくれるのを待ち望むような意図もくみ取れる声かけをしましょう。
手術前に言葉をかけるタイミング
手術前に言葉をかけるときは、タイミングも重要です。
当日ではなくて、余裕がある時に声をかけるとよいでしょう。
出来れは、2~3日前くらいに、声かけするタイミングが一番よい頃合いですね。
手術の前日や当日に声をかけるのは避けた方がいい場合もあります。
どうしても前日や当日は、気持ちの焦りや不安な気持ちでいっぱいになりがちです。
そんな時に話かけられても余裕がないため、困ってしまうことが考えられます。
前日や当日の場合は、メッセージを送るくらいの方が良いでしょう。
手術前にかける言葉の家族編!
なんだかんだいっても家族が一番本音や弱音をさらけ出せる相手です。
ですので、言葉をかけるのは大切ですが、基本としてはいつでも弱音を吐けるような体制を整えておくこと大切です。
友達や知り合い、会社の人の前では多少気遣いながら発言をしたりしています。
せめて家族の前だけでは本音を言える、そんな空間を作ってあげてください。
併せて家族が弱気になっていると、本人がその家族に気を使うことになりますので、極力明るく振舞うようにしていきましょう。
そして時には、八つ当たりやストレス発散も家族だからこそできるのです。
そういうことを受け止める、そんな位置に家族がいるようにしてあげて欲しいのです。
それができるのは家族だからこそです。
泣きたい時に泣ける、そんな場所をつくってあげてください。
手術をすることの不安からくるストレスで、家族だからこそあなたに辛く当たってしまうことがあるかもしれません。
そんなときは不安を受け止めてあげるように静かに聞き手に回って上げましょう。
親の場合
親の場合は自分の状態も医師から、どんな状態か、成功率は、など説明は受けているはずです。
ですが、命に別状ないような手術だとしても、もし麻酔が切れなかったら・・などとマイナス方面に考え出すと怖いものです。
特に親となるとそれなりに年齢も重ねているので、若いころよりも恐怖心などは増しています。
よりそう気持ち・よりそう言葉をかけてあげましょう。
「一緒にいるから」「一緒に乗り越えよう」のような「独りではない」という気持ちになるような言葉を選びましょう。
もし、何も言ってこなくても「辛いときは話してね」と気持ちを受け止めてあげたい事を伝えると、本人も張っていた気持ちがゆるむのではないでしょうか。
また、子どもの立場からすると、親にはあまり遠慮せず思っていることを言っても良いです。
たとえ、ちょっとおかしなことを言っても、そこは親がちゃんと解釈してくれるから大丈夫。
自分の子供からなら「大丈夫」とか「頑張れ」などの言葉を言われても、困りませんし傷つきません。
親は子供から声をかけられるだけで、顔を見れるだけで、声を聞けるだけで励まされるものです。
子供から声をかけられることが親にとっては最大の励ましかもしれません。
自分のためにでなく「この子のためにまだまだ元気でいなければならない」と思うとやる気も湧いてくるものです!
親へ声をかけるとしたら、なによりも安心させてあげることと、やる気を湧かせてあげることが子供からできることになってきます。
【例文①】
「手術という響きは怖いけど、治すために元気になるためのものだから、大丈夫だよ!
手術が終わった後何食べたい?食べたいもの買っておくよ!
こんな時しか贅沢できないから考えて選んでね!」
【例文②】
「不安だろうけど大丈夫だよ!
家族みんな応援しているし、お母さんがいないとこの家族ダメだから、はやく元気になって早く家に帰ってきてね!」
【例文③】
「お父さん(お母さん)手術頑張って!
まだまだ元気でいてもらわなき困るし、まだ親孝行なんてしてないから。
手術終わって休息もとって元気になったら、温泉旅行でも計画しよう。
だからその日を楽しみに今は頑張って!」
【例文④】
「お母さん(お父さん)日頃の忙しさからこんなことになったんだよ・・・。
ごめんね。たまに休ませてあげなきゃだった。
いつも一生懸命だからその点が尊敬できるところだけど、それも健康あってのことだし、いつまでも元気でいて欲しい。
ちゃんと治して、ちゃんと元気になって欲しいと思ってるから頑張ってよ!」
【例文⑤】
「お母さん(お父さん)が手術になるって聞いて本当に私が不安だったよ。
いつも、いつまでも元気でいてくれるのが当たり前だと思ってたよ。
なにかできる事あったら頼ってね。
手術は元気になるためにすることだから、頑張ろうね!
手術終わったら家族みんなで美味しいもの食べにいこうね。」
子供の場合
もし、自分の子供が手術を受けるときは年齢にもよりますが、普段とはただならぬ雰囲気を察してしまうこともあります。
子供がまだ小さい場合は、「悪いものをやっつける」、「元気になろう」と、病院・手術は決して悪いものではないよ、と伝えて悪いイメージを払拭させるような言葉がいいですね。
「また○○へ行こう」や、「退院したら○○を食べに行こう」とか、終わって元気になったあとの予定を話すと、本人はこれが終わったらご褒美がある!という風に前向きな気持ちになれるでしょう。
昼間は元気でも、夕方や夜、一人になると悪い考えばかりわきあがってしまう事もあります。
親と言う存在は本人にとってはかなり大きな存在で、ある意味、八つ当たりもできたり本音を言えたりする甘えられる存在なのです。
気を使ったりしなくても受け止めてくれる大きな存在なので、親だからこそかけてあげられる言葉があります。
それに親だからこそ、言葉を選ばず素直に思っていることを言って、その反応を受け止めてあげるというのでも本人にとっては充分楽になりますよ。
【例文①】
「手術、お母さんも(お父さんも)心配してるよ。
でも、あなたのほうが怖いし心配だし不安だよね。
何の根拠もないけど私の子だから大丈夫だよ!
治すための手術だから終わったら元気になるためだから、もう少しだけ大変だけど一緒に頑張ろうね!」
【例文②】
「手術は怖いし、不安にもなるよね。
お母さん(お父さん)にできる事あったらいつでも言ってね。
些細なことでも不安な気持ちでも話してほしいし、食べたい物とかしたい事とかあったら、いつでも言ってね」
【例文③】
「正直、親だからあなたと変わってあげたいという気持ちが本音。
でも、変わってあげる事はできないからもどかしくて仕方がないよ。
頑張ってきたから頑張れとは言わないけど、誰よりも応援しているし、毎日神社にいってお参りしているからきっと大丈夫。」
【例文④】
「お母さん(お父さん)はお医者さんじゃないから治してあげられないことがすごく悔しいし、できるなら代わってあげたい・・・。
でもそ、れができないから側にいることしかできなくてごめんね。
何かできることがあったり甘えたいことがあったりしたらなんでも言って。
あなたの役に立てる事をしたいの。」
手紙やメールの場合でも、「あなたを想ってる」という言葉を見れば、本人も勇気付けられるのではないでしょうか。
ただし、病院は消灯時間が早いので、お昼ごろに送って、「返事は無理してしなくてもいいからね」と一言付け加えると、本人も余裕がある時に見ることができます。
義母の場合
手術前にかける言葉で義母の場合のポイントは、
- 実の母のように思っているからとても心配している
- 何か手伝えることがないか
というポイント2点に重きをおきましょう。
【例文①】
「お義母さん、手術心配ですよね。
私も実の母のように思っているから心配です。
私でお役に立つならなんでも言ってくださいね。
意外と血がつながっているより嫁の私のほうに言いやすいこともあると思いますので、なんでも言ってくださいね。」
【例文②】
「お義母さん、今不安ですよね。私も心配しています。
でも先生のお話でも大丈夫という話でしたので、信じて頑張りましょう!
まず気持ちを強くもたないといけませんもんね。
なんでも私のできることはしますので申しつけてくださいね。」
義理の子の場合
手術前にかける言葉で、義理の娘・義理の息子の場合です。
義理の母となると、ちょっと手術する本人も気を使って言葉を選ぶだろうし、態度でも甘える事ができないし、本音を晒すことができない相手です。
義母自身は、息子や娘だと思いたいと思っていることは多いですが、本人としてはそこは難しくてやはり気を遣う相手です。
そのため、本音や思っていることはなかなか話せない相手ではあります。
ですので、その点を考慮したうえで言葉をかけてあげる事がよいでしょう。
【例文①】
「手術大変だよね。
私はあなたのこと娘(息子)みたいに思っているから本当はなんでも言ってほしいし、頼って欲しいけどなかなか難しいのもわかる。
余計な事したり言ったりはしたくないから、手術・入院に専念してゆっくり治せるように、家のこととかできる事あったら教えて。
助けになりたいと思っています。」
【例文②】
「いつも良くしてもらっているのに、こんな時になんでもできなくて頼りなくてごめんね。
でも〇〇さんは、大事な娘(息子)だと思っているからずっと元気でいて欲しいの。
でも、もしかしたら今までも頑張りすぎて、神様からの休息指令なのかもしれないね。
この際、手術終わって安心したらゆっくり休めるように私にできることあったら言ってね。
毎日あなたの無事と治ること祈っています。」
手術前にかける言葉の好きな人編!
手術する人にかける言葉で好きな人の場合を紹介します。
好きな人でも片思いの場合、付き合っている場合ではちょっと伝えられるニュアンスも違います。
それぞれに分けて紹介しますね。
片思いで好きな人
片思いの人に言葉をかける場合は、あまり踏み込んだことを聞いたりしない様にしましょう。
元気になって欲しいという気持ちをそのまま伝えるのがベストです。
【例文①】
「手術すること聞いて驚いたよ。
今、きっとすごい不安だよね。
私には元気になってと祈ることしかできないけど、心から元気になって欲しいと思ってるよ。
手術、頑張ってね!」
【例文②】
「手術するんだってね。心配・・・。
でも本人が一番不安で心配だよね・・・。
元気になるように祈ってるから。
元気な顔見れる日まで待ってるね!」
付き合っている場合
彼氏や彼女なら、もう素直な気持ちをそのままお伝えしたらよいと思うのです。
しいて言うなら、恥ずかしいと思って言えない言葉も言ってあげましょう。
今、手術する人は大きな不安を抱えていますから、すこしでもふっと気が抜ける、楽になれるキッカケをつくるには好きな人の一言が大きな効果を生むでしょう。
【例文①】
「今不安だよね?私も本当は同じくらいの気持ちで不安。
でも同時に絶対大丈夫だと信じてるし、ずっと祈っていたから大丈夫!
手術が終わったらしたいこととか食べたいものとか行きたいとことかある?
それ考えておいてね!ご褒美にあげるから!
一緒に手術を受けてるくらいの気持ちでいるから、横にいると思って頑張ってね!」
【例文②】
「とうとう手術だね。
もしかしたら私のほうが〇〇より心配して不安になっているかも(笑)
でも早く元気な顔みたいし、まだまだ私も〇〇としたいこといっぱいあるから手術で元気になるならもっと楽しみになるね!
ずっと起きててずっと祈ってるから大丈夫だよ!」
【例文③】
「手術怖いし心配だよね・・・。
本当に変わってあげたいくらい。
でもずっとそばについてるから絶対大丈夫!
それに先々の温泉の約束もあるんだから早く元気になってもらわないと!
ずっと祈ってるから!ひとりじゃないからね!」
【例文④】
「いよいよ手術だね。
でもこの手術は〇〇が元気になるための手術だから頑張んなきゃね!
大丈夫、体は近くにいないけど心はいつも近くにいるから顔を思い浮かべててね!
手術が終わって、しばらく入院の間もLINEしようね。
その時は顔写真もいっぱい送ってあげるから寂しくないよ!
一緒に頑張ろうね!」
【例文⑤】
「手術怖いよね。
いつも元気で明るい〇〇だけどこういう時は素直に怖がって甘えていいんだよ?
みんなに元気を見せている分、僕(私)の前では無理しないで素の自分でいてね。」
【例文⑥】
【例文⑦】
「手術頑張ったらご褒美あげるよ!何がいい?
美味しいものも一緒に食べにいこうね!
旅行もいこう。
今からする楽しみをたくさん想像して、その日のために頑張って!」
手術前にかける言葉の友達編!
手術する人にかける言葉のポイントと注意点で友達の場合を紹介していきますね。
友達といっても、どれだけ長い期間友人なのかというのもポイントです。
もう幼馴染レベルで、かなり長い年月一緒にいるなら、人柄もわかっているだろうから思っている言葉をそのまま伝えても誤解も生まないでしょう。
でも、そこまで親しくないなら言葉も選びますよね。
変に敏感になっている時ですので、言葉一つで突き刺さってしまうかもしれない。
そんな時、友情ってヒビが入ったりしてしまうんですよね
基本的には、同情より未来の楽しみを語ってくれた方が友達には良いでしょう。
でも、言葉に自信がないなら、例えば飴やお守りなど小物を用意して一言だけかけるメッセージを渡すと、とっても思いが伝わると思いますよ。
友達からの同情って当事者にしたら辛いものです。
こういう時は「なんでわたしばっかり」という思考になっているし、元気なあなたを見て腹が立ってしまったりする自分に自己嫌悪したりと、マイナス方面ばかりに考えがいきがちなのです。
だから、敢えて言葉をかけずにメモや小物で渡すというのも良いかもしれません。
友達だと、お見舞いに行きたいと思っても、本人の性格で、「見舞いはいらない」と言われる可能性もあります。
普段はとても仲が良くても、病気で弱っている姿を見られたくない、身奇麗にする余裕がないので来て欲しくないと思う方もいるので、予め見舞いにいってもいいか確認したほうがいいでしょう。
「手術がうまくいくように祈っている」というような言葉も素敵ですが、友達の場合は「退院後に遊ぼう」みたいな言葉のほうが重過ぎず、軽すぎずでいいのではないでしょうか?
「退院したら新しくオープンした○○へ行こう」とか、「好きなものを食べに行こう」のような未来の言葉のほうが手術の不安より、元気になったら、あれしたい、これしたいと思って前向きな気持ちになれます。
家族とは違い友達とはなんでも話せるとはいっても、それは通常時だからです。
どれほど簡単な手術とは言っても、万が一死んでしまう可能性は捨てきれません。
体の状態がどういう状況なのか知っている、知っていないにも関わらず、安易に大丈夫だとか言うのはNGです。
また、普段ならブラックジョークとして笑っていても、たちの悪い冗談は決して言ってはいけません。
手術前というのは誰もが不安なものです。
その不安も、かける言葉や贈り物で気が紛れたりすることがあります。
手術前にかける言葉のビジネス編!
手術する人にかける言葉で、ビジネス関係の上司や部下、お客様、取引先の場合を紹介します。
仕事関係なので、とてもナイーブです。
しかし、仕事関係はある意味、会社内なら毎日会っていて交流しているので、仲が深いとも考えられます。
ですが、会社のことは心配しなくて良いと言えば、自分なんか会社に必要ないと言うことかと捉える人もいます。
早く帰ってきてくれないと困ると言う言葉に、こんな時にでもそんなこと言われるのかと取ることもあります。
どちらも言っている側からすると、治療に専念できるようにとか、充分会社に存在価値があるから期待もしているから治療してかえってきても大丈夫だよという配慮の上の言葉です。
しかし、すれ違いが起きる事もあり得るのです。
だから、言葉足らずでいつもの調子では危険です。
また、お客様や取引先、上司となるとやはり常識的なところは外せません。
ですので無難が一番です。
手術前の人は敏感だし、いつもと同様に考えていては余計な一言になったりします。
いつもとは違う状況になってしまうので、誤解なきよう表情を見ながら最低限の励ましにしておくことです。
上司の場合
特に上司の場合は、失礼のないようにしておきたいところです。
かといって、手術を控えている上司になにも声をかけないのもちょっと問題でもあると思いますので、当たり障りない言葉をかけておくのが一番ですね。
自分自身でも言えることだと思いますが、1日ではなく長期の休みだと、やはり仕事の進捗状況が気になったりしますよね。
きっと上司の方もそう思っているに違いありません。
まずは治療・回復に専念してもらうような言葉を選びましょう。
「仕事は皆で分担し力を合わせて当たっております。今はお体を休めてください」
「気がかりな事もあるかと思いますが、今はご静養ください」
このような言葉がいいでしょう。
あとは、顔を見たい、というような言葉も前向きになれるはずです。
家族の場合と同様ですが、未来の事を考えることができる言葉や、待っています、という気持ちを込めたメッセージもいいでしょう。
【例文①】
「〇〇さん手術だとお聞きしました。
ここ数日そんな素振りなんてひとつも見えなかったので聞いたとき驚きました。
僕なら動揺してすぐ態度に出そうなのに・・・
そういうところもさすがですよね。
常に尊敬している〇〇さんを見ながら仕事をしたいし、目標なので早く元気になって戻ってください!」
【例文②】
「手術大変ですよね・・・。
でも、〇〇さんがいない部署もその間大変ですよ。
仕事がというより、いつも〇〇さんいて励ましてもらいながらみんなで頑張ってきたから、いらっしゃらないとみんな心細いんです・・・。
でも一日でも早く元気になって戻ってきてください。
それまでは、今まで教育してもらった証として、僕が〇〇さんの代わりを務められるよう頑張っておきますから!
足元にも及びませんが、余計な心配させないように頑張りますから、〇〇さんも頑張ってください!」
- 「いつも明るい○○さんのお顔が見れなくて寂しいです」
- 「退院したら部署のみんなで食事にいきましょう。好きそうなお店を見つけました」
- 「また○○さんと働ける日を心待ちにしています」
このような言葉だと安心して治療に取り組めるのではないでしょうか?
手術の日程がわかっているのであれば、お見舞いは手術の少し前にお伺いしたり、手紙やメールで送ると、「こいつは気が利くな」と思ってもらえるかもしれません。
手術の前日はしっかり体力を温存しておきたいもの。訪問して、体力を消耗させてしまっては本末転倒ですからね。
部下の場合
部下の方は、長期間の休みを取る事や仕事に支障が出ることで、迷惑をかけることを気にしていることが多いのです。
この場合も安心して治療・回復に専念できるような言葉をかけてあげるのがポイントです。
- 「仕事のことは気にしなくていいよ」
- 「待ってるからね!」
- 「何も心配しないでしっかり治してこい!」
このように、言葉をかけてあげると部下の方も安心して治療に専念できるでしょう。
部下へは基本的には労いと励ましが良いでしょう。
『ゆっくり休んでほしい』と言っても「あー、必要ないのかな?」と取る人もいれば、
『いつも期待しているから早く戻って来いよ』というと「こんな病気なのに早く戻ってこいとか鬼か?!」とる人もいるから塩梅はとても難しいところです。
その部下のキャラクターを見極めて話すのが大切と言えます。
【例文①】
「〇〇君手術だってね・・・。
その間以内のは会社と部署にとって大きな穴だよ。
君はそこまで成長し期待されている人だからね!
でも、頑張りすぎてたからここらで少し休憩が必要だったから神様からの休みの指令だったのかもしれないね。
これからもっともっと頑張ってほしいから今回はとことんゆっくり休んで、仕事の事は気にせず完璧に治るまで出てくるなよ!
出社したら元気とみなしてまたビシバシいくから、充分休息すること!
これは会社命令です。」
【例文②】
「いつも頑張ってくれてありがとう。
手術は大変だけど会社は君を待っているから、仕事のことは気にせずに今は治療に専念して元気な顔を見せてもらえることを楽しみにしているよ!」
お客様の場合
手術前にお客様にかける言葉を紹介しますが、お客様だと非常に難しいので無難な線を選びましょう。
お客様というのはなかなか人となりがわからないし、あなたの前で見せている姿が本当のその人なのかもわからないですよね。
だから安易に想像して言葉を発するより、無難な言葉を選んでおくことが大切です。
また、お客様が手術と言えど、気心を知れている仲ではないので一番大事なのは礼儀です。
そしてその次に心配している想いとか応援している思いが伝わればOKです。
あなたのお客様でもあるでしょうが、会社のお客様でもあるのでそこは冷静に無難に声をかけましょう。
【例文①】
「〇〇様、手術を受けられるとお聞きしました。
先日いらっしゃっていただいたときには、そんなことを一つも気づかず申し訳ございません。
手術が成功されて、元気にまたお店にいらしていただけることを心待ちにしております。」
【例文②】
「〇〇様、手術なさるとお聞きしまして驚きました。
姿からはまったく想像もつかず本当に驚いております。
しかし、手術が無事に済み、一日でも早く回復されて、またお顔を拝見できる日を心待ちにしております。
充分にご自愛くださいませ。」
【例文③】
「〇〇様、手術の予定があることを聞きましたが、今お体は大丈夫ですか?
いつも明るくお元気なので全く気付かずすいません。
一日でも早い回復を心から祈っています。
また、お元気になられたら遊びに来てくださいね。
お待ちしていますので!」
【例文④】
「今日、手術と伺っておりました。
手術が成功し療養され、〇〇さまのあの素敵ないつも元気をいただける笑顔を見れる日を一日でも早く楽しみにしてお待ちしております」
【例文⑤】
「手術とは大変ですね・・。
しかし今まで以上に元気になられるということですよね。
〇〇さまは私のお客様にもかかわらずいつも私に元気をくださっていました。
今回は私が元気を差し上げたいと思っております。
心から回復を祈っております。」
取引先の場合
取引先へのメッセージのポイントと例文を紹介します。
取引先なので、最低限のマナーは絶対必要ですがお客様よりは近い存在なので、多少親身さもあったほうが良いでしょう。
【例文①】
「手術とお伺いして驚いております。
いつも〇〇さまには親身にお付き合いいただき優しく接していただき、たくさんの事を学ばせていただいております。
今後も末永いお付き合いを希望しておりますので、どうか元気に一日でも早く回復されることを祈っております」
【例文②】
「いつもお世話になっております。
あんなに元気な〇〇さんが手術だと聞いてかなり驚きました。
でもきっとすぐに元気になってお会いできると信じております。」
手術前にかける言葉の知り合い編!
手術する人にかける言葉で知り合いの場合の注意点やポイントを紹介していきますね。
知り合いというのは距離感がありますよね。
毎日顔を合わせる知り合い、月一くらいの知り合いでは大違いですし、人となりをどこまでお互いわかっていてどこまでここを許せているかによっても変わってきます。
とにかく無難な言葉を選んでおきましょう。
良かれと思って声をかけたのに、手術前でセンシティブな気持ちになっている故に誤解して言葉を取られたりすると、せっかく知り合いになった関係も崩れてしまうかもしれません。
だから、できるなら声をかけない、声をかけるなら無難なことだけ言うようにしておきましょう。
手術する側は、センシティブな気分の上になるべくそっとしてほしい、気を使いたくない時だと思います。
様子をみて話かけることにしましょう。
自分だったら声をかけてほしい、自分だったら・・・というような考え方だと、価値観はそれぞれなので危険です。
どうしても声をかけたいなら、近しい人に様子を聞いたり、どうしたほうが良いかなどアドバイスをもらってくださいね。
もちろん、知り合いくらいの仲なのに声をかけてくれたことをものすごく喜ばれ、励みになると言う人もいらっしゃいますからね!
また、知り合いに言葉をかける場合は、相手との距離をよく考えた言葉を選ぶ必要があります。
親しい関係の場合、改まった言葉では遠慮しているのかと思われますし、逆に相手に気を使わせてしまいます。
逆に、あまり親しい関係ではない場合は、なれなれしい言葉を使うと失礼になってしまいます。
【例文】
お体の具合はいかがですか。
いつも元気な〇〇さんが手術されると聞いて驚きました。
手術が無事に成功して、元気な〇〇さんとまた会える日を楽しみにしてます。
このような言葉だと、知り合いの方も安心して治療に専念できるでしょう。
手術前にかける言葉の看護師・病院の先生編
手術前は、身近な人から声をかけて貰う事で元気づけられます。
でも、一番安心できるのは看護師さんや執刀医の先生からかけて貰う言葉なのかもしれません。
手術前に看護師さんや執刀医の先生からかけて貰って、勇気づけられた時の体験談をご紹介します。
今から1時間後にはあなたは新しい世界にいる
骨粗しょう症による腰椎の圧迫骨折をしました。
コルセットをつけての治療では効果がなく、ひどい痛みに3年以上苦しんできました。
10メートルも歩けば腰の激痛で歩けなくなり、普通であることがどれくらい有難いことかしみじみ身に染みていました。
高齢のため手術は避けていましたが、元の世界に戻るため手術に賭けることにしました。
失敗すれば腰がマヒして全く歩けなくなる危険のある手術です。
手術前に、女性看護師さんからかけられた言葉が
「今から1時間後には、あなたは新しい世界にいるから頑張ってね」というものでした。
人は本当に困っているときに温かい言葉をかけられると、どれほどの勇気をもらえるかを知り、この言葉をしみじみ噛みしめました。
来年は水着が着られるよ
はじめての全身麻酔にガチガチに緊張していた時に、「できるだけ傷が残らないようにがんばるからね、来年は水着が着られるよ」と言ってもらいました。
正直その瞬間は「よろしくお願いします」と答えただけでした。
今考えると父くらいの年齢だった執刀医の先生や、元気なお姉さんみたいだった看護師さんたちの優しさが身にしみます。
若い未婚の女性ということで、ただ病人であるという以上に気を遣ってくれていたのだと思います。
先生の言葉通り、翌年にはビキニが着られるくらい目立たない傷跡しか残りませんでした。
「誰も見せる人はいないけど海に行ってビキニを着ましたよ!」と報告した時の先生や看護師さんたちの明るい笑顔が今でも忘れられません。
緊張した心をなだめるための言葉
「○○さんて、ホントに日本人?」
両足骨折の6時間に及ぶ大手術の麻酔を入れる際に、主治医の先生からかけられた言葉です。
100%成功するかも分からない大変な手術で、これからという時になんでそんな事を聞くんだろうと不思議に思いつつ、
「いやいやいや、違うし、カルテ見れば分かるでしょうよ?(笑)」と言っているうちに麻酔が効き始め深い眠りに入りました。
言われた瞬間は、この大事な局面になんて事言い出すんだと笑ってしまいましたが、無事に手術が成功しボーッと天井を眺めながら、あれは先生なりに私の緊張した心をなだめるための言葉だったんだなと思いました。
表情では一切恐怖心や緊張は出していなかったので、見抜かれていたのか心電図に出ていたのか分かりません。
怖いものは怖いし、緊張するものは緊張します。
ただ単純に励まされたところで人の心は変わらないものです。
それを全然違う突拍子もない話題をかける事で、私の心の緊張は解かれたんだと感じます。
手術する人にかけてはいけない言葉8選
手術する人にかけてはいけない言葉を紹介します。
でも、関係性によってはNGワードにならない場合もあります。
元気になってほしいという思いでかけた言葉が、逆に相手を傷つけることもあります。
手術前といのは、非常にナーバスになっていますのでかける言葉にも注意が必要です。
頑張って!
これは、よく励ますために伝えがちな言葉ですよね。
頑張れって言われても・・・と言う気持ちになってしまうのですが、一番かけてしまいがちなワードです。
手術って、本人がなにをどう頑張ることも無く、頑張りようがないことだし、今も気持ち的には充分頑張っています。
なかには「何をどう頑張れっていうの?」「自分なりに頑張っている」と重荷に感じる人もいるので注意が必要です。
でも、関係性が近く、成り立っているなら問題ないワードでもあります。
手術前の人にとって「頑張って」と言われるのがプレッシャーになりそうな状況のときは、「応援してる」などの言葉に置き換える方が良いでしょう。
大丈夫だよ!
安心させたい気持ちから「大丈夫だよ!」と声をかけることもあると思いますが、何がどう大丈夫なのか分からないと逆に不快に感じさせてしまう場合もあります。
「医者でもないのにあなたが大丈夫っていう?」という気持ちにもなるのです。
手術する人の状態をよく知らないまま安易に「大丈夫だよ!」「すぐ元気になる」という言葉をかけるのはやめましょう。
本来は言われても、心配故の言葉だと理解できるのですが、センシティブになっていることがあるためとても繊細に傷つくのです。
でも、これも家族や近しい人に言われれば心強いワードでもあります。
病名や病状を根掘り葉掘り聞く
病名や病状について根掘り葉掘り聞くのはやめましょう。
興味本位で質問していると思われて不快に思う人もいます。
相手の立場に立った言葉をかけてあげてください。
ネガティブな言葉
手術前の人に、「弱る」「終わる」「枯れる」「重なる」など、縁起の良くない言葉やネガティブな言葉を使うのはやめましょう。
「度々」「またまた」「重なる」などの繰り返しの意味を持つ言葉もNGです。
また、あまり気にしない人もいますが、不吉な状況を連想させる「四(死)」「九(苦)」をお見舞いのメッセージに入れるのも避けたほうが良いでしょう。
手術前の人にメールを送る場合や、寄せ書きやメッセージカードを贈る場合、「追伸」「P.S.」といった言葉も繰り返しを連想させるワードなので使わないようにしましょう。
過去の病気と比べる
「あの時よりも軽くて良かったね」「あの時よりもましだね」など、過去と比べた言葉をかけるのはやめましょう。
手術前の人は今、苦しんでいることに変わりはないのです。
今の相手の気持ちに寄り添った言葉をかけるようにしましょう。
なんてことない
励ましのために「なんてことないよ」と言うんでしょうが、自分がするわけでもないのに軽んじられている感覚に嫌な気持ちになります。
勝手に手術の度合を判断するなと言いたくなりますよね。
手術すればいいだけ
手術すればいいだけは確かな言葉だし、気持ちを軽くしようと言ってくれているのは分かるけど、手術する側の気持ちになっていれば、手術すること自体が大きいことなのです。
他人事だと思ってるな・・・という感じをうけ、気持ちがスーッと冷めてしまいますね。
手術する人には、安易な励ましは掛けないようにすることと、自分のものさしで測って言葉を投げかけないようにしましょう。
人によって怖さを感じる度合も心配に思う度合も違います。
気持ちに共感してあげて、寄り添ってあげられる言葉を使いましょう。
かわいそう
可哀想な人扱いは嫌という人も多いですので、やめましょう。
相手に寄り添いすぎて「かわいそう」という言葉は、受け取り側も惨めな気持ちになってしまうため、言わない方が良いでしょう。
ちょっとした言葉の切れ端でも、ナイーブになっている時は、傷つきやすく落ち込んでしまう要因にもなるため、言葉選びには注意を払って下さい。
相手の立場になってみると、気楽に思われているような言葉で、こちらの気持ちを図ってくれていないという気分を害してしまう可能性もあります。
楽天的にただ言葉をかけるのではなく、よく考えてから優しい言葉をかけてあげるようにしてくださいね。
「元気になったら○○しよう!」など、これから楽しくなるというような事を伝えてあげる方が良いでしょう。
手術前のメールやラインでのマナー
手術する人に言葉をかける際、直接ではなくメールやラインでメッセージを送るのはOKです!
メールやラインなら時間のあるときに自分のペースで返信できますし、便利なツールなので気負わなくてよいです。
それに、直接声をかけられるよりもメッセージで届いた方が、精神的にも楽で嬉しいという方も多いです。
ただ、手術前の数日は手術にあわせて、規則正しい生活リズムを整える必要があります。
そのため、メールやラインを送る時は、遅い時間帯や早すぎる時間帯に送るのはマナーとしても避けましょう。
特に、病院に入院中の場合、消灯時間は21時近くだったりするなど、結構早めの時間に寝る準備が義務付けられています。
そのため、早めの時間帯に送る方がよいですよ。
まとめ
手術前はかなり繊細で、怖くて心配で不安な気持ちでいっぱいです。
だからいつもより敏感だし、マイナス思考になりがちなのです。
安易に根拠のない言葉で励ますと、いつもは受け止められてもその時は傷ついてしまう恐れもあります。
関係性にもよりますが、基本的には共感して話しを聞いてあげるスタンスでいることが大事です。
家族でも、上司でも、友達でも、共通して言えることは、あなたが元気で帰ってくるのを待っているという気持ちの言葉が一番良いということです。
なかなか経験しない出来事なので、相手の気持ちを考えてなんてとても難しい問題ですよね。
どんな関係の方であれ、未来を考えることができるような言葉や、不安な気持ちに寄り添いたいという言葉をチョイスしましょう。
口頭だと、言葉を発した瞬間に消えてしまいますが、メール・手紙のような文字に残すと、本人の体調や気分が良いときに見れるのでおすすめです。
別記事で、色々な立場や状況の人に対して、「かけてあげられる言葉」についてをまとめています。
どんな言葉をかけてあげたら良いかがはっきりと分かりますので、相手の方の状況に合わせた項目を是非チャックしてみてください!