健康というものはあるときは当たり前のものであって、いざ自分が病気になったり、ケガをしたりすると、そのありがたみというものがわかるものですよね。
ましてや、手術しないといけない、となるとますます不安になるもの。
手術すれば症状がよくなるとわかっていても神経質になったりするものです。
普段ならなんでもない言葉でも悪く捉えてしまいがちです。
元気がないときにはつい「がんばって」と言いたくなりますが、本人は病気・ケガで苦しんでおり、検査などで今でもがんばっています。
相手を励ましてあげたい…そんな時にどういった言葉を選べばよいか、提案していきます。
手術前の人にかける言葉で相手を励ますには、相手の気持に寄り添った明るい言葉をかけることが大切です。
もちろん、相手の性格や状況によりかけるべき言葉は変わってきますので、ポイントを紹介していきます。
手術前にかける言葉の家族編!
手術をすることの不安からくるストレスで、あなたに辛く当たってしまうことがあるかもしれません。
そんなときは不安を受け止めてあげるように静かに聞き手に回って上げましょう。
親・兄弟の場合は自分の状態も医師から、どんな状態か、成功率は、など説明は受けているはずです。
よりそう気持ち・言葉をかけてあげましょう。
「一緒にいるから」「一緒に乗り越えよう」のような「独りではない」という気持ちになるような言葉を選びましょう。
もし、何も言ってこなくても「辛いときは話してね」と気持ちを受け止めてあげたい事を伝えると、本人も張っていた気持ちがゆるむのではないでしょうか。
もし、自分の子供が手術を受けるときは年齢にもよりますが、普段とはただならぬ雰囲気を察してしまうこともあります。
「悪いものをやっつける」、「元気になろう」と、病院・手術は決して悪いものではないよ、と伝えて悪いイメージを払拭させるような言葉がいいですね。
「また○○へ行こう」や、「退院したら○○を食べに行こう」とか、終わって元気になったあとの予定を話すと、本人はこれが終わったらご褒美がある!という風に前向きな気持ちになれるでしょう。
昼間は元気でも、夕方や夜、一人になると悪い考えばかりわきあがってしまう事もあります。
手紙やメールの文字で、「あなたを想ってる」という言葉を見れば、本人も勇気付けられるのではないでしょうか。
ただし、病院は消灯時間が早いので、お昼ごろに送って、「返事は無理してしなくてもいいからね」と一言付け加えると、本人も余裕がある時に見ることができます。
手術前といのは誰もが不安です。
別記事では、手術が怖いと感じている人の対処法などを紹介してます。
こちらの記事を参考にして、不安に感じている人へ声をかけてあげてください!
手術が怖くてたまらない人へ!怖くなくなる方法と緊張しない方法とは?
手術前にかける言葉の体験談!夫からのメッセージ
夫から「手術が終わったら、美味しいもの食べよう」と言われたのがとても嬉しかったです。
入院のない日帰りの手術ではありましたが、初めての手術だったのでとても不安と緊張でいっぱいでした。
夫は仕事のため、付き添いは出来なかったのですが、忙しい合間を縫って何度も連絡をくれました。
その時にくれたメッセージです。
手術がうまくいくかどうか不安だったのですが、夫からのメッセージは絶対に手術がうまくいく事前提になっていたので、少し不安が拭えました。
また、「美味しいものを食べに行こう」と、先の予定の約束をしてくれたのも、手術を頑張ろうと思う気持ちを後押ししてくれました。
手術は無事終わって、次の日に夫と美味しいお肉を食べに行きました。
手術前にかける言葉の体験談!両親からのラインのメッセージ
学生の頃初めて大きい手術の前、検査入院をしつつ次の日が手術当日という日、平日にもかかわらず両親がついていてくれました。
思春期で多感な時期ということもあり、手術への同意書や万が一があった場合の説明などを聞き、かなりブルーな気持ちになっていました。
そんな中でも、仕事を休んで来てくれた父、毎日のように顔を出し、そばにいてくれた母。
それだけでもかなり安心感はありましたが、やはり手術への恐怖は消えず、眠れぬ夜を過ごしました。
そんな夜中にこっそりケータイを見ていた時、普段は両親が寝ている時間に両親と私だけのLINEグループが父により作られました。
何事かと思い様子を見ていると、「手術に対して不安や恐怖があるかもしれないが、自分たちの子どものお前なら大丈夫」と、2人からのメッセージが届きました。
不安で眠れない夜を過ごしていた時に、とても良いタイミングで励ましの言葉をもらった私は、安心したのかいつの間にか眠りについていたようです。
手術当日も「絶対に大丈夫」の一言のみ力強く言い、背中を押してくれました。
手術にかかわらず、今でも「自分たちの子どもなら大丈夫」という言葉には助けられています。
手術前にかける言葉の体験談!母親からのメッセージ
30歳に婦人系の手術をすることとなり、人生で初めての手術ということへの不安、また婦人系ということもあり妊娠・出産への影響への不安など様々。
もし失敗したらという思いで頭がいっぱいになっていました。
手術が近づいてくることでその不安が大きくなり、母の前の泣きながら不安を口にしたことがありました。
すると、一通り聞いた後に「大丈夫」と一言。
母親に言われる「大丈夫」の言葉はとても力強く、説得力を感じられました。
その後に「何にも心配することない、良くなるための手術なんやから」と言ってくれました。
その言葉で手術をする意味に気づかされ、恐怖から目を背けようとばかりしていた自分に気づきました。
母にかけてくれた「良くなるための手術」という言葉が私を前向きさせてくれ、落ち着いて手術日を迎えることができました。
手術後、日に日によくなっていくことで母の言葉の意味を改めて痛感しました。
あの言葉がなかったら取り乱していたのではないかと思います。
とても有難く、頑張ろうと前向きにさせてくれた言葉でした。
私が一番欲していた言葉をかけてくれたことが嬉しかったです。
手術前にかける言葉で親へのメッセージのポイントと例文
命に別状ないような手術だとしても、もし麻酔が切れなかったら・・などとマイナス方面に考え出すと怖いものです。
特に親となるとそれなりに年齢も重ねているので、若いころよりも恐怖心などは増しています。
でも、子供から声をかけられることが親にとっては最大の励ましかもしれません。
我が子に言われたら頑張る気が出てきます。
自分のためにでなく「この子のためにまだまだ元気でいなければならない」と思うとやる気も湧いてくるものです!
親へ声をかけるとしたら、なによりも安心させてあげることと、やる気を湧かせてあげることが子供からできることになってきます。
「手術という響きは怖いけど、治すために元気になるためのものだから、大丈夫だよ!
手術が終わった後何食べたい?食べたいもの買っておくよ!
こんな時しか贅沢できないから考えて選んでね!」
「不安だろうけど大丈夫だよ!
家族みんな応援しているし、お母さんがいないとこの家族だめだから、はやく元気になって早く家に帰ってきてね!」
手術前にかける言葉で義母へのメッセージのポイントと例文
手術前にかける言葉で義母が相手の場合のポイントは、実の母のように思っているからとても心配していると言う点と何か手伝えることがないかというポイントに重きをおきましょう。
「お義母さん、手術心配ですよね。
私も実の母のように思っているから心配です。
私でお役に立つならなんでも言ってくださいね。
意外と血がつながっているより嫁の私のほうに言いやすいこともあると思いますので、なんでも言ってくださいね。」
「お義母さん、今不安ですよね。私も心配しています。
でも先生のお話でも大丈夫という話でしたので、信じて頑張りましょう!
まず気持ちを強くもたないといけませんもんね。
なんでも私のできることはしますので申しつけてくださいね。」
手術前にかける言葉と例文の上司編!
自分自身でも言えることだと思いますが、1日ではなく長期の休みだと、やはり仕事の進捗状況が気になったりしますよね。
きっと上司の方もそう思っているに違いありません。
まずは治療・回復に専念してもらうような言葉を選びましょう。
「仕事は皆で分担し力を合わせて当たっております。今はお体を休めてください」
「気がかりな事もあるかと思いますが、今はご静養ください」のような言葉がいいでしょう。
あとは、顔を見たい、というような言葉も前向きになれるはずです。
家族の場合と同様ですが、未来の事を考えることができる言葉や、待っています、という気持ちを込めたメッセージもいいでしょう。
「いつも明るい○○さんのお顔が見れなくて寂しいです」
「退院したら部署のみんなで食事にいきましょう。好きそうなお店を見つけました」
「また○○さんと働ける日を心待ちにしています」
このような言葉だと安心して治療に取り組めるのではないでしょうか?
手術の日程がわかっているのであれば、お見舞いは手術の少し前にお伺いしたり、手紙やメールで送ると、「こいつは気が利くな」と思ってもらえるかもしれません。
手術の前日はしっかり体力を温存しておきたいもの。訪問して、体力を消耗させてしまっては本末転倒ですからね。
手術前にかける言葉と例文の上司から部下編
部下の方は、長期間の休みを取る事や仕事に支障が出ることで、迷惑をかけることを気にしていることが多いのです。
この場合も安心して治療・回復に専念できるような言葉をかけてあげるのがポイントです。
「仕事のことは気にしなくていいよ」
「待ってるからね!」
「何も心配しないでしっかり治してこい!」
このように、言葉をかけてあげると部下の方も安心して治療に専念できるでしょう。
手術前にかける言葉の体験談!上司から部下へのメッセージ
「何も心配しないでしっかり治してゆっくり休養するんだぞ!」という言葉が嬉しかったのですが、
理由はこの言葉をかけてくれた人が会社の上司です。
仕事の事はちゃんと自分(上司)や部下達でお前(私)の分もフォローするから安心しろ、という意味合いで言葉をかけてくれたからです。
私の中では手術をし休養する事で、職場に多大な迷惑をかけてしまうと罪悪感に襲われていたのです。
上司の言葉は本当に気持ち的に助かりましたし素直に嬉しかったです。
ちなみに私が受けた手術は心臓のバイパス心臓だったのですが、手術は無事に成功し職場に復帰出来たのは手術から3ヵ月後でした。
上司を始め同僚達は心良く私を迎え入れてくれて、以前と変わらない環境下で職場復帰する事が出来ました。
本当に人間の温かみをひしひしと感じました。
手術前にかける言葉のビジネス編!お客様へのメッセージの例文
手術前にかける言葉のビジネスでお客様へのメッセージのポイントや例文を紹介します。
お客様が手術と言えど気心を知れている仲ではないので一番大事なのは礼儀ですよね。
そしてその次に心配している想いとか応援している思いが伝わればOKです。
「今日、手術と伺っておりました。
手術が成功し療養され、〇〇さまのあの素敵ないつも元気をいただける笑顔を見れる日を一日でも早く楽しみにしてお待ちしております」
「手術とは大変ですね・・。
しかし今まで以上に元気になられるということですよね。
〇〇さまは私のお客様にもかかわらずいつも私に元気をくださっていました。
今回は私が元気を差し上げたいと思っております。
心から回復を祈っております。」
手術前にかける言葉のビジネス編!取引先へのメッセージの例文
手術前にかける言葉のビジネス編で取引先へのメッセージのポイントと例文を紹介します。
取引先なので、最低限のマナーは絶対必要ですがお客様よりは近い存在なので、多少親身さもあったほうが良いでしょう。
「手術とお伺いして驚いております。
いつも〇〇さまには親身にお付き合いいただき優しく接していただき、たくさんの事を学ばせていただいております。
今後も末永いお付き合いを希望しておりますので、どうか元気に一日でも早く回復されることを祈っております」
「いつもお世話になっております。
あんなに元気な〇〇さんが手術だと聞いてかなり驚きました。
でもきっとすぐに元気になってお会いできると信じております。」
手術前にかける言葉の友人編!
友人だと、お見舞いに行きたいと思っても、本人の性格で、「見舞いはいらない」と言われる可能性があります。
普段はとても仲が良くても、病気で弱っている姿を見られたくない、身奇麗にする余裕がないので来て欲しくないと思う方もいるので、予め見舞いにいってもいいか確認したほうがいいでしょう。
「手術がうまくいくように祈っている」というような言葉も素敵ですが、友人の場合は「退院後に遊ぼう」みたいな言葉のほうが重過ぎず、軽すぎずでいいのではないでしょうか?
「退院したら新しくオープンした○○へ行こう」とか、「好きなものを食べに行こう」のような未来の言葉のほうが手術の不安より、元気になったら、あれしたい、これしたいと思って前向きな気持ちになれます。
家族とは違い友達とはなんでも話せるとはいっても、それは通常時だからです。
どれほど簡単な手術とは言っても、万が一死んでしまう可能性は捨てきれません。
体の状態がどういう状況なのか知っている、知っていないにも関わらず、安易に大丈夫だとか言うのはNGです。
また、普段ならブラックジョークとして笑っていても、たちの悪い冗談は決して言ってはいけません。
手術前といのは誰もが不安なものです。
その不安も、かける言葉や贈り物で気が紛れたりすることがあります。
別記事では、手術前に贈る励ましのプレゼントのおすすめを紹介してますので、ぜひそちらの記事も参考にして下さい。
手術前にかける言葉の体験談!友人からのメッセージ
手術前に友人から「これから大変かも知れないけど、反対に年取ったときに、もっと健康体になれるかも!」と言われ、勇気をもらいました。
私は足を骨折し、金属で固定する手術を受けるため前日から入院していました。
もちろん歩けず、痛みで悶絶し、身体に金属を入れるという恐怖を感じていました。
手術の一時的な恐怖とは別に、今後の辛いリハビリの方が大変そうで心を病んでいました。
先生からは「完璧には治らない」「以前と同じ足にはならない」などと言われていたので、なおさらです。
そして手術前に友人が「これから大変かも知れないけど、反対に年取ったときに、もっと健康体になれるかも!」と言ってくれました。
それは、リハビリで身体の仕組みを知って、きちんと筋肉をつけられる。
そうすれば、何も意識せず生きて年を取るよりも、足腰を鍛えて丈夫な身体になれるかもという意見でした。
全てをマイナスに捉えていた私ですが、「そんな考え方があるんだ」と感動したことを覚えています。
そして現在、手術から10年ほどが経ちます。
リハビリで教えてもらった、身体の動かし方やストレッチ、筋トレの仕方などは今でも役立っています。
手術前にかける言葉で彼氏や彼女へのメッセージの例文
手術前にかける言葉で恋人へのメッセージのポイントと例文を紹介しますね。
彼氏や彼女なら、もう素直な気持ちをそのままお伝えしたらよいと思うのです。
しいて言うなら、恥ずかしいと思って言えない言葉も言ってあげましょう。
いま手術する人は大きな不安を抱えていますから、すこしでもふっと気が抜ける、楽になれるキッカケをつくるには好きな人の一言が大きな効果を生むでしょう。
「今不安だよね?私も本当は同じくらいの気持ちで不安。
でも同時に絶対大丈夫だと信じてるし、ずっと祈っていたから大丈夫!
手術が終わったらしたいこととか食べたいものとか行きたいとことかある?
それ考えておいてね!ご褒美にあげるから!
一緒に手術を受けてるくらいの気持ちでいるから、横にいると思って頑張ってね!」
「とうとう手術だね。
もしかしたら私のほうが〇〇より心配して不安になっているかも(笑)
でも早く元気な顔みたいし、まだまだ私も〇〇としたいこといっぱいあるから手術で元気になるならもっと楽しみになるね!
ずっと起きててずっと祈ってるから大丈夫だよ!」
「手術怖いし心配だよね・・・。
本当に変わってあげたいくらい。
でもずっとそばについてるから絶対大丈夫!
それに先々の温泉の約束もあるんだから早く元気になってもらわないと!
ずっと祈ってるから!ひとりじゃないからね!」
手術前にかける言葉の体験談!彼氏からのメッセージ
わたしが手術前にかけてもらって嬉しかった言葉は、「すぐに終わるから心配いらないよ、大丈夫だよ、落ち着いたらディズニーに遊びに行こうね」です。
わたしは複雑な親知らずを摘出する手術だったのですが、この言葉をかけてもらって、不安でしかなかった気持ちが少しは軽くなったのを覚えています。
まず、心配いらない、大丈夫だ、と信頼している人が言い切ってくれるのは本当に励みになると思います。
自分でもそう思っているけど、さらに信頼する誰かがそれを言葉にして言ってくれると、大きな自信に繋がるからです。
そして、終わった後の楽しみな予定をたててくれるのも、とても手術を乗り切る力になると思います。
ディズニーでなくても、何か相手の好きなことを手術が終わったらしよう、と持ちかけてあげればとても励みになると思います。
手術前にかける言葉と例文の知り合い編!
知り合いに言葉をかける場合は、相手との距離をよく考えた言葉を選ぶ必要があります。
親しい関係の場合、改まった言葉では遠慮しているのかと思われますし、逆に相手に気を使わせてしまいます。
逆に、あまり親しい関係ではない場合は、なれなれしい言葉を使うと失礼になってしまいます。
お体の具合はいかがですか。
いつも元気な〇〇さんが手術されると聞いて驚きました。
手術が無事に成功して、元気な〇〇さんとまた会える日を楽しみにしてます。
このような言葉だと、知り合いの方も安心して治療に専念できるでしょう。
手術前にかける言葉の番外編
手術前は、身近な人から声をかけて貰う事で元気づけられます。
でも、一番安心できるのは看護師さんや執刀医の先生からかけて貰う言葉なのかもしれません。
手術前に看護師さんや執刀医の先生からかけて貰って、勇気づけられた時の体験談をご紹介します。
手術前にかける言葉の体験談!看護師からのメッセージ
60代半ばに、骨粗しょう症による腰椎の圧迫骨折をしました。
コルセットをつけての治療では効果がなく、ひどい痛みに3年以上苦しんできました。
10メートルも歩けば腰の激痛で歩けなくなります。
行動範囲も狭くなりました。
それまでは、遠出の旅行もしましたし、車も運転していました。
圧迫骨折をしてから、屋外に出るのは近所のコンビニくらいになりました。
それと毎月の通院だけです。
世間の状況、町の状況が、どうなっているのか全く分からず、関心も薄れていました。
普通であることがどれくらい有難いことかしみじみ身に染みていました。
高齢のため手術は避けていましたが、元の世界に戻るため手術に賭けることにしました。
失敗すれば腰がマヒして全く歩けなくなる危険のある手術です。
手術前に、女性看護師さんからかけられた言葉が
「今から1時間後には、あなたは新しい世界にいるから頑張ってね」というものでした。
人は本当に困っているときに温かい言葉をかけられると、どれほどの勇気をもらえるかを知り、この言葉をしみじみ噛みしめました。
手術前にかける言葉の体験談!執刀医の先生からのメッセージ
「できるだけ傷が残らないようにがんばるからね、来年は水着が着られるよ」と言ってもらいました。
はじめての全身麻酔にガチガチに緊張していて、正直その瞬間は「よろしくお願いします」と答えただけでした。
今考えると父くらいの年齢だった執刀医の先生や、元気なお姉さんみたいだった看護師さんたちの優しさが身にしみます。
若い未婚の女性ということで、ただ病人であるという以上に気を遣ってくれていたのだと思います。
先生の言葉通り、翌年にはビキニが着られるくらい目立たない傷跡しか残りませんでした。
「誰も見せる人はいないけど海に行ってビキニを着ましたよ!」と報告した時の先生や看護師さんたちの明るい笑顔が今でも忘れられません。
手術前にかける言葉の体験談!主治医の先生からのメッセージ
「○○さんて、ホントに日本人?」
両足骨折の6時間に及ぶ大手術の麻酔を入れる際に、主治医の先生からかけられた言葉です。
100%成功するかも分からない大変な手術で、これからという時になんでそんな事を聞くんだろうと
不思議思いつつ、
「いやいやいや、違うし、カルテ見れば分かるでしょうよ?(笑)」と言っているうちに麻酔が効き始め深い眠りに入りました。
言われた瞬間は、この大事な局面になんて事言い出すんだと笑ってしまいましたが、無事に手術が成功しボーッと天井を眺めながら、あれは先生なりに私の緊張した心をなだめるための言葉だったんだなと思いました。
表情では一切恐怖心や緊張は出していなかったので、見抜かれていたのか心電図に出ていたのか分かりません。
怖いものは怖いし、緊張するものは緊張します。
ただ単純に励まされたところで人の心は変わらないものです。
それを全然違う突拍子もない話題をかける事で、私の心の緊張は解かれたんだと感じます。
手術前の人にかけてはいけない言葉6選
元気になってほしいという思いでかけた言葉が逆に相手を傷つけることもあります。
手術前といのは、非常にナーバスになっていますのでかける言葉にも注意が必要です。
頑張って!
これは、よく励ますために伝えがちな言葉ですよね。
でも、なかには「何をどう頑張れっていうの?」「自分なりに頑張っている」と重荷に感じる人もいるので注意が必要です。
手術前の人にとって「頑張って」と言われるのがプレッシャーになりそうな状況のときは、「応援してる」などの言葉に置き換える方が良いでしょう。
大丈夫だよ!
安心させたい気持ちから「大丈夫だよ!」と声をかけることもあると思いますが、何がどう大丈夫なのか分からないと逆に不快に感じさせてしまう場合もあります。
手術する人の状態をよく知らないまま安易に「大丈夫だよ!」「すぐ元気になる」という言葉をかけるのはやめましょう。
病名や病状を根掘り葉掘り聞く
病名や病状について根掘り葉掘り聞くのはやめましょう。
興味本位で質問していると思われて不快に思う人もいます。
相手の立場に立った言葉をかけてあげてください。
ネガティブな言葉
手術前の人に、「弱る」「終わる」「枯れる」「重なる」など、縁起の良くない言葉やネガティブな言葉を使うのはやめましょう。
「度々」「またまた」「重なる」などの繰り返しの意味を持つ言葉もNGです。
また、あまり気にしない人もいますが、不吉な状況を連想させる「四(死)」「九(苦)」をお見舞いのメッセージに入れるのも避けたほうが良いでしょう。
手術前の人にメールを送る場合や、寄せ書きやメッセージカードを贈る場合、「追伸」「P.S.」といった言葉も繰り返しを連想させるワードなので使わないようにしましょう。
過去の病気と比べる
「あの時よりも軽くて良かったね」「あの時よりもましだね」など、過去と比べた言葉をかけるのはやめましょう。
手術前の人は今、苦しんでいることに変わりはないのです。
今の相手の気持ちに寄り添った言葉をかけるようにしましょう。
かわいそう
可哀想な人扱いは嫌という人も多いですので、やめましょう。
「元気になったら○○しよう!」など、これから楽しくなるというような事を伝えてあげる方が良いでしょう。
別記事では、手術後にかける言葉もご紹介してますので、手術が終わったら温かい言葉をかけてあげて下さいね。
まとめ
家族でも、上司でも、友人でも、共通して言えることは、あなたが元気で帰ってくるのを待っているという気持ちの言葉が一番良いということです。
なかなか経験しない出来事なので、相手の気持ちを考えてなんてとても難しい問題ですよね。
どんな関係の方であれ、未来を考えることができるような言葉や、不安な気持ちに寄り添いたいという言葉をチョイスしましょう。
口頭だと、言葉を発した瞬間に消えてしまいますが、メール・手紙のような文字に残すと、本人の体調や気分が良いときに見れるのでおすすめです。