生で食べるとシャキシャキとして、加熱するとホクホクと、2つの食感が楽しめる菊芋は、美味しくて栄養素もあるので人気ですよね。
でも、植えてはいけないという事を耳にした事がありませんか?
菊芋を植えてはいけない理由は以下の7選です。
- 問題を引き起こす可能性がある
- 収穫するのがとても手間だから
- 放っておけないから
- 花が咲かない場合がある
- アレルギーを引き起こす可能性がある
- 収穫した後の保存が大変だから
- 土を悪くしてしまう効能があるから
そこで今回は、菊芋は植えてはいけない理由の詳細、育てる前に知っておくべきことについて、ご紹介していきます。
菊芋は植えてはいけないといわれる理由7選
栄養素があり、糖尿病予防にも効果的と言われる菊芋ですが、なかなかスーパーでは見かけないですよね。
北アメリカ原産というだけあって、日本ではまだまだマイナーの食べ物の1つです。
そのため、気軽に菊芋を食べたいと思い、自宅で栽培を考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、菊芋は植えてはいけないと言われています。
詳しく理由をご紹介します。
問題を引き起こす可能性がある
菊芋を植えてはいけないというのも、この植物は問題を引き起こす可能性があるからです。
まず、菊芋はとても増えやすい植物で、一度地面に植えると、あちこちに広がってどんどん増えてしまいます。
それだけでなく、菊芋は広い範囲に根を張り、そこにある他の植物の栄養を全部吸い取ってしまいます。
これは、他の植物にとって良くないことです。
さらに、菊芋は大きく成長し、2~3メートルもの高さになることがあります。
強い風が吹くと、その柔らかい茎は倒れやすいです。
ですので、植える場合には、しっかりとしたサポートが必要です。
もし他の植物と一緒に植えるのであれば、場所の選択が重要です。
菊芋が大きくなりすぎると、他の植物に日光が当たらないようになってしまいます。
剪定して高さを調整することもできますが、あまりにも短く切りすぎると菊芋が枯れてしまうこともありますので、最低1メートルは残すようにしましょう。
収穫するのがとても手間だから
菊芋を植えない方がいいもう一つの理由は、収穫するのがとても手間だからです。
菊芋の食べる部分は、地下にある太い茎の部分です。
これを取る時は、土の中から掘り出さないといけません。
この菊芋の部分は、細長くて、太さが3cmから6cm、長さが5cmから10cmほどです。
さつまいもやじゃがいもと比べると小さめで、土の浅いところにできるので、掘り出すのはそれほど難しくないかもしれません。
ただ、問題は、土の中に小さな菊芋のかけらが少しでも残ってしまうと、その小さな部分から新しい根が生え、また菊芋が増えてしまうことです。
だから、全部掘り出そうとするとかなり大変です。
何度も掘り返しても、残った部分から新しい菊芋が生えてくる可能性があります。
ですから、この植物の収穫は思っている以上に手間がかかるのです。
放っておけないから
菊芋を植えるのを避けるべき理由の一つは、放っておけないからです。
菊芋は、同じ場所に何年も植え続けると問題が起きる植物です。
毎年同じ土地で育てていると、取れる量が少なくなったり、植物が元気がなくなることがあります。
さらに、菊芋を土に植えるとたくさん増えすぎることがあり、庭の別の場所に移して育てるのもリスクがあります。
また、菊芋をそのままにしておくと自然の中に溶け込んでしまい、野生のものになってしまいます。
野生になった菊芋は食べる部分が小さくなり、食べるのには向きません。
だから、菊芋を植えるのは、手をかけ続けなければならないという理由もあるのです。
花が咲かない場合がある
菊芋を植えるべきではない理由の一つは、花が咲かない場合があるからです。
菊芋は、名前の通り菊のような花を咲かせることがあります。
しかし、種類や周りの環境によっては、花を咲かせずに葉っぱだけがたくさん生えることがあります。
葉っぱがいっぱいの菊芋は、見た目が雑草のようできれいではありません。
ですから、花を見たり、収穫を楽しみたいと思っている人には、菊芋は向いていないと言えるでしょう。
アレルギーを引き起こす可能性がある
菊芋を植えない方がいい一つの理由は、アレルギーを引き起こす可能性があるからです。
菊芋はキク科の一種なので、キク科にアレルギーがある人は、この植物の花粉や食べる部分からアレルギーの症状が出ることがあります。
特に、秋に花粉症のような症状が出る人は、キク科アレルギーの可能性があります。
ですから、菊芋を植える前に自分がアレルギーがないかをチェックしておくと、後で困らないでしょう。
収穫した後の保存が大変だから
菊芋を植えてはいけない理由に、収穫した後の保存が大変だからというのもあります。
菊芋は一株からたくさん、20個や30個以上も取れることがあります。
でも、収穫した菊芋をそのままの温度で保存しておいても、美味しく食べられるのはだいたい収穫してから1週間ぐらいです。
1週間を超えると、菊芋は乾燥してしまったり、カビが生えてしまうことがあります。
だから、冷蔵庫で保管するのがいいのですが、たくさん収穫すると、冷蔵庫に入れるスペースが足りなくなってしまいます。
食べきれずに捨てなければならない場合もあり、それはもったいないし、捨てるのにも手間や労力が必要です。
だから、保存の大変さも、菊芋を植えるのを避ける理由の一つです。
土を悪くしてしまう効能があるから
菊芋を植えてはいけない最後の理由は、菊芋の繁殖力はとても強く、菊芋を掘り残してしまうと雑草化してしまい、肥料を吸い、土を悪くしてしまう効能があるからです。
そのため菊芋を育てた土では、他の作物が育たなくなってしまうほどなんですよ。
そのため、他の作物を作ろうとしている方は避けた方がよいかもしれませんね。
また、どうしても作ってみたいという方は、プランターで栽培するのもおすすめですよ。
菊芋のように、血糖値を下げてくれる効果のある野菜って、なかなかないですよね。
ちょっと大変でも、菊芋を育ててみたいという方もきっと多い事でしょう。
続いて、菊芋の育て方についてご紹介していきます。
菊芋の育て方!場所や土は?
まず、場所や土ですが、菊芋は水はけがよく肥沃な土がマッチしています。
栽培する場合は、植え付ける2週間前から土壌を整えるように準備しましょう。
畑で栽培する場合は、堆肥や元肥を入れる前に石灰を入れ耕します。
石など余計なものを取り除き、石灰と元肥を馴染ませます。
2週間ほどしたら、植え付けてOKです。
もし、プランターで栽培する場合は、野菜用の培養土を使用しましょう。
菊芋の育て方!植え付けの時期は?
菊芋の植え付けに適した時期は地域にもよりますが、関東では3月上旬、東北などでは4月下旬から5月中旬までに植え付けるとよいでしょう。
菊芋は、霜に弱いため、必ず霜が溶けたシーズンに植え付けを始めましょう。
水やりは頻繁にする必要もなく、自然に振る雨でOKです。
あまり手をかけずに、すくすくと育ってくれるのは頼もしいですよね。
気温は17℃以下が生育にベストですので、関東以南よりも関東・東北地方が適しています。
植え付けると、2~3週間で発芽しますよ。
菊芋の育て方!肥料は?
菊芋は、肥料は基本的には必要ないのですが、元肥のカリを入れると生育がよくなるので適しています。
頻度としては、1ヶ月に1度程度でよいでしょう。
また、それと同時に土寄せをすると、より頑強になるのでいいですよ。
もしプランター栽培をする場合は、乾燥気味に育てることがポイントです。
表土が乾いていたら水やりをするといった程度でいいので、湿度が高すぎないように気をつけて下さい。
菊芋の育て方!管理方法は?
菊芋は非常に生育旺盛なため、そのまま放置しておくと、庭やプランターがものすごいことになってしまうんです。
そのため、植え付けてから2ヶ月ほど経過したら支柱を立てましょう。
2m以上もの大きさに育ち花も咲かせるため、支柱は2.5mくらいで準備しておくとよいですね。
支柱と菊芋を30cm間隔で紐で結んでいきましょう。
9月~10月頃になると、菊に似た黄色い花を咲かせます。
それまでの間はどんどん成長していってしまうので、2ヶ月の時に支柱で支えてからは定期的に紐で結び、きちんと管理していきましょう。
菊芋の育て方!収穫時期は?
菊芋の収穫時期は10月下旬以降がベスト
です。
茎が枯れてきた具合が、ちょうど収穫の時期なので見落とさないように気をつけて下さいね。
根本20cmほどを残して、菊芋を収穫しましょう。
ただ、菊芋は収穫した後ですと日持ちがしません。
そのため必要な数量だけ収穫し、日々チェックしていくようにしましょう。
霜が降りる前の11月下旬まででしたら大丈夫ですので、計画を持って収穫することが大切です。
別記事で、「植えてはいけない」と言われている植物の一覧をまとめています!
あなたの家の庭に植えてる植物も「植えてはいけない」と言われてる植物の一つかもしれません。
なぜ、そのように言われてるのか、などの理由なども詳しく紹介しています。
気になる植物をチェックしてみてくださいね!
まとめ
以上、「菊芋は植えてはいけない?育てる前に知っておくべきこと!」についてご紹介でした。
菊芋の栽培って難しそうなイメージでしたが、初心者でも簡単に栽培できそうですよね。
美味しくて栄養素もあるなら、作ってみたいなと思った方も多いのではないでしょうか?
ただ、一度作り始めると繁殖力が非常に高い作物なので、その点は注意が必要です。
また、もし他の作物も作りたい場合は、土壌作りをしっかり整える必要があるので、計画性を持ってトライするのがいいですね。
今回の記事を参考にして、ぜひ菊芋栽培の参考にしてみてください。