ハツユキカズラはテイカカズラの園芸品種で、葉は小さく、新葉にピンク色と白の不定形の斑が入る姿が美しい植物。
成長がゆっくりで、コンパクトにまとまるので扱いやすく、寄せ植えやハンギングバスケット、グラウンドカバーなどに多用されています。
そんなハツユキカズラですが、実は植えてはいけない、植えない方がよいともいわれています。
ハツユキカズラの植えてはいけない理由、風水、花言葉などについてご紹介します。
ハツユキカズラを植えてはいけない理由5選!
植えてはいけない理由としては、
繁殖力が強い、外壁などに貼りつくと取り除いても跡が残る、毒性をもっている、管理が難しい、思ったようにピンクや白い斑が出ない、などの理由があります。
繁殖力が強い
ハツユキカズラは育ちがよく、半日もすればどんどん成長を続ける植物です。
繁殖能力が強いので、壁や植木等にどんどん成長を続けることです。
庭のエントランスに軽い気持ちで植えたら、広範囲を覆い尽くすほど勢力を広げるケースもあります。
多年草であり、しかもハツユキカズラは日本原産の植物なので、冬でも枯れることはほぼありません。
つるで伸びるタイプなので、家の外壁や照明などに絡みついて、始末におえないと嘆く人もいるんですよ。
外壁などに貼りつくと取り除いても跡が残る
ハツユキカズラは茎や根からこまかい気根がたくさん生えて、家の外壁やコンクリート塀などに貼りついてしまうのです。
ですから、ハツユキカズラを壁面から取り除いたとしても無数の気根の跡が残って、よごれて見える状態に…。
ハツユキカズラは、繁殖させたくない場所からかならず距離を離して植えるようにしましょう。
毒性がある
ハツユキカズラは、テイカカズラ(定家葛)を品種改良した植物。
テイカカズラ(定家葛)というキョウチクトウ科に属します。
キョウチクトウは毒性の強いとして有名な植物を品種改良した植物です。
植物に詳しい方はご存知かもしれませんが、テイカズラはキョウチクトウ科に属し毒性の強い植物として有名です。
この毒性ですが誤食すると、食中毒、めまい、嘔吐、下痢、麻痺などの症状が出るといわれています。
また樹液に触れるとかぶれることもあります。
なので、小さなお子さんがいるご家庭やペットを飼っている方には大変危険な植物ですね。
ハツユキカズラのお手入れには、ガーデニング用の手袋を使うようにしましょう。
管理が意外と難しい
ハツユキカズラ成長し続ける植物とはいえ、デリケートな一面ももった植物です。
夏は、陽にあたりすぎると茶色に変化してしまいます。
だからといって陽に当てないと育たない部分もあるので、かなり管理が大変です。
また、ハツユキカズラはツル性植物のため、ほふく性で地面に広がるだけでなく、壁や樹木に張り付いて登っていきます。
成長はゆっくりなのですが、根の張りも強いので地面に広がると取り除くのが困難となります。
庭に植えるときはかなりの広範囲にわたって根が広がる恐れがあります。
思ったようにピンクや白い斑が出ない
ハツユキカズラの新芽は濃いピンク色をしており、成長に伴って薄いピンクが白になり、その後緑地に白の斑点がでてきて、最終的に緑へと変化していきます。
この過程で、いろいろな葉色が混ざり合っている様がすごくかわいらしいですよね。
でも、最終的に緑色になってしまうので、ほったらかしだとあなたが思い描いているようなハツユキカズラにはならないかもしれません。
植えっぱなしで世話を忘れがちな人に、ハツユキカズラは向きません。
まず、美しい斑を楽しむためには半日程度は日の当たる環境が必要です。
また、湿り気のある土壌を好みます。
乾燥してくると落葉してしまうのでせっかくの葉がなくなってしまいます。
新芽の変色する過程を楽しむためには剪定が欠かせません。
伸びすぎたり、樹形が崩れてきたら、切り戻す必要があります。
ハツユキカズラの風水は?
ハツユキカズラは、ピンク色の花を咲かせる植物なので恋愛運向上には良い植物と言えます。
また、北側の場所に置くことで、子宝や健康運に関係してきます。
ハツユキカズラは風水的には、恋愛とともに「人との出会い」を高める効果が期待できますよ。
一方で、つる植物は地面を這って育つということから、陰の空気を引き寄せるというような考え方もあります。
その為、何かに絡ませて、地面ではなく上に向かって育てる様にするのも良いかもしれませんね。
ハツユキカズラの花言葉は?
ハツユキカズラの花言葉は、「化粧」、「素敵になって」「素直にこたえたい」
です。
春に植える植物で、春から秋にかけて花の色がピンクから白色に変化するところから「化粧」の花言葉がつきました。
また、どんどん枝を伸ばして成長する姿から「素直にこたえたい」の花言葉がつきました。
新芽がピンクから白、緑と色を変える様子からもこの花言葉がぴったりですね。
周囲の素敵な女性に贈り物として渡すのも喜ばれそうです。
また、ハツユキカズラは9月18日の誕生花です。
九月生まれの方に、寄せ植えなど可愛らしくアレンジしてプレゼントしてあげても喜ばれるかもしれませんね。
花言葉だけを見ているととても素敵な言葉ばかりなので、危険な植物なのかと疑問を感じますよね。
別記事で、「植えてはいけない」と言われている植物の一覧をまとめています!
あなたの家の庭に植えてる植物も「植えてはいけない」と言われてる植物の一つかもしれません。
なぜ、そのように言われてるのか、などの理由なども詳しく紹介しています。
気になる植物をチェックしてみてくださいね!
ハツユキカズラの名前の由来
ハツユキカズラの名前の由来は、見た目の通り、葉に白い斑が入っていることから「ハツユキ(初雪)カズラ」の名前がついています。
この「カズラ」というのはつる性植物のことを指しますよ。
また、ハツユキカズラはテイカカズラの園芸用品主として知られていますが、テイカカズラの名前に使われている「テイカ」は藤原定家を意味しています。
「藤原定家が愛する人のことを忘れられずにテイカカズラに姿を変え墓に絡みついた。」といわれています。
それほどの強い想いがあったのでしょうね。
このテイカカズラの名前の由来を知ると、なんだかハツユキカズラもより一層健気で愛らしく見えますね。
ハツユキカズラを植える場合の注意点は?
植える場所を、それほど限定しないハツユキカズラ。
それでも植える場合は、いくつか注意点があります。
はじめに、土に緩効性の化学肥料を混ぜましょう。
プランターの場合は、夏を除いた春から秋の期間に、1カ月に1回ほど緩効性の化学肥料を土の上に置いてください。
あるいは約2週間に1回、液体肥料を与えましょう。
水はけが悪い、または水枯れしている、どちらも植物にストレスがかかって育ち具合が悪くなります。
そして、ハツユキカズラは日当たりの良い場所を好みます。
半日陰でも育てられますが、日に当てたほうが美しい色が出ますよ。
ただし、真夏の直射日光によって葉が焼けてしまうこともあるので、気を付けてくださいね。
苗や葉同士が混み合ってきたり風通しが悪くなってきたりすると、葉にアブラムシやカイガラムシが発生します。
見つけたら、薬剤などを使用して駆除しましょう。
時々剪定を行って新芽が出るのを促します。
ハツユキカズラの花まで楽しみたいという人は、5〜6月の開花後に剪定をしましょう。
5月中旬〜6月中旬に、白い花を咲かせるので、植え替えは年に一度、春か秋に行うのが良いでしょう。
植えるときは根が良く張ること、ツルが絡まることをふまえて、スペースを広くとることや地植えせずプランターで育てるなど、自身に合った植え方を選びましょう。
あっという間に広がってしまうので、定期的な刈り込みを忘れずに。
特にプランターで育てていると、たちまち根詰まりをおこしてしまいますよ!
ハツユキカズラが成長した姿を想像して、つるを伸ばしたくない場所を避けて植えるようにしてくださいね。
また、毒性に注意して、小さなお子さんやペットの手の届かないところで育てましょう。
まとめ
ハツユキカズラを植えてはいけない理由は、
・繁殖力が強い
・外壁などに貼りつくと取り除いても跡が残る
・毒性がある
・管理が意外と難しい
・思ったようにピンクや白い斑が出ない
この5つからの理由です。
でも、事前にハツユキカズラの特性を知って、ちゃんと世話をすれば、上手に育てることが出来ます。
ハツユキカズラは、ピンク色のハートの花になるのでとても素敵です。
しかし、毒性があったり、意外とデリケートな一面ももっていて育てるのは大変な植物です。
育てる場合は、きちんとハツユキカズラを理解して植えてくださいね。
まるで、葉が初雪をかぶったように見える可愛いハツユキカズラは、ガーデニングの強い味方ですよ。