秋頃から咲き始めるツワブキの黄色い花は、小ぶりで可愛らしいですよね。
フキと似た食感のため、茹でたり佃煮にしても美味しいため、食材として使用できるのもポイントです。
そんなツワブキですが、植えてはいけないとも言われているのです。
ツワブキを植えてはいけないと言われている理由は、以下の3点です。
- 繁殖能力が高すぎる
- 毒性がある
- ツワブキの葉が大きくなりすぎる
今回の記事では、ツワブキを植えてはいけない理由の詳細、花言葉や風水などについてご紹介していきます。
ツワブキを植えてはいけない3つの理由!
関東以南の三輪や沿岸部に生息するツワブキは、キク科の多年草で黄色い小柄な花を咲かせます。
日本原産というだけあって、塩害や日陰にも強くたくましい所が特徴なので、育てやすいというイメージを持っている方も多いことでしょう。
でも、そんなツワブキを自宅の庭などに植えてはいけないと言われています。
その理由3選を詳しくご紹介していきます。
繁殖能力が高すぎる
日陰や沿岸部でもよく育つツワブキは、特に管理や土質を気にしなくてもグングンと育ちます。
そのため、手入れもほぼいらず育てやすいのは事実ですが、一方で繁殖能力が高すぎるのが難点です。
特に、ツワブキは花が咲き終わると、タンポポの綿毛のような状態になります。
その綿毛や風に吹かれて、あらゆる所に飛んでいくため、気付かぬうちにものすごい増えてしまう可能性があるからです。
また、根がしっかりと生えて、一度根付いてしまうと処理がしにくく大変だという理由から、ツワブキを植えてはいけないと敬遠する人もいるのです。
毒性がある
食用としても楽しめるツワブキですが、毒性があるため必ず火を通してから召し上がらないといけません。
他の食材や植物と同様に、簡単に生食してしまうと食あたりを起こしてしまう可能性もあるんです。
そのため、自宅の庭で他の生食できる植物や野菜などを育ててる場合は、敬遠されてしまうというのも納得ですね。
ツワブキの葉が大きくなりすぎる
ツワブキを庭に植えてはいけない理由の一つは、葉がとても大きくなって、庭全体の見た目を悪くする可能性があるからです。
たとえ暗い場所であっても、ツワブキはしっかりと大きく育ってしまいます。
特に、土がよく肥えている場合は、特に手をかけなくても葉は20cm~30cmくらいに成長してしまいます。
初めは小さくて形もかわいらしいツワブキの葉ですが、時間がたつとどんどん大きくなります。
そして、庭全体がツワブキの葉でいっぱいになってしまうと庭が狭く感じられるようになり、全体の美しさが損なわれてしまいます。
さらに、ツワブキが一度大きくなってしまうと、その後で取り除くのはとても大変です。
そのため、最初からよく考えて植えるかどうかを決めることが大切です。
ツワブキを植えたくなる2つの長所
- 観賞用として秋冬のシーズンも楽しめる
- 食用や生薬としても使用出来る
観賞用として秋冬のシーズンも楽しめる
秋冬のシーズンに咲く花や楽しめる植物って限られていますよね。
そんな中、ツワブキは10月頃から12月頃になると黄色い花を咲かせ、その後は綿毛を鑑賞することもできます。
冬場の時期に、明るいビタミンカラーの花が自宅の庭に咲いていると、気持ちも華やかになりいいですよね。
食用や生薬としても使用出来る
フキに似ているツワブキは、火を通せば食用としても使用することができます。
フキの煮物などのように、ツワブキを使用してみるのはいかがでしょうか?
フキとは異なる食感を楽しむことができますし、佃煮などにして召し上がっても美味しいんですよ。
ただし、ツワブキには毒性の成分が含まれているため、必ず火を通してあく抜きをすることが必須です。
また、ツワブキの歯や根は生薬にもなるため、昔は打撲や切り傷を炎症を抑えるためにも使用されてきました。
食中毒や下痢にも効果があると言われているため、今でも自宅で生薬として使用している人もいるんですよ。
ツワブキの花言葉や風水は?
黄色い花はビタミンカラーで、元気を与えてくれるイメージがありますよね。
そんな黄色い花を咲かせ、枯れた後はタンポポのように綿毛も楽しめるツワブキですが、花言葉や風水もとてもいい意味が込められています。
まず、ツワブキの花言葉には「謙虚」「困難に負けない」といったコツコツ努力し、頑張っていくというポジティブなイメージが込められています。
これは根を張って育つツワブキならではですよね。
また、風水では運気の出入り口と言われる玄関に、ツワブキの花を飾ると運気が上がると言われています。
植物はよい運気をもたらすと言われており、中でも玄関に陽のイメージが強いツワブキのビタミンカラーを配置すると、より効果があると言われているんですよ。
別記事で、「植えてはいけない」と言われている植物の一覧をまとめています!
あなたの家の庭に植えてる植物も「植えてはいけない」と言われてる植物の一つかもしれません。
なぜ、そのように言われてるのか、などの理由なども詳しく紹介しています。
気になる植物をチェックしてみてくださいね!
ツワブキを上手に育てるポイント
繁殖能力が高く、初心者でも育てやすいと言われているツワブキですが、上手に育てるポイントはどんな点があるでしょうか?
まず、鉢植えする時は土が乾いたら水をしっかり与える事が大切です。
地植えの場合は、土が乾燥している場合のみ水を与えればOKです。
しっかり水を与える事で、土の中の空気も整えることができるので、ツワブキを育てるにあたり、土台をしっかりさせることができます。
また、土の中でツワブキの根が根詰まりをしないために、1年に1回程度、対策を行うことも重要です。
鉢植えの場合は、現在使用しているモノよりも1サイズ大きなモノに移し替えるなど、根が腐ってしまう事を予防します。
ツワブキは根から水分や栄養を吸収していくため、この作業は忘れずに行うようにしましょう。
ツワブキを植える場合の4つの注意点
それぞれ詳しくご紹介していきます。
ツワブキを食べる時
ツワブキを食べるとき、安全に楽しむための手順をしっかりと守ることが大切です。
ツワブキの中には毒性が含まれています。
この成分は、熱を加えてもすぐになくなるものではありません。
しかし、心配することなく食べる方法があります。
この成分は、水によく溶ける性質を持っています。
そのため、熱いお湯でゆでることで、その成分を薄めることができます。
ツワブキをたっぷりのお湯で数分間ゆでることで、食べるのに安全な状態に近づけることができます。
ゆでた後は、水でしっかりと洗い流しましょう。
この工程は非常に大事です。
水にたっぷりと浸けて、何度か水を変えながらしばらく置くことで、よくない成分をさらに減らすことができます。
また、ツワブキを料理する前の下ごしらえとして塩で表面をこすったり、ゆでるお湯に少しの重曹や塩を足すという方法もあります。
これらの方法は、どれを使っても問題ありません。
大切なのは、自分の好みや手軽さに合わせて選ぶことです。
ただし、ツワブキをゆでたお湯は、他の料理に使わないでください。
必ず捨ててしまいましょう。
家の中でのツワブキの取り扱い
生のツワブキは毒性が含まれていますので、小さな子どもやペットなどの動物が近くにいる場合、食べてしまうかもしれません。
そのため、ツワブキを置く場所や食材として使うときは、手の届かない場所や安全な場所に保管してください。
もし、子どもや動物がツワブキを食べてしまったり、何か変だと感じたら、そのままにせずにすぐにお医者さんや動物のお医者さんに相談することが大切です。
安全を第一に考え、家の中でのツワブキの取り扱いには十分な注意を払いましょう。
ツワブキの手入れ
ツワブキは、手間をかけずに簡単に育つ植物です。
しかし、手を加えないで放置しておくと、葉っぱが大きく成長して、見た目があまりきれいにならないことがあります。
キレイに見せるため、また健康に育てるためには、ちょっとした手入れが必要です。
特に大きくなった葉っぱや、地面に近づきすぎている葉っぱは、整理してしまうと良いでしょう。
小さくてきれいな葉っぱはそのままにして、茎の近くから大きい葉っぱを切り取るだけで、もっとすっきりとした見た目になります。
ツワブキは花も咲かせます。
その花をつける部分、つまり花のつぼみは植物の根元の近くに出てきます。
この花のつぼみはデリケートなので、葉っぱを切る際には傷つけないように注意が必要です。
地面に直接植える方法は、ツワブキが元気に大きくなるのを助ける方法の一つですが、この方法で育てると特に葉っぱが大きくなりやすいです。
大きくなったツワブキは他の場所に移植したり鉢に植え替えることで、大きさをコントロールすることができます。
そして、大きな葉っぱを少しずつ取り除くことで、徐々に小さく、そして整った形にしていくことができます。
定期的な手入れでツワブキをきれいに、そして健康に保つことができるでしょう。
増えすぎないように
ツワブキは綺麗な花を咲かせる植物ですが、花が終わった後そのままにしておくと、どんどん増えてしまうことがあります。
それを避けるためには花が咲き終わったら、できるだけ早く花の部分を切り取ることが大切です。
また、ツワブキは地の下を通ってどんどん広がる性質があります。
これを放っておくと、庭がツワブキだらけになってしまうかもしれません。
そうならないためには、鉢に植える方法がおすすめです。
鉢に植えると、地の下を広がることができなくなります。
もし、地面に直接植えたい場合は、地下に広がらないようにする工夫が必要です。
例えば、ツワブキの周りに何か障壁を作るといった方法が考えられます。
綺麗なツワブキを楽しみたいなら定期的な手入れや工夫が必要です。
少しの努力で、庭やベランダをきれいに保つことができるでしょう。
まとめ
古くから日本に根付いているツワブキは、観賞用としても食材としても楽しめるので、自宅で栽培してみようという方にもってこいですね。
育て方も初心者でもトライしやすいシンプルな方法でできるため、昔から自宅で育てる人が多いというのも納得です。
雑草対策にもなり、秋冬の寒い時期にも花を咲かせてくれるため、自宅の庭が華やかに色づくのもいいですよね。
今回の記事を参考にして、ぜひ自宅でツワブキを育てて見る時の参考にしてみてください。