金木犀(キンモクセイ)の香りをかいでいるとなんか懐かしい気持ちになったりしますよね。
ただ、金木犀は庭には植えてはいけないとも言われているんですよ。
金木犀を庭に植えてはいけない理由といわれる理由は以下の4つです。
- 金木犀は生育旺盛でかなり大きくなるし茂る
- 金木犀の強い香り
- 花言葉があまり良くない
- 害虫がつきやすい
今回の記事では、金木犀を庭に植えてはいけない理由の詳細、庭木で育てると縁起が良いと言われる理由などについて紹介していきます。
金木犀を庭に植えてはいけない理由とは?
結論から言うと、キンモクセイは庭に植えても問題ありません。
ではなぜ「金木犀を植えてはいけない」と言われるようになったのかその理由を解説します。
金木犀は生育旺盛でかなり大きくなるし茂る
金木犀は切り戻しをせずにそのままにしておくと、7~8mもの高さまで大きくなってしまいます
。
さらに、大きくなりすぎてから強く切り戻すと、花が咲かなくなることがあります。
このため、「金木犀は庭に植えるべきではない」と言われることもあるのです。
ですが、金木犀の成長速度はそこまで速くないのです。
2~3年に1度程度の剪定を行えば、自分の好きな大きさを保ちながら、素敵な香りの花を楽しむことができます。
剪定する時期は、花が咲き終わった後から新しい葉が出始める前の冬の間が良いでしょう。
また、花が散った後には掃除が必要になるため、他の家から少し離れた場所に植えることをお勧めします。
金木犀の強い香り
金木犀の花のにおいはとても強いので、花が咲いていると遠くからでもその香りがします。
この強いにおいを好まない人が、「金木犀は庭に植えてはいけない」と言っているのかもしれませんね。
家の運気に関する話で、強いにおいのする花は良くない影響をもたらすという話があるため、避けた方がいいとされていることもあるようですね。
また、実際のところキンモクセイは、トイレのにおいを思い出させるという理由で好まない人もいるみたいです。
トイレのにおいとキンモクセイの香りを関連付けるのは、一理ありますね。
「良い香りだけれど、トイレを思い出す」という印象は、昔からの共通の感覚のようです。
トイレのにおいそのものよりも、トイレの芳香剤がキンモクセイの香りをしていることが、昔からの通念だったんですね。
もし金木犀のにおいが苦手な人が近くにいたら、「ギンモクセイ」の白い花や「ウスギモクセイ」のクリーム色の花を植えるといいですよ。
これらの花の香りは金木犀と同じ種類ですが、もっと控えめです。
ですので、他の人への気配りをしながら、花の香りを楽しむことができます。
花言葉があまり良くない
金木犀の花言葉には、「誘惑」や「陶酔」といった、少し気になる意味が込められています
。
意外な花言葉ですよね。
見た目的にはギャップがある感じですが、香りからこの花言葉になったんです。
この理由は、金木犀のにおいが非常に強いからで、木が見えない場所でもにおいが漂い、夜になるとにおいがさらに強くなることから来ています。
金木犀のこの特徴が少し不気味だと感じられ、運が悪いと思われているのかもしれませんね。
害虫がつきやすい
他の理由では、手入れをしないと庭を圧迫するほど大きくなってしまい、害虫が寄ってくる問題もあります。
アブラムシ類だけでなく、チョウやガの幼虫、ダニ、ケムシなど、さまざまな害虫が集まってきます。
木が大きくなると、手作業での管理が困難になるため、薬剤を使って害虫を駆除することが多いですね。
金木犀を庭木で育てると縁起が良い!?
金木犀を自宅の庭に植えることに関して、いろいろな話を聞くかもしれませんが、実はこの木には家庭に良い運気をもたらす特別な力があるという面もあるのです。
一見、疑わしいと感じるかもしれませんが、金木犀が家庭にプラスの影響をもたらす理由を詳しく説明しますね。
花言葉に隠された良い意味
金木犀の花言葉には、「誘惑」や「陶酔」といったネガティブなイメージがあるものもありますが、それだけではありません。
実は、「謙遜」や「気高い人」「真実」「初恋」といった、非常にポジティブで人を惹きつける意味も含まれています。
これらの花言葉は、家庭に温かみや人間関係の深まりをもたらす素晴らしいエネルギーを秘めています。
誰でも簡単に育てられる
金木犀は非常に育てやすい木としても知られています。
特に園芸初心者でも、金木犀の世話はそれほど複雑ではありません。
日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも十分に成長します。
定期的な剪定と害虫の対策を行えば、金木犀は毎年、目を引く美しさの花を咲かせ、その甘い香りで家庭を満たしてくれます。
一年中美しい緑色
金木犀は常緑樹であるため、季節を問わず常に葉を保ちます。
これは、家の周りが年間を通して生き生きとした緑で溢れ、家族に安定した癒しと落ち着きを提供することを意味します。
風水での良い効果
さらに興味深いことに、金木犀の鮮やかなオレンジ色の花は、風水においても良いエネルギーを引き寄せるとされています。
オレンジ色は、一般に運気を上昇させる色と考えられており、特に家庭の繁栄、健康な子宝、人間関係の改善など、さまざまなポジティブな影響をもたらすと言われています。
これらの理由から、金木犀はただの植物以上のもの、家庭に多大な恩恵をもたらす存在として見ることができるのです。
その美しい花と香り、そして縁起の良い特性により、金木犀は庭に植える価値のある木と言えるでしょう。
別記事で、「植えてはいけない」と言われている植物の一覧をまとめています!
あなたの家の庭に植えてる植物も「植えてはいけない」と言われてる植物の一つかもしれません。
なぜ、そのように言われてるのか、などの理由なども詳しく紹介しています。
気になる植物をチェックしてみてくださいね!
金木犀を植える方角
金木犀は、その独特な香りで知られるだけでなく、風水的にも幸運を呼び込む木とされています。
この木を家の特定の方角、特に北東、東、東南、または南西に植えると良いとされています。
これらの方角は、日中に太陽の光がたっぷりと当たる場所で、物事が滞りやすいとされる風水的にデリケートなエリアです。
特に、南西は「裏鬼門」とも呼ばれ、ネガティブなエネルギーが集まりやすいとされていますが、金木犀がこの場所に植えられることで、清浄化の作用を持ち、環境を改善してくれると信じられています。
また、金木犀を庭に直接植える以外にも、プランターで育てる方法や、金木犀の香りを模したアイテムを使う方法があります。
芳香剤やキャンドル、お香といった香り関連商品を利用することで、金木犀の持つ清浄化のパワーを間接的にでも取り入れることができるのです。
金木犀はまた、「モテる」効果があるとも広く言われています。
これは、その香りが特に男性を惹きつける力があるからです。
実際、金木犀の持つ花言葉には、「官能美」や「気を引く力」、「陶酔」といった、人を魅了する意味が込められています。
この魅力的な香りは、さまざまな人々に好まれるものとされています。
ただし、市販の人工的な香りでは、トイレの芳香剤を思い出す人もいるかもしれません。
ですから、香りを選ぶ際には、自分自身で実際に試してみて、本物の金木犀の香りと比較することが大切です。
さらに、金木犀の香りには心を落ち着かせる効果もあります。
アロマテラピーでは、金木犀のような香りがストレスを和らげ、リラックスさせる効果があるとされ、穏やかな気持ちにさせてくれることから、多くの人に愛されています。
この穏やかで優しい香りは私たちの心を落ち着かせ、日々の喧騒から解放してくれるでしょう。
それに家庭内の空気を浄化し、家族一同に幸運をもたらしてくれるかもしれませんね。
金木犀は鉢植えやベランダ栽培はできる?
金木犀は鉢植えやベランダでも育てることができます。
大きくなりやすい金木犀ですが、鉢植えの場合は1〜2m程度におさめることもできるんですよ!
ですので、ベランダや室内で育てることも可能です。
樹高が高く成長してくると風の影響を受けやすくなり、鉢植えごと倒れるということもあるので、ベランダであれば風の具合を確認する、剪定を適宜するなどの対応をしましょう。
大きくなりすぎないように管理していくこさえすれば、金木犀は鉢植えもベランダ栽培も問題なくOKです。
金木犀(キンモクセイ)の育て方
金木犀の栽培は、初心者でも取り組みやすいと広く知られています。
庭に直接植えることも鉢に植えることもできます。
スペースに制限がある方や手軽に植物の世話を楽しみたい方には、コンパクトな鉢植えが特に適しています。
ですが、庭に植える場合は、成長すると予想外に大きくなることもあるので、将来の成長を見越して場所を選ぶ必要があります。
金木犀の苗木を見つけるのは簡単で、ホームセンターや園芸店、またはオンラインショップで手に入れることができます。
苗木は夏の終わりから秋にかけてよく売られているので、この時期は特にチェックを怠らないようにしましょう。
花が咲く前に多くの苗木が市場に出回るため、見逃さないようにすることが大切です。
そして、苗木を選ぶ際には、やや大きめのものが栽培成功の鍵となります。
しかし、金木犀を育てる際には注意が必要な点がいくつかあります。
この植物は寒さにかなり敏感なので、暖かく日当たりの良い場所を選ぶことが肝心です。
日照不足の場所では、花の咲きが期待ほどではないかもしれません。
そのため、植える場所を選ぶ際には、十分な日光が確保できることを確認しましょう。
さらに、金木犀は特定の種類の土を好むことで知られています。
水はけが良く、栄養分に富んだ土が最も適しています。
土の質が良ければ良いほど、金木犀は健全に成長し、鮮やかな花をたくさん咲かせることができます。
この美しい植物の世話をすることで、ガーデニングの楽しさを十分に体験することができるでしょう。
鉢植えの場合は、赤玉土7、腐葉土3の割合で配合した土を使うことが基本です。
庭植で地植えにする場合は、湿り気があり肥沃で水はけのよい土(砂質分に粘土質が3割ほど混じった土)にするのがおすすめです。
金木犀の苗木の植え付けは3〜4月、または10〜12月が適しています。
地植えをしたキンモクセイは、基本的に植え替えはなしなので楽です。
むしろ、植え替えすることにより、根が傷つきやすく、水や養分を吸い上げる力が衰えてしまうためなのでNGなのです。
鉢植えの場合は、根詰まりを起こしやすいので、2〜3年に1回、3〜4月にしてあげたほうが良いとされています。
金木犀を育てる上での肥料は、鉢植え、庭植えともに、2月下旬〜3月に寒肥として有機質肥料を中心に施すことでスムーズに育成できるでしょう。
金木犀(キンモクセイ)の手入れの仕方
金木犀のお手入れには、適切な時期の剪定が重要です。
剪定のベストな時期は、新しい葉っぱが出始める前の2月から3月、そして花が終わった後の11月ごろです。
花が終わった後に少し剪定をしておくと、木が健康的に成長しやすくなります。
2月から3月の間は、木の形を整えるために軽く剪定するのが良いでしょう。
場所によっては冬の寒さが厳しいので、木が寒さで弱ってしまわないように、必要以上に枝を切らないようにしましょう。
木が大きくなってからいきなりたくさん枝を切ると、木がショックを受けて小枝が枯れてしまうことがあります。
ですから、剪定は少しずつ定期的に行うのがベストです。
新しい枝がうまく成長して、次のシーズンに花を咲かせる準備をするには、適切なケアが必要です。
もし剪定を怠ると、新しい枝が十分に成長せず、花が少なくなってしまうかもしれません。
特に寒い時期は木にとって大変なので、秋に花が咲いた後から次の春の4月までのとても寒い時期は、剪定を避けるようにしましょう。
この期間は木が休んでいる時で、剪定をするとストレスになってしまうことがあるからです。
金木犀(キンモクセイ)の水やりの方法とタイミング
金木犀の水やりの方法とタイミングは重要
です。
鉢植え
表面の土が乾いてきた頃には、鉢の中の土も乾き始めていることが考えられます。
土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水やりをするというスタンスでいきましょう。
庭植え
植え付け直後や夏の高温で乾燥する時期には、土が乾かないように水やりをする程度で庭植えは水やりに神経質になる必要はありません。
金木犀(キンモクセイ)の害虫対策
金木犀は風通しが悪い環境だと、病気や害虫が発生しやすくなってしまいます。
環境を整えて病気や害虫の発生を予防することが大事です。
それでも病気や害虫の被害ってどうしてもありがちなことではあります。
なので予防はしておいて、病害虫の影響にあったら心配しすぎず薬などで対処しましょう。
病害虫の種類によって対処が違うのでそれにあった対処をしていきましょう。
金木犀(キンモクセイ)の増やし方
金木犀は挿し木で増やすことができるのです。
金木犀を挿し木する場合は、枯れてしまう可能性を考えて一本ではなく、複数行うとよいでしょう。
まだ生長中の新芽の枝をハサミで切り口が斜めになるよう10~15cmほど切り取ります。
切り口を2時間くらい水につけて取り出し、切り口に発根促進剤をつけます。
赤玉土かパーライトを入れた鉢やポットに挿します。
発根するまで土を乾燥させないように注意してくださいね。
まとめ
金木犀は心を和ませるような素敵な香りの木です。
育てるのが簡単で、ガーデニングが初めての人でも扱いやすいのが特徴です。
ただ、時間が経つと大きな木になるので、定期的な剪定は欠かせません。
大きくなると、虫がついたりする問題も出てくることがあります。
そんなときは、鉢で育てたりベランダでの栽培を考えると良いでしょう。
金木犀の花言葉には、良い意味もあれば、ちょっと心配な意味もあります。
ですから金木犀を植えるときには、良い点と気を付けたい点、両方を理解しておくことが大切です。
また、風水に基づく考え方で金木犀に関心を持つ人もいるかもしれませんが、特に気にしなくても大丈夫です。
人によってはこだわりがあるかもしれませんが、必ずしもそれに従う必要はありません。
しかし、金木犀の香りはとても強いので、香りが苦手な人には向かないかもしれません。
結局のところ、木を選ぶときは自分の好みが一番大切なポイントになるでしょう!