金木犀(キンモクセイ)の香りをかいでいるとなんか懐かしい気持ちになったり、落ち着いたりほっこりしたりしますよね。
ただ、金木犀はどうやら庭には植えてはいけないと言われている噂があるんですよ。
香りが嫌いならともかく、それ以外で庭に植えてはいけない理由ってなんなのでしょうか?
今回の記事では、金木犀を庭に植えてはいけない理由や、庭木で育てると縁起が良いと言われる理由、鉢植えやベランダで育てたりできるのか?
などについて紹介していきます。
金木犀を庭に植えてはいけない理由とは?
結論から言うと、キンモクセイは庭に植えても問題ありません。
ただ、金木犀は生育旺盛でかなり大きくなるし茂りますよね。
大きくなると7〜8mの大木になることもよくあります。
放置すると手がつけられなくなってしまうこともあるくらいです。
安易に植えると跡が大変なんですよね。
他の理由では、管理を怠ると庭を圧迫する大木に育つから、害虫がつきやすいからというのもあります。
アブラムシの仲間のほかにも、蝶や蛾の幼虫、ダニ、毛虫などいろんな害虫がわきます。
木が大きいので手でするのも大変なので薬剤散布がほとんどです。
あとは花言葉もあまりよくないとされていて懸念される人もいます。
陶酔・誘惑
意外な花言葉ですよね。
見た目的にはギャップがある感じですが、香りからこの花言葉になったんです。
家相では、強い香りのある花は凶相とされているからダメだと言われている説もあります。
その他はリアルに、トイレの匂いを連想させるからという好みの問題で避ける人もいますね。
トイレの匂い=キンモクセイの香りというのは、確かに否めないところはあります。
いい香りだけどトイレの香りと言う感じは昔からあることです。
トイレの香りというより、トイレの芳香剤は金木犀の香りというのが昔からのセオリーでした。
金木犀を庭木で育てると縁起が良い!?
金木犀は庭で植えないほうが良いと言われている理由を説明してきましたが、逆に家で植えるのは縁起的には良いという説もあるんです。
あまりにも逆すぎてちょっと疑心暗鬼になってしまいますが・・・。
縁起の良さを紹介していきます。
・花言葉で良いものがある
金木犀の花言葉は、誘惑、陶酔とあまりよくないと言っていますが、実は他にも花言葉があるんです。
謙遜・気高い人・真実・初恋
急にギャップがありすぎるくらい良いイメージの花言葉ですよね(笑)
・簡単に育てやすい
金木犀は初心者でも育てやすい木なんですよ。
植える場所は日当たりが良いのがベストですが、半日陰の場所でもOK。
定期的な剪定と病害虫の駆除さえ怠らなければ、毎年必ず美しく香り高い花をつけてくれますよ。
・常緑樹だから
金木犀に限らずですが、常緑樹なので一年中葉っぱがついているので見栄えが良いですよね!
・風水的に良いから
金木犀の花はオレンジ色ですよね。
風水的にオレンジ色は運気を高める、子宝に恵まれる、人間関係が良くなるなどの効果があります。
金木犀が・・というよりはオレンジ色がそうさせている感じですね。
金木犀を植える方角
金木犀は香だけでなく、風水的に縁起の良い木とされています。
方角的には、北東、東、東南、南西に植えると良いですね。
特に、裏鬼門とされる南西に植えると邪気が祓われるとされます。
この方角は、午後から夕方になるまで日がたっぷり当たるので、物が腐りやすく、風水的に邪気がたまりやすい場所なので、金木犀が浄化の役割を果たしてくれます。
裏鬼門に香りのよいキンモクセイを植えることで、邪気が払われ、よい運気を呼び込んでくれます。
プランターに植えた金木犀を置いたり、金木犀の香りの芳香剤やキャンドル、お香など、そもそも金木犀でなくても香り系でも対策できるとされています。
そして金木犀には、モテる要素やイライラの軽減などの効果もあると言われています。
金木犀の香りは、男性を惹きつけることで有名です。
金木犀には、「官能美」や「あなたの気を引く」、「陶酔」といった花言葉があります。
それほど、キンモクセイの香りは魅力的でモテるという象徴の香り。
〝男性を陶酔させる香り〟とも言われているんですよ。
万人受けする香りですもんね。
しかし、人工的な香りだとトイレの芳香剤を連想することもありますよね?
その辺はよくお試しで香りを確認したほうが良いですね。
金木犀のアロマ効果でイライラが軽減することにも効果があります。
アロマテラピーでは、ストレス軽減やリラックス効果など、鎮静作用があると言われる種類です。
優しい香りなので気持ちが落ち着くのもわかる気がしますよね。
金木犀は鉢植えやベランダ栽培はできる?
金木犀は鉢植えやベランダでも育てることができます。
大きくなりやすい金木犀ですが、鉢植えの場合は1〜2m程度におさめることもできるんですよ!
ですので、ベランダや室内で育てることも可能です。
樹高が高く成長してくると風の影響を受けやすくなり、鉢植えごと倒れるということもあるので、ベランダであれば風の具合を確認する、剪定を適宜するなどの対応をしましょう。
大きくなりすぎないように管理していくこさえすれば、金木犀は鉢植えもベランダ栽培も問題なくOKです。
金木犀(キンモクセイ)の育て方
金木犀は比較的育てやすいと言われています。
地植えでも鉢植えでもOKなので手軽にしたい、場所が限られている時は小さな鉢植えでもよいですよね。
地植えにするとかなり大きく成長します。
苗木はホームセンター、園芸店、インターネットで買うことができるのでお手軽です。
苗木は夏から秋にかけて販売されることが多く、花が咲く前に苗木が販売されていますので要チェックしてください。
苗木を選ぶなら大きめのものを選ぶと良いでしょう。
金木犀の特徴としては、寒さに弱いため、日当たりの良い場所を好みます。
日当たりが悪い場所に植えると、あまり花が咲かなくなってしまうという難点もあるので、日当たりは充分に気を付けておくと良いでしょう。
金木犀を育てるにあたって使う土は、水はけがよく肥沃な土壌が適しています。
鉢植えの場合は、赤玉土7、腐葉土3の割合で配合した土を使うことが基本です。
庭植で地植えにする場合は、湿り気があり肥沃で水はけのよい土(砂質分に粘土質が3割ほど混じった土)にするのがおすすめです。
金木犀の苗木の植え付けは3〜4月、または10〜12月が適しています。
地植えをしたキンモクセイは、基本的に植え替えはなしなので楽です。
むしろ、植え替えすることにより、根が傷つきやすく、水や養分を吸い上げる力が衰えてしまうためなのでNGなのです。
鉢植えの場合は、根詰まりを起こしやすいので、2〜3年に1回、3〜4月にしてあげたほうが良いとされています。
金木犀を育てる上での肥料は、鉢植え、庭植えともに、2月下旬〜3月に寒肥として有機質肥料を中心に施すことでスムーズに育成できるでしょう。
金木犀(キンモクセイ)の手入れの仕方
金木犀は剪定が必要になってきます。
剪定時期は、新芽が出る前の2月〜3月と花が咲き終わった11月頃です。
花が咲いた後に、軽めに剪定を行っておくとスムーズですよ。
2月から3月に樹形を整えるだけの軽い剪定ですね。
地域柄もありますが、寒さで弱らせない程度に枝葉は残しておく程度です。
大きくなってから一気に強剪定すると、小枝が枯れ込んでしまうことも考えられますので剪定はこまめにしておきましょう。
萌芽した枝が成熟できず、開花枝にならなくなってしまうこともありえます。
秋の開花後から、翌春の4月までの厳冬期を避けて剪定を行うことをおすすめします。
金木犀(キンモクセイ)の水やりの方法とタイミング
金木犀の水やりの方法とタイミングは重要です。
鉢植え
表面の土が乾いてきた頃には、鉢の中の土も乾き始めていることが考えられます。
土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水やりをするというスタンスでいきましょう。
庭植え
植え付け直後や夏の高温で乾燥する時期には、土が乾かないように水やりをする程度で庭植えは水やりに神経質になる必要はありません。
金木犀(キンモクセイ)の害虫対策
金木犀は風通しが悪い環境だと、病気や害虫が発生しやすくなってしまいます。
環境を整えて病気や害虫の発生を予防することが大事です。
それでも病気や害虫の被害ってどうしてもありがちなことではあります。
なので予防はしておいて、病害虫の影響にあったら心配しすぎず薬などで対処しましょう。
病害虫の種類によって対処が違うのでそれにあった対処をしていきましょう。
金木犀(キンモクセイ)の増やし方
金木犀は挿し木で増やすことができるのです。
金木犀を挿し木する場合は、枯れてしまう可能性を考えて一本ではなく、複数行うとよいでしょう。
まだ生長中の新芽の枝をハサミで切り口が斜めになるよう10~15cmほど切り取ります。
切り口を2時間くらい水につけて取り出し、切り口に発根促進剤をつけます。
赤玉土かパーライトを入れた鉢やポットに挿します。
発根するまで土を乾燥させないように注意してくださいね。
まとめ
金木犀はとてもいい香りがして、懐かしい気持ちになる木です。
比較的育てやすく、初心者でも管理しやすい木です。
しかし、かなりの大木になりますので、剪定などはしっかりしておきましょう。
そして木が大きいと害虫などにも悩まされる難点もあります。
そういうときは鉢植えやベランダ栽培がおすすめですね。
ただ、花言葉には良い意味、あまりよくない意味の両面を持っています。
ですので金木犀を育てるということは、メリットデメリットがあることを知っておいてください。
あとは風水的なところなどがありますが、ここはこだわる人もそうでない人もいると思いますので、気にしすぎなくても良いと思います。
ただ、香りが苦手ならもう生理的に難しいほど香りはしっかり付いている木なので、やはり最終的には好みの問題が左右しますね!