ユキヤナギってとても見た目がかわいい花ですよね。
良く庭先に咲いているのを見かけますが、癒し系で思わず微笑んでしまう可愛さを持っている花です。
でも実はこのユキヤナギは庭に植えないほうが良いという話や噂があるんです。
ですので植えたいなと思っている方は、なぜ植えてはいけないという噂が立ったのかを知識として知って、その上でお庭で育てられたら良いのではないかと思います。
今回の記事では、ユキヤナギを庭に植えてはいけないと言われる理由、ユキヤナギの花言葉や育て方などをたっぷり紹介していきますね!
ユキヤナギを庭に植えてはいけない4つの理由
それでは、まずユキヤナギを庭に植えてはいけない4つの理由を紹介します。
その前に、結局ユキヤナギは植えても大丈夫だけど、この4つが懸念事項であると言われているだけなので気にしない人は全く問題ないですよ!
①縁起が悪い
まずは縁起が悪いと言われている部分です。
ユキヤナギというより『柳』という樹が縁起悪いと言われています。
確かに柳って『幽霊』をイメージさせますよね。
三途の川の絵に幽霊が柳の下にいるという絵があります。
でも結論からいうと、ユキヤナギは『柳』ではありませんので縁起が悪くありません!
②大きく成長して手に負えなくなるから
これは確かな問題なのです。
樹の高さ自体は1.5m前後なのでそこまで高くないのですが、横に成長するのです。
横にどんどん広がって手に負えなくなり、気づくと引っこ抜くことも不可能になっていることもあります。
③小さな花や葉が大量に落ちるから
ユキヤナギは小さい白い花がたくさんなります。
そして花なので散りますよね?
小さくて多い花が一世に散ると本当に大変なのです。
小さいからこそ掃除も大変で拾い集めづらいのです。
だから、掃除などの環境整備が大変だということで植えてはいけないと言われています。
④アブラムシがよくつくから
ユキヤナギは基本的には害虫に強いのですが、アブラムシだけは良く発生します。
ですので、アブラムシが大量に発生するのを懸念して庭に植えないほうが良いと言われています。
以上4つのように迷信と、あとは管理面での植えてはいけないということです。
そこを自分でクリアできれば植えるのは全然OKです。
ユキヤナギの縁起や花言葉は?
ユキヤナギの花言葉は「愛嬌」、「愛らしさ」、「賢明」、「静かな思い」などです。
ユキヤナギの花の見た目にピッタリな花言葉ですよね。
前述もしてきましたが、「柳は縁起が悪い木だ」と敬遠されてきていて、家族に病人が出る、家庭内に不和を招く、幽霊を連想するなど言われています。
同じ「やなぎ」が付くユキヤナギも縁起が悪いと一部では信じられているのですが、ユキヤナギは柳とは別物です。
ユキヤナギに雪が付くのは、たくさんの白い花が「枝に積もった雪」のように見えたためだそうですよ。
花言葉通り愛らしい花だと思います。
別記事で、「植えてはいけない」と言われている植物の一覧をまとめています!
あなたの家の庭に植えてる植物も「植えてはいけない」と言われてる植物の一つかもしれません。
なぜ、そのように言われてるのか、などの理由なども詳しく紹介しています。
気になる植物をチェックしてみてくださいね!
ユキヤナギを庭で上手に育てるポイント
ユキヤナギはもともと日本を原産とする花木で、耐寒性も強く丈夫です。
環境に合った場所に庭植えにすれば、ほとんど手がかからないのです。
ユキヤナギが好む場所は、日当たりがよく風通しのよい場所です。
そしてかなり大きく成長するため、鉢植えよりも地植えですね。
地植えにする際には、成長後を考えてけっこうな程度スペースのある場所に植えましょう。
ユキヤナギは土質も選びません。
乾燥にも多湿にもよく耐えるのでそういう点も手がかからないと言われています。
湿った状態が続くと、根腐れが起こったり、シラキヌ病が発生することもある為、水はけのよい土に植えることをおすすめします。
元々耐性があって強く細かい管理がいらないからこそ、最低限の環境を整えてあげる事が大事です。
最初の土、場所が一番肝心になってきますのでその選択はしっかりしていきましょう。
ユキヤナギの育て方
ユキヤナギは何度もお伝えしているようにとても育てやすいです。
ポイントを確実に押さえていけば、何年もかわいい花を見る事ができますよ。
ユキヤナギの植え付けは、2~3月が適期です。
ただ神経質にならずとも、真夏を除く季節であれば問題なく行うことができます。
また、一度地植えにして植え付けたら、基本的に植え替えはしなくてOKです。
株分けや移植をする場合には、植え付けの適期と同じく2~3月に行うとよいのでとても楽ですよね!
ユキヤナギの肥料
ユキヤナギは、肥料を与えることでより美しく充実した花を咲かせます。
1~2月頃に寒肥として有機質肥料や緩効性の化成肥料を与えて、開花後にお礼肥を与え樹勢を回復させてください。
また、花芽分化期を迎える秋にも追肥をすることで花付きがよくなります。
肥料を与える際には、緩効性のものを株元に置くのでOKです。
ユキヤナギの水やり
ユキヤナギは、根付いた後は基本的に水やりの必要はありません。
ただし、植え付け直後、夏に極端な乾燥が続く時はたっぷりと水を与えてください。
ユキヤナギの剪定
ユキヤナギは自然樹形でもさほど株姿は乱れませんが、成長が早く枝がよく茂ります。
風通しよく育てるためと、ただ野放しにしていると無限に広がるので剪定のコントロールはしたほうが良いと思います。
剪定する時は、花芽がつくられる時期や花芽が付く場所を考えて行うことが大切になってきます。
剪定の際には、枯れこんだ枝や古い枝、混み合った不要な枝を地際から間引きましょう。
勢いのある長い枝は花芽が付きにくいので、短い枝の発生を促すように、翌年の伸びを予想してサイズを調整しましょう。
数年に1回、全ての枝を株元から刈るように剪定すると枝の生育がよくなるんです。
これを繰り返しているだけで何年も楽しめるのがユキヤナギです。
ユキヤナギを育てる上では最初の環境選びと肥料、そして剪定に気をかけていれば長く楽しめる庭の草花になります。
ユキヤナギの増やし方
ユキヤナギは育てるのも楽ですが、増やすのも簡単なんですよ!
一般的によく行われる方法は挿し木ですが、大きく育った株では株分けでも増やすことができます。
どちらでもやりやすいほうで増やしたらよいですよ!
挿し木の場合
挿し木は新芽の時期(4月中旬~5月上旬頃)を除き、3~9月までいつでもOK。
秋に行うと苗木が冬に枯れてしまうことも多いため、それ以外が良いとされています。
①前の年に伸びた枝を10cmほどに切って挿し穂を作る
②水揚げ
③挿し木用土または赤玉土など養分のない清潔な土に挿す。
④たっぷりと水を与える
⑤日陰で乾燥させないように注意しながら管理
4~5月頃に新芽が出たら、植え替えて育てていきましょう。
株分けの場合
植え付けに適した2~3月頃に株を掘り上げ、4~5本の枝を1株として株を分割します。
それぞれ植え付けるだけでOKです。
たくさんの苗を作りたいときには、種まきをして増やすこともできますし簡単なのは種まきですね!
ユキヤナギはこぼれダネから芽を出すくらい簡単に発芽しますよ。
ユキヤナギが花を付けない理由
こんなに管理も簡単で簡単に成長していくものなのに、なぜかユキヤナギが花を付けないことがあります。
ユキヤナギが花を付けない理由をチェックしてみましょう。
①原因が日当たり
ユキヤナギは日の当たる風通しのよい場所を好むと説明してきました。
日光が当たりづらい日陰などで育てていたのだとしたら、花付きが悪くなることがあります。
秋に紅葉しない場合も、日照不足が考えられますので、生育環境をもう一度見直してみましょう。
②原因が剪定
ユキヤナギは秋から冬にかけて花芽を成長させるので、この時期に剪定して花芽を落としてしまうと翌年は花付きが悪くなります。
剪定は花芽後に行う方が良いです。
また、古い枝や細い枝は花付きが悪いので、剪定して株の更新や成長を促してやると、より美しい姿が楽しめます。
③原因が根腐れ
ユキヤナギは基本的に土壌を選びませんが、常に水分がある状態は苦手です。
粘土質の土壌や水はけが悪い場所に植えると、根腐れを起こして花を付けなかったり、枯れることもあります。
根腐れを起こしてしまった場合は、掘り上げて傷んだ部分の根を取り除いて、水はけのよい土に植え変えすれば復活はします。
一番多いのは、水のやりすぎによる根腐れで花を付けないケースですね。
どうしても管理しすぎになる傾向で水が一番多いのです。
ついつい水やりをしてしまうので、水が溜まり根腐れを起こすのです。
特に雨の多い地域などは多湿にもなりますので注意しておきましょう。
このような理由で花を咲かせないことはありえます。
ですが、原因が特定されればそこから復活させることは可能です。
植える環境、管理の仕方はもともと簡単なのでそれをその通りやるだけでOKで、なんでもやりすぎないということをお勧めします。
まとめ
ユキヤナギは小さくて白い花をたくさん咲かせますので、見ていても癒され健気でかわいいですよね。
柳と言う名前が入っているため縁起が悪いという噂がたちますが、ユキヤナギは柳の種類ではありませんので安心してください。
それに、ユキヤナギはとても管理しやすくて育てやすい植物であり、ちゃんとやることをやっていれば何年も楽しめる植物です。
花を付けなくなるのは、たいてい水のやりすぎなど過剰な管理から起きています。
ユキヤナギの過ごしやすい快適な場所で最適な管理をしてあげましょう。
増やし方も挿し木や種まきなど簡単な方法なので、始めは少量からにして慣れたらどんどん増やしていくのも良いですね。
庭が満開になると本当にかわいいですが、掃除が大変なのは否めません・・・。