可愛らしい花を咲かせる花桃(ハナモモ)は春の桜と同時期に咲き、とても人気があります。
観賞のために改良された花桃を、自宅でシンボルツリーとして育ててみたいと思っている方もいるのではないでしょうか?
でも、そんな花桃を庭に植えてはいけないといわれているのはご存知でしょうか?
花桃を庭に植えてはいけないと言われる理由は以下の4つです。
- 害虫が大量発生する
- 食用としては楽しめない
- 近くの他の植物が育ちにくい
- こまめな管理が必要
そこで今回は、花桃を庭に植えてはいけない理由の詳細、花言葉と風水、上手な育て方について、ご紹介していきます。
花桃を庭に植えてはいけない4つの理由!
それぞれ詳しくご紹介していきます。
害虫が大量発生する
華やかで見ているだけでホットする花桃ですが、花桃にはアブラムシなどの害虫が大量発生しやすいため、自宅の庭に植えるのは避けた方がよいと言われています。
綺麗な花には虫も大量に群れてしまうため、庭に害虫が大量発生している光景を見てしまうと不快に思ってしまう方もいますよね。
害虫対策は処理や手間もかかるため、手を煩わせたくない方や初心者の方には植えない方がよいかもしれません。
食用としては楽しめない
桃と聞くと美味しそうなイメージがわきますが、花桃は観賞用として改良された花のため食用としては楽しむ事はできません。
桃の実はできるものの美味しくないですし、おすすめできません。
家庭菜園の一環で育ててみたいという考えをお持ちの方には、向いていないので気をつけましょう。
近くの他の植物が育ちにくい
桃の木や花桃は、特別な性質を持っています。
それは、土の中に毒を出すことができるということです。
この毒のせいで、桃の木の近くには他の植物が育ちにくくなってしまいます。
この毒は、桃の実や根の中にあります。
この毒が土に出ると、他の植物がその近くで育つのが難しくなります。
桃の木は、自分の場所の土の栄養をしっかりと取るため、他の植物が生えないようにしているのです。
つまり、桃の木は自分の生育のために環境を整えているということですね。
さらに、もう一つ、もし桃の木が以前生えていた場所に新しい桃の木を植えると、新しい桃の木がうまく育たないことがあるんです。
場合によっては、新しい桃の木が枯れてしまうことも。
これも、前に植えられていた桃の木が出した毒が影響していると考えられています。
このような理由から、桃の木を庭に植えることは慎重に考える必要があります。
特に、他の植物と一緒に庭を美しくしたい場合や繁茂させたい場合は、桃の木のこの性質を知っておくといいでしょう。
桃の木の周りの環境や他の植物の健康を考えるとどこに植えるか、どのように世話をするかを決める際の参考になります。
こまめな管理が必要
花桃は病気に弱いため薬剤を散布したり害虫駆除や剪定するなど、こまめな管理が必要です。
これらを怠ると、葉に穴が空いてしまったり害虫による被害を受けてしまうため、とても手間がかかる樹木なんです。
これらの事から、自宅の庭に安易な気持ちで植えるのはよくないと言われているのでしょう。
花桃を庭に植えたくなる2つの長所
では逆に、そんな花桃を庭に植えたくなる長所についてもご紹介してきますね。
美しい花を自宅で観賞できる
なんといっても自宅で花桃の花を観賞できるのは植えたくなる高ポイントですよね。
花や白の花を咲かせ桃の実をつける花桃は、春の時期に満開を迎え艶やかで美しく魅せてくれます。
自宅のシンボルツリーとしてもぴったりで、とても人気があるというのも納得です。
開花の時期は毎日楽しみながらチェックできますし、自宅の庭でお花見ができるといのもいいですよね。
縁起が良い
花桃は縁起がよく、古くから災いを除いて幸福をもたらしてくれると言われてきました。
自宅に縁起がよい花桃の木があると、家庭運や愛情運も向上しそうでいいですよね。
花桃の花言葉
花桃の花言葉は、「天下無敵」「チャーミング」「気立ての良さ」などがあり、女性を象徴する言葉が並びます
。
多くの実をつける桃の花は、多産を意味することもあり、生命力が強く縁起の良い花だといわれています。
女性的なイメージも強く、健康を祈るといった意味も含まれているため、女性にとって非常に力強く素敵な意味合いが込められているんですね。
花桃の風水は?
風水の面からみても桃は愛の象徴とされ、恋愛運アップにもとてもよいんですよ。
また、桃の節句をはじめ女性の幸せと健康を祈り、魔除けとしても効果があるともいわれています。
ただ、花桃を植える方角によっては風水的に悪い影響もあると言われているため気をつけて下さい。
簡単に言うと、良い場所に植えれば運気が上がるかもしれませんが、悪い場所に植えると運気が下がるかもしれないということです。
具体的にどんなことが言われているかというと、以下のようなことです。
- 西側に植える:恋愛の問題が起こりやすくなる
- 東側に植える:足にトラブルが出ることがある
- 北側に植える:女性関係に問題が出ることがある
- 南側に植える:大きな木を植えると家の運気が下がる
ただ、自宅の庭に植える際は、北東や東南の方向は吉とされています。
でも、ここでも大きな木を植えると風水的には良くないです。
このように、桃の木を植える場所には色々な意味があるのです。
特に風水を気にする方は、桃の木を植える前に、どこに植えるかよく考えた方が良さそうです。
適切な場所に植えることで、家の中の運気や健康を守ることができるかもしれませんね。
花桃を上手に育てるポイント
花桃は、きれいな花を咲かせることができる植物ですが、大きく育ちやすいのと、害虫が寄ってきやすいのが特徴です。
でも、ちょっとしたコツを知ることで、そのデメリットを乗り越えることができます。
花桃を上手に育てるための方法や注意点を詳しくお伝えします。
植える場所について
寒い時期を避けて、太陽の光がしっかり当たる場所を選ぶことが大切です。
日が当たらないと、枝が伸びすぎて花がつきにくくなってしまいます。
また、土の中の水がきちんと流れる場所を選ぶと、花桃の根っこも元気に育ちます。
強い風の場所は避けるようにしましょう。
風で木が倒れることも考えられるからです。
広い場所を選ぶことで、安心して花桃を育てることができます。
鉢植えは手間がかかる上、花桃自体にもストレスとなるのであまりおすすめできません。
水やりのコツ
花桃は、基本的に雨の水だけで十分に育ちますが、特に夏の暑い時期は水不足になることがあるので注意が必要です。
乾燥しがちな日は、こまめに土の様子をチェックして、乾いていたらたっぷりと水をあげてあげましょう。
肥料のあげ方
葉っぱが落ちる頃、ゆっくりと効く肥料を土に混ぜると、花桃はより元気に育ちます。
害虫や病気の対策
害虫の中でも、カイガラムシやアブラムシは花桃にとって大敵です。
これらの害虫を予防するためには薬を散布するか、害虫を見つけたら手で取り除くと良いです。
また、縮葉病や灰星病などの病気も花桃に影響を与えることがあるので、感染している部分は取り除き、予防のための薬を使うと安心です。
花桃の剪定について
放っておくと花桃は大きく育ってしまいます。
大きくなりすぎると、他の植物や家の壁などに影響を与えることも。
そうならないように、毎年、花が咲いた後や葉っぱが落ちる頃に枝を切ると、花桃は適切な大きさを保つことができます。
また、花桃の近くには植物は育てないようすることもポイントです。
花桃の周辺
桃属の木は、木の根が青酸を発生し周辺の植物の栄養を奪ってしまう特徴があります。
そのため花桃の周辺に植物は置かず、のびのびと花桃を育ててあげるといいですよ。
以上、花桃を育てるときの基本的なコツや注意点をお伝えしました。
これらのポイントを参考にして、花桃を元気に育ててくださいね。
まとめ
以上、花桃を庭に植えてはいけない理由、花言葉と風水、上手な育て方についてのご紹介でした。
古くから親しまれている花桃は、あでやかで可愛らしい花を楽しむことができ、自宅に植えてみたいと思うのも納得の人気の花です。
育てるのに一手間かかりますが、それでも春の開花時期には美しい花を自宅で観賞できるのは魅力的ですよね。
また、花桃に込められた意味合いもとても素敵なものが多いため、特に女の子のいるご家庭では育ててみるのもおすすめですよ。
今回の記事を参考にして、ぜひ花桃を庭で育てるときの参考にしてみてください。