運動会はほとんどの幼稚園や保育園で実施される年間行事です。
保護者の方にとっては、1年のわが子の成長ぶりを確認できる盛り上がり必至の行事の一つでしょう。
私もそうでしたが、運動音痴の子にとっては地獄のような日ですね(笑)。
当日は雨が降らないかと思っていたものです。
子供心はさておき、準備・後片付けが大変ですが、何故先生たちは運動会を実施するのでしょう?
運動会を通して、子供たちに何を身につけて欲しいのか?
幼稚園で運動会をする目的についてまとめました。
幼稚園の運動会はなぜ開催するの?
運動会という行事を通して地域の方と交流を持つことで、人間関係のを育んだり、練習を通してやり遂げる力や、仲間と協力する事で一つの目標に向かう楽しさ・達成感を味わったり、見てもらうことへの誇らしさを学ぶことができます。
小学校に上がると勝敗が決まるような競技が増えてきますが、幼稚園や保育園で行う運動会は、体を動かす楽しさや、友達と協力する、ルールを守ることを覚えるのが目的です。
園の方針で少し違うかもしれませんが、大きな目的はだいたい一緒のはずです。
厚生労働省の「保育所保育指針」に入っている項目です。
幼稚園の運動会のねらいで2歳児の場合は?
2歳というと、1歳に比べると運動能力が向上してきています。
走ったり跳んだりすることもできるので、保護者や、園の仲間と楽しく参加できるようになるのがねらいです。
また、練習を通して、ルールを守るということや、体を楽しく動かすことを覚えることが目的です。
競技も保護者の方と一緒に参加して行うものが多いはずです。
保護者がおんぶをして走ったり、汽車のように親子でわっかの中に入りゴールを目指したり、遊びの延長のような競技が多いです。
幼稚園の運動会のねらいで3歳児の場合は?
3歳になるとかけっこもできるようになります。
プログラムにも幅が広がりますね。
障害物競走のような複雑な動きもできるのもこの頃からです。
それでもまだまだ保護者の方と一緒に体を動かして、一緒に楽しむということが主なねらいです。
親子で二人三脚のように走ったり、借り物競争のようにカードを引いて、出てきたお題をテーブルの上から持ってくる…のような少し頭を使うような競技ができるのは3歳ごろからになります。
幼稚園の運動会のねらいで4歳児の場合は?
4歳ともなると自我がかなり出てきて、勝ち負けにこだわる子も出てきます。
運動会の練習を通して、友達と協力しながら体を動かす楽しさを覚えます。
運動遊びに挑戦することで自信をつけさせることが目的になります。
練習や、本番を通して自分なりに挑戦するという気持ちを持たせるのがねらいです。
パラバルーンのような大きな風船を使って、みんなでタイミングを合わせて動いたりする演目があったりします。
幼稚園の運動会のねらいで5歳児の場合は?
5歳は幼稚園最後の運動会になりますね。
小学校前の思い出作りの部分もありますが、自分の力を精一杯出したという達成感を味わってもらうのが主なねらいです。
競技を通して友達と協力したり、競争で負ける体験をすることで他の人の気持ちを考えたり、一緒に遊ぶ仲間がいるからこそゲームが楽しめるという経験・学びを目的としています。
この年齢だと、リレーのような演目も出てきて、みんなで協力する、勝った、負けたで一喜一憂したりする子もいるのでしょうか?
幼稚園の運動会のダンスのねらいとは?
幼稚園では必ずダンスの演目がありますよね。
運動会では人気の演目です。
日ごろから踊る練習をするのは理由があります。
それは厚生労働省の「保育所保育指針」の保育内容の中の一つ、「表現」という項目で感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して,豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにすることを目的としています。
最近は、外で走り回ったりする遊びをしない子も増えてきたので、仲間と一緒に体を動かしたり、一緒に何かをすることによってコミュニケーション力をつけさせたいというねらいもあります。
保護者としては、ダンスが体育の必修科目になったので、小さなころからダンスができるというのは大きな注目ポイントではないですか?
まとめ
幼稚園で運動会を開催する意味・目的を解説してきました。
年齢に関係なく、幼稚園の運動会は体を動かすことは楽しいと思ってもらう。
地域の方との交流を通じて異なる年齢の人とふれあい、人間関係の育成。
2歳・3歳では保護者と一緒に体を動かして楽しむ・順番を守る・競技のルールを理解する。
4歳・5歳では体を動かす楽しさを覚えようはそのままに、できない事への挑戦だったり、努力をするという少し難しい要素が入ってくるんですね。
ダンスでは音楽に合わせる、周りのお友達とタイミングを合わせるという協調性が必要になってきます。
運動会というイベントを通じて、皆と力を合わせよう、苦手なことへチャレンジしようという心を育んでいくのです。