PTAというとほとんどの人が嫌なイメージを持つのではないでしょうか?
近年ではPTA活動がかなり削減されても特に問題も起きなかったことから、PTAは無くてもいいのでは?という声がでてきて今一度存在を問われている時なのです。
今回の記事では、PTAに入らない人の割合やメリット、デメリットなどを合わせて紹介していきますので、PTAの存在意義について今一度考えてみましょう。
ptaに入らない人の割合
以前は、PTAは自動的に強制に近い形で参加になるので加入はほぼ100%の状態でした。
しかし、2022年には加入率が65%にまで大きく下がりました。
子供の健全な成長を図ることを目的として親と教師が協力をし理解を深めて教育の振興につとめていくもので、校外における生活指導や、地域の教育なども幅広く行うことがPTAです。
一種の団体になっているのですね。
そして学校という公的機関は関係なく、あくまでも保護者の団体なのです。
そしてさらに、活動に賛同した人が入会するのであって、強制して入るものではないというところも大きなポイントです。
しかし現在は強制に近い状態になっていますよね?
強制はされていなくても自動的に入ることになっているところが多いのです。
本当はだめなのですが、親側もあまり深く考える事なくめんどくさいのでそのまま波風たてずにスルーという感じです。
最初に日本でPTAが取りあげられて始まったころはたくさんの活動があって、地域でも学校以外の教育の場があり子供たちは学校以外でもたくさんの行事をしてきました。
しかし時代の流れとともに、両親が共働きという家庭環境が増加し、個人主義の流れになっていくと、PTA活動はだんだん縮小し始めたのです。
そしてつい最近まで前述したように当たり前に参加するPTA、自動的に強制に近い形で参加になるPTAで加入はほぼ100%の状態が、コロナがあってだいぶ変化が見られました。
2022年に加入率が65%になったのは、今一度PTAというものを考えた家庭が増え、加入しなくても不利益がないと気付き入らない、というちゃんと考えて自己判断したという家庭があるのです。
もともと任意の参加なので、流されてはいるのではなくちゃんと考えて行動しているという良い面ともいえます。
しかし本来子供のために設立されたものなので、活動としては共働きだからこそもっとたくさんの大人が関わってPTAを活発にしたほうが良いという考え方もあります。
一方で共働きなのえ、親が参加できないという一面ももちろんあるのでとても難しい問題です。
ptaに入らない人の理由は?
今回、PTAに入る人が65%に減ったということですが、入らない人にはちゃんと理由があって入らないわけです。
本来は任意なので理由もいらないような気もしますが、入らないなら入らないという意思を示す必要があるので、そこには理由も必要になってくるのでしょう。
入らなかった理由を探ってみました。
- 本来の仕事があってPTAの仕事はできない
- 仕事の時間が遅いので活動があっても参加できない
- PTAに入るメリットがない
- PTAに入らなくても不利益がない、必要性を感じない
- めんどう
- 人間付き合いが嫌だ
- 無駄な活動が多いため参加したくない
などという話がでてきました。
感情的な面でもリアルな生活面でもそれぞれの言い分がありますね。
ptaに入るメリットは?
とはいえ、子供為の活動ですので、メリットはあるんですよね。
まずPTAに入るメリットを挙げてみましょう
- 学校での子どもたちの様子を知る機会が増える
- 保護者同士の輪が広がる
- 先生たちと仲良くなれる
- 地域とのつながりができる
- 子供たちが楽しめる
- 子供たちや親の顔を通すことができて安心感がUPする
- 入っていることでの安心感がある
PTAに入ることは毛嫌いされがちですが、あながち悪いことだけではありません。
私は個人的にPTAは助かる存在だと思っています。
確かに付き合い的な親どうしのうんぬんはめんどくさい気持ちはあります(笑)
ただ、実際朝子供が登校する時に見てもらえていたり、参加したことで子供の顔も地域の方々に把握してもらっているので、普段声掛けをしてもらえたりもありがたいです。
何か困ったときに助かる存在ですし、子供が楽しめる企画などもあるので、メリットもあるのは体感しています。
ただ、めんどくさい部分があるのもよーくわかります。
PTAの活動内容
PTAは活動内容は地域によって様々ですので、多いところもあれば少ないところもあります。
具体的な活動内容をいくつか挙げてみます。
- 運動会や文化祭など学校行事の手伝い
- バザー・模擬店など学校や地域でのイベントの運営
- 廃品・ベルマークを回収し学校に必要な物品の購入
- 地域の防犯パトロール
- 広報活動
こう見ると、地域の防犯などは非常に助かっている内容ですし、運動会や文化祭のヘルプなども子供に有益なものもあります。
ptaに入らないとどうなる?
それではPTAに入らないとどうなるのでしょうか?
あくまでも任意ではありますのでその上でということですね。
- PTA会費が必要なくなる
- PTA役員にならなくてすむ
- PTAが主催するイベントなど参加しなくてよい
まずは、PTA活動に関わることが一切なくなるということが普通ですね。
しかし、親が入らないことで気になるのは、子供に不利益の影響がでないかということですいよね。
本当のところであればPTAの加入、未加入で子供に不利益がでるなんてあってはいけないことですし、子供には関係のない団体なのです。
しかし、本来ならというのは、もうほぼPTAは強制に近いという形になっているので入らないことが現在は異質扱いなのです。
たしかにPTA会費があって、そこの会費から卒業記念品やPTAの行事などが行われているのですが、入ってない子供ももらえるし参加してもいいのです。
ただPTA会員の中には、
「PTA会費を払わず、役員もやらずに活動も不参加、それでいて会員と同じサービスを受けるの?」
と思っているということがリアルな現状です。
本来の決まりであれば、そんなことは思うことでもないのですが、長い歴史で当たり前となってきたPTAの現状では子供に不利益が生じてしまう仕組みになっている部分もあるのは確かです。
例えばあってはいけないのですが、現実ある内容を紹介します。
- PTA非会員は登校班に入れない
- PTAからの配布物がもらえない
- 卒業記念品がもらえない
- PTA行事に参加できない
本来なら上記のようなことは起きてはいけませんし、PTAに入っていないから子供が上記のようなことになるというのはあり得ないのです。
しかし実際このようなことが地域では起きているというのです。
PTAは任意です。
でも、確かに入っている人達としては会費を払って、あとは行事なども参加したり、会議などめんどくさいことも参加しているということがあるのです。
そういう人たちからすると、
「入っておらずお金も払っていないのになぜ同じ対応を受けられるの?」
という人の感情みたいなものは自然に湧いてしまうのでしょう。
ptaに入らないことでのデメリット!
PTAに入らないことでのデメリットは前項のようなことです。
でも本来ならそういう不利益は受けてはいけないので、順当でのデメリットは以下のようなことがあります。
- 顔通しができないので子供の顔を覚えてもらえないことがある
- 情報があまり入らない
- イベントなどの情報が入らない
ということでしょう。
ただ、リアルに心配なのは、親がPTAに入らないことで子供が不利益を得たら嫌だなという点だと思いますし、あとは陰で何か言われるのが嫌だというのもあるでしょう。
本当はどちらもあってはおかしいことなのですが、実際にある地域もあることは否めない事実です。
もしそういうことが起きたなら、それについてはちゃんと訴えて良いことです。
例えばPTAから出る卒業記念品がもらえない時などに話すと、
「実費を払って同じもの用意しますか?」
と聞かれるということもあるように不利益は生じないようになっています。
しかし、最初の段階でみんなと同じように用意されないことは仕方がない部分ですね。
PTAに加入している人たちからすれば、「私たちの払ったお金から払っていない人の分も出すの?」思われるのは仕方がないことですよね。。
会員ではないので会費は払いませんが、もし必要な費用があるなら払うという意思は伝えておくと良いです。
お金以外の部分では情報が入ってこないことがデメリットでしょう。
それは不当ということではなく、PTAに入っているとやはり先生と近くなったり、同学年のママや近所の人と必然的に話す機会があって、情報が自然と入ってくるようになっています。
それは入っていない人を除いているということではなく、会話から生まれるものなので必然的に仕方がない部分です。
PTAの行事やお知らせなどは、PTAに入っていなくても配布はされるのが基本ですので、最低限の情報は知ることができます。
しかし、リアルな生現場の声はなかなかその場にいないと得られないでしょう。
ですが、それも本人が気にならなければ全然問題のないことで知らなかったから大変なことになるというような情報でもありませんので、気にしないと思えば気にならないことともいえます。
ただ、「え?聞いていないけど」と言うようなことは何度か体験してしまうかもしれませんが、そこはやむ負えないでしょう。
ptaに入らないと登校班から除外されるって本当!?
登校班は学校が運営しているため、PTA加入・非加入は関係ありませんので、もしそのようなことがあれば不当な扱いを受けていると思ってよいです。
ただ、旗持ちなどはPTA運営だったり、新学生が入ってくる時にしばらくついていくなどのこともPTAです。
そうなると、他の親御さんからPTAに入っていない人は、「負担がないのでずるい」という完全に感情的なものが出てくることはあるということです。
実際に班を組む時にはやはりPTAが中心になります。
【体験談】
私もその班決めにいったことがありますが、結構大変なんですよ。
保護者の当番を決めたり、それぞれの子供たちがなるべく安全に集まれるように均等に振り分けたりと色々とこまごましたことがあります。
そして、共働きの家などはこの話し合いに来ることも大変です。
でも、ほとんどがそういう家庭なのです。
さらに預けてこれる家もありますが、連れてこなければこれない家庭もあります。
そういう中でなんとか調整しているので、「そういうのに参加していないのに・・・」という目線で見られるのはちょっと致し方ない部分はあります。
ただ、それで子供が登校班に入れないのは違います。
それは不当であり子供に不利益を被っていますので、ちゃんとしかるべきところに話しを通しましょう。
現代のPTAは完全に強制力が強いのです。
やって当たり前、やらない人が異質という空気です。
自分の子供に不利益になるのは嫌なので、親の感情は「我慢してもPTAは入ろう」という考えの人が多いのではないでしょうか。
実際この登校班トラブルが起きていた地域があります。
PTAは親のことであって子供には関係ないのにおかしいと第三者も思うし、された側は特に感じるでしょう。
それに正論を言っているのはされた側なんです。
しかし、実際にはPTAに入っている人が圧倒的に多く、それも自分の気持ちとしては「面倒くさいけど入っている」という人が多いため、反感を買いやすい状態になっているのです。
実際退会すると言う人、もともとはいらない人というのは、PTAの内容に賛同できないとか、自分の仕事やライフサイクル的に無理とか考えての決断です。
入っている人のほうが、何も考えないで入っていると言えるのが現状ではないでしょうか。
でもネットや情報の中で、PTAに入らなかったら、こういうトラブルがあったという事例などを見たり、想像すると陰で何か言われたり子供が不利益を被るという風に考えてしまうから入るんですよね。
PTA事情はとても複雑
今のPTA事情はとても複雑です。
実際にPTAに入っている人は多くても、誰もが流されて入っている現状なのです。
何が必要で何が不必要なのか、そしてなんのためにある組織なのかというのを今一度明確にしていく必要があるのではないでしょうか。
子供のためにあるべき組織で子供が不利益をこうむり、その親が辛い思いをするのは違うと思うので、今一度全体的に見直す必要があるのかもしれません。
PTAに入るメリット、デメリットがあっても良いので、その代わりにどういう代償がそれぞれに発生するのかを明確にして本当の意味での任意事項にできると良いですよね。
子供の教育、安全、その軸をもったままで今一度改善できると良いと感じます。
まとめ
PTAというのは、ほとんどボランティアみたいな組織です。
でも子供のためにできた組織であることも間違いないことです。
しかし、近年ではPTAの行事が少なくなっても特に運営問題がなかったことから、PTAに対する疑問が浮かび上がったのが事実です。
今まで見直されていない部分もあったでしょうし、自分の意思でちゃんと考えて加入、非加入を決めるという時なのかもしれませんね。
今はすでに強制のように流れで入るようになっていたため疑問も生じず、嫌な気持ちや反対意見があっても子供のために飲み込んできた人も多いのでしょう。
これからは時代にあったPTAのやり方を考えるタイミングなのかもしれませんね。
そのためには、入らない人もちゃんと子供のために理由や明確な意思を持っていないといけないです。
それは入る人も然りです。
PTAの存在意義がないなら形を変えていくことも必要だと感じます。
【体験談】私の妹の子供は、実際に交通事故にあったのですが、その時に救急車を呼んでくれたのがたまたま居合わせたPTAの役員さんでした。
すぐに救急車を呼んだり親へ連絡してくれたりと、この人がいたから大事にならず済んだこともありましたので、ありがたい面を多く感じています。