入院する時って、本人はすごく繊細な気持ちになっています。
実はタイムリーなのですが、今まさに私の息子が入院するのです・・。
息子はまだ3歳なので、私も一緒に付き添い入院になりました。
息子はまだ何もわからないのでケロっとしていますが、私も自分が付き添い入院するため、いろんな人から励ましの言葉をいただきました。
うれしかったし、どれだけ励まされ心強かったか!!
当事者になると、実際にかけてもらう言葉のありがたみや、こういうことは言わないほうがいいなということがよくよくわかります。
今回の記事では、入院前のかける言葉を立場別で紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
入院する人にかける言葉の家族編!
それではまず、家族からの言葉です。
家族に対しては唯一本音も言えるし、弱った姿も見せることができるし大切な存在です。
入院時も様々なHELPをしてもらえる心強い存在であるのは間違いありません。
やはりそんな家族にかけらえて嬉しい言葉は、
『できることなんでもするから、入院中に必要なものとかすぐ言ってね』
というような具体的な内容が嬉しいです。
私もこの言葉をもらい、とっても心が軽くなりました。
心置きなくHELPしてくれるという姿勢に心から安心感を得る事ができるのです。
親が入院する場合
自分の親が入院する時にはどう声をかけたらよいでしょうか?
入院する程度にもよりますよね。
重度、怪我、何日間するのか、さまざまあるかと思います。
しかし相手は親なので、思い切り思っているように言って大丈夫ですよ。
自分の中の線引きとしては「相手が傷つかないか」という点で考えてクリアしていればOKです。
「入院も大変だけどその間家のこと私できるかなー
母さんも心配でしょ(笑)
だから早く戻ってきてほしいし早く元気になるためにも入院中はおとなしくしてね。」
「いつもお母さんばかりに頼りっきりだったから、きっとお母さんに疲れが出たんだろうね。
ごめんね。
この入院を機に私も他の家族も家のことできるようになるよう頑張るから、お母さんは神様からの休息だと思ってしっかり休んでしっかり治してね!」
「ちょっと長い入院になるから寂しいだろうけど、孫の顔とかも動画で見れる時代だからしょっちゅう動画するし頑張れ!
孫もみんな応援しているよ!」
親が入院する時に、孫がいたら孫からの励ましはとても良く効きます。
孫の写真集や孫の写真でカレンダーなどを作ってあげてもとても励みになると聞きますよ。
子供が入院する場合
自分の子供が入院する場合は、子供の性格は親が一番わかっているでしょうから、その子に合った言葉をかけてあげましょう。
また、子供は一番素で甘えられるのが親です。
だから親に対しては、もしかしたら八つ当たりや涙など本音の部分を見せてくることが多いので、それを受け止めてあげるのが一番です。
友人や知り合い、会社の人に「辛い」とはなかなか言えず「大丈夫」と強がるしかないし、本当は怖くても怖いとなかなか人に言えません。
その点親には本音で話せて素顔のままでいられるので、何か言葉をかけると言うより、話を聞いてあげるスタンスでいたほうが良いです。
「入院大変だけど乗り越えていこうね。
ひとりじゃないしいつもそばにいるから。
何か思うことあったり気持ちがあるんだったらいつでもぶつけていいからね!
自分で溜め込むのは病気的にも良くないから、吐き出し口に使いなさい」
「親の前で我慢しなくていいよ、思っていることは常に言いなね。
そしてしてほしいこととかあったらいつでも言ってね。
できることはなんでもするから。」
「本当は変わってあげたいくらいだけど、そんなことできないから何かしてほしいこととかできることあったら何でも言って。
家族だからこそできることもあるあし、八つ当たりとかどんどんしてね。
本音も愚痴もなんでも吐いて、溜め込まないようにね。」
兄弟が入院する場合
兄弟という存在も大きな存在です。
親には言いづらい、頼りづらくても兄弟姉妹なら言える、頼れることってありますよね。
私自身も三姉妹なのですが、親よりなんでも話す相手だし、親には心配かけたくないと思って言えないことも姉妹なら話せます。
そして友人よりもなんでも話せるので、一番頼りにできる存在かもしれません。
もともとの兄弟姉妹の間柄、関係性もあるとは思いますが、頼りにしやすい存在なので、いつでも頼られるのウエルカムの姿勢でいてあげてください。
「早く元気になることだけ考えていてね。
何か心配事とかある?私にできる事あったらするから何でも言いなね。」
「いつも心配かけないように何も言わないけど、こういう時位兄弟姉妹を頼りなね。
両親はたしかに心配するだろうから言いづらいだろうけど、私たちであればなんでも言えるでしょ?
無理しないでじぶんのことだけかんがえて過ごしなね。
かならず元気になるから大丈夫だよ」
かならず元気になるから大丈夫だよなどという言葉は、「あなたに何がわかる?」と患者からしたら思うことです。
でも兄弟や家族なので言える言葉でもありますので、ぜひ励ましに言ってあげてください。
祖父母が入院する場合
自分にとって祖父母が入院する時に掛ける言葉は難しいですよね。
年齢的にも入院はちょっと怖いとリアルに思ってしまう年齢のため、迂闊に声をかけられません。
でも逆に、祖父母なら言葉を選ばずに思いを伝えても理解してくれるというのもあります。
祖父母は想いを持ってくれている、自分のことを想ってくれていることだけで嬉しく思うものです。
だからどんな言葉でも、かけてあげるに越したことありませんよ。
「おばあちゃんが入院したら私がさみしいよ。
早く元気になって帰ってきてほしいな。」
「おじいちゃんがいないとうち寂しいから早く元気になって帰ってきてね。
またオセロして遊ぼうね」
「お見舞い行ける時には行くし、無理しないでゆっくり休養してね。
また元気になったら遊びに行くね。たまに携帯の動画で顔見せるからね。」
義母が入院する場合
ちょっと難しいのが義母が入院する時に掛ける言葉です。
自分の実際の親ではないのでなかなか言葉のチョイスが難しいんですよね。
まずは相方にどんな言葉がイヤで、どんな言葉が喜ぶかというのを先に聞いておきましょう。
励ましてほしいタイプか、共感してほしいタイプかによってかける言葉も違いますしね。
義母だからこそ外したくないですからね!
「お義母さん、入院心細いですよね。
何かできる事あったら申し付けてくださいね。
こんなご時世でなかなかお見舞いもさせてもらえないから、差し入れを看護師さんに預けますので、何か欲しいものとかあったらいつでも言ってください。」
「お義母さんならこんな病気一発で治せますよ!
いつも元気なお義母さんみていて私も元気頂いていますので、今回は私が元気を与える番だと思っています。
病は気から!
お義母さんは退院したらまた忙しくなるから、入院中くらいゆっくり神様からもらった休養だと思って無理せず過ごしてください。」
「お義母さん、自分の子供に言えないことでも、意外と嫁とかに言いやすいとかあるじゃないですか。
いつも私が良くしてもらっているので、今くらい私になにかお役立ちさせてください。
なんでも言ってくださいね。」
入院する人にかける言葉のビジネス編!
上司、部下、同僚、取引先とお客様に分けてご紹介しますね!
上司が入院する場合
上司が入院するとなると、なかなか言葉選びも難しいですよね。
例え言葉選びが間違ってようが、多少失礼な言葉をかけてしまおうが、気にかけてくれていること自体が嬉しいことであるのは間違いないのでぜひ声をかけて差し上げてください。
「入院だとお聞きして驚きました。
いつも元気な〇〇部長だからまさかと思いましたよ。
でもいつも最前線で仕事していらっしゃるのでやはり無理がたたったのでしょうか。
私もいつも〇〇部長にお世話になりっぱなしなので、入院の期間は教えていただいたことを発揮して安心して療養されるように頑張りますので、部長も早く元気になってください」
「〇〇さんが入院と聞いて驚きました。
〇〇さんがいらっしゃらない会社は覇気がなくなりますので、僕が変わりに元気出していきます!
だから安心して療養して一日でも早く戻ってきてください。
課のみんなは本当に心待ちにしています。」
部下が入院する場合
私も実際付き添い入院で、1週間以上のお休みをいただくことになったので、事実を伝えるのが心苦しかったです。
でもその時言ってもらったのは、
『仕事は誰でもフォローできる。
でも、息子さんのフォローできるのは母親のあなたしかいないから全面的にフォローしなさい。
会社は大丈夫だから気にするな』
との言葉をいただいて、そのうえで、
『戻ってきたら3倍ほど仕事用意しておくけどね』
と冗談も言って心を軽くしてくださいました。
感謝の気持ちしかないです!
これが、本人が入院なら会社が大丈夫だということと、本人の体調への心配をお伝えしたほうがよいでしょう。
『仕事は大丈夫だから、気にしないで大丈夫!そんな時のために上司がいる』
『体がきついだろうから、なによりも体のことだけ考えてください』
『今のあなたの仕事は、体を治すことです』
『元気になって今まで以上の活躍をしてもらうことを楽しみにしている』
『戻ってくるのを待っているよ』
というような声かけ。
待ってくれている居場所が家族以外にもある。
それはとても嬉しいことですし、心が温かくなりますよね。
同僚が入院する場合
同僚ってスタンス的には友人よりは距離感があって、しかし毎日顔を合わせる存在でもあるのです。
だから、声を掛けられると絶対に嬉しい相手であることは確かです。
「入院すること聞いたよ。
大丈夫か?って大丈夫じゃないから入院するんだよね。
いつも元気な君だから驚いたよ。
会社の仕事でできる事あれば手伝うし何かしておくことあれば言ってね。
フォロー体制は整えておくから、なんでも頼んでくれ」
「以前に私が倒れた時にかなりお世話になったし今回は恩返しさせて!
仕事をフォローするくらいしかできないけど、仕事で気がかりなことあったら言って。
帰ってくる日までできるだけフォローしておくから。
いつもありがとうと思っているばかりだから、ここぞとばかり頼ってもらえると私が嬉しいよ」
「たぶん仕事頑張りすぎたからだよ。
私いつも近くにいるかわかるけど本当に頑張り屋だし、頑張りすぎて一人で背負いすぎなんだよ。
まあ周りもあなただからこそ頼ってしまうのもあるんだけどね。
この際これをタイミングにゆっくり休んで心も体も元気になって帰ってきてね」
取引先の人やお客様が入院する場合
取引先の人やお客様となると身近な人ではなく、ちょっと気にする配慮が必要な方々ですので、常識の範囲内で声をかけて余計なことを言わないと言うのが一番良い心がけでしょう。
「今回入院されると伺い驚いております。
一日でも早い回復を祈念しています。
〇〇さんの笑顔をまた拝見するのを楽しみにしていますので、ゆっくり療養されて充分元気になってまたお顔を見せていただける日を楽しみにしてます。」
「いつもお世話になっています。
〇〇さんが入院されると聞いて居ても立っても居られない気持ちです。
心配でなりませんが、一日でも早く万全な体で退院できること祈っています。
また〇〇さまの元気なお声を聴くのを楽しみにしております。
充分にご自愛くださいませ。」
「今日御社に行くといつもいらっしゃる〇〇さんがいらっしゃらないので、他の方に尋ねてみたら入院とお聞きして驚いております。
いつも元気に声をかけてくださる〇〇さんがいないと、やはり尋ねてもすぐに分かりますね。
今度御社に行く時には元気な声をまた聴けることを楽しみにしています。
早い回復を心から願っています」
入院する人にかける言葉の友達編!
友達との間柄はやはり元気をもらえるというのが大きいです。
だから、そのまんまの気持ちを伝えてあげるだけで、充分伝わるのが友達関係というものです。
私は今回友達が行ってくれことで嬉しかったのは、
『母親としてたぶんすごく不安だろうね、
代わってあげたいだろうね・・・
でも大丈夫だよ、あなたが不安な分、私が信じておいてあげるから』
と言われました。
とっても嬉しかったです。
共感もしてもらえてさらに、私のことをよくわかってくれているからこその言葉だなと涙しました。
これが本人が病気で入院となる時にかけるなら、まずは共感は必要で、
『入院、辛いよね。
私もあなたがいなくて寂しいよ。
でも、治すための元気になるための入院だもんね。
私が祈っておくから大丈夫だよ。
元気になって快気祝いに〇〇行こう!』
というように、希望や退院後の楽しみを作ってあげたら喜ばれるでしょう。
入院する人にかける言葉の恋人編!
恋人は存在だけで心強いし、言葉をもらえる中で一番うれしいと思える人ですよね。
家族とまではいかないけど、弱さも見せて甘えられる唯一無二の存在です。
そんな恋人だからこそ掛けられる言葉ってどんな言葉でしょうか。
やはり『待っている』という言葉が一番うれしいのではないでしょうか?
大好きな人が待ってくれているなら頑張ろうという気持ちになります。
『入院つらいよね、一緒にいれないから私も寂しい』
『元気になってまた一緒に〇〇に行ったり、〇〇食べたりしたいから体をまず治そう』
『これからもたくさんの時間があるから、今は少し休憩だね』
など。
恋人の言葉はスッと入ってきやすいので、励ますことのできる大きな存在です。
入院する人にかける言葉のポイントと注意点!
入院する人にかける言葉のポイントと注意点を紹介します。
入院するときに掛ける言葉といっても、人の性格や考え方は千差万別でどのように受け止められるかも実際はわかりません。
ですが、余計なことをいうよりは言葉少な目に話して話は聞くスタンスでいるほうが良いですよ。
例えば励ましで良かれと思って行ってもやはり病気で入院する時はいつもよりナイーブで繊細になっています。
だから、いつもなら普通に掛ける言葉もマイナスに取られることもあるのです。
余計なことを言わず寄り添ってあげる気持ちが一番大事です。
ただ、回復を願って待っているということだけは伝えてあげてくださいね。
待っていると言われるのはすごく嬉しいことです。
入院する人にかけてはいけない言葉とNGワード5選!
入院する人にかけてはいけない言葉のNGワードを紹介します。
「頑張れ」
「大丈夫だよ」
「たいしたことないよ」
「そんな悪いの?」
「元気出せよ」
これらの言葉はNGですね。
頑張れ!と言われてもなにをどう頑張るかがわからないし、気持ち的にはもう充分頑張っている最中なのにさらに頑張れと言われると負担になることもあります。
大丈夫だよとか、たいしたことないとか言われるのも、医者でもないのに適当なこと言うなという感じに取られることもあります。
そんな悪いの?とか元気出せよとか、元気でないから入院になっているわけだし、無理しなくちゃいけない、無理をさせてしまう言葉になるので気を付けましょう。
まとめ
入院する人にかける言葉の上司、家族、友達、恋人編を紹介してきました。
それぞれの立場からそれぞれの励ましをもらえる事がなによりの励みになります。
その立場だからこそ言える言葉をかけてあげてください。
きっと入院中もその言葉を思い出して頑張ることができると思います。
共感の気持ちをもって励ましの言葉を使って、希望をプレゼントしてあげましょう!