夏になると地蔵盆の行事がある地域もありますよね。
近年は子供の数もかなり減少しているので、地蔵盆自体をやっていない地域も増えてきました。
うちは田舎でしたし子供もたくさんいた時代なので、毎年のように開催されていたのをはっきり覚えています。
子どもながらに覚えているのは、お菓子をもらえる日だという印象だからですね(笑)
しっかりした儀礼や意味なども分からず参加していましたが、とても楽しい集いだった記憶があります。
今回の記事では、地蔵盆のお参りの仕方、お供え物、お菓子の貰い方などを紹介していきますので参考にしてみてください。
地蔵盆のお参りの仕方は?
地蔵盆では、まずは町内のお地蔵さんを労いながらをきれいにするのです。
地蔵盆が近づくと、地蔵さんの像を洗い清めて、新しい前掛けを着せ、化粧をするなどして飾り付けをしていきます。
古くから赤には魔除けの意味があり、子どもたちを守って欲しいという願いが込められていると言うので赤色の前掛けのお地蔵さんをよく見かけませんか?
そしてキレイいなったお地蔵さんを地蔵盆の日にお参りします。
正面参道より入り、お花・線香を求めて、線香は中央香炉に、お花は左右の献花台にお供えします。
そして手を合わせることでOKです。
もし、寺などの中にいるお地蔵さんなのであれば、まずは堂内に入りお賽銭を入れ、正面の本尊さまに手を合わせて下さい。
でもお参りの仕方は、宗派やお地蔵さんの種類によって異なります。
気になる方は、お地蔵さんがまつられている場所で確認したり、自分の宗派で調べてみたりするといいでしょう。
お参りをするときの気持ちが一番大切で厳密な決まりはありませんし、手を合わせるだけで充分だといわれています。
またお地蔵さんには、お参りをするときに唱えるといいとされる「真言」があります。
それが「おん かかか びさんまえい そわか」というもの。
これを3回唱えながらお参りすると、より願い事が叶いやすくなるといわれています。
あくまでも願い事の時ですけどね(笑)
地蔵盆のお供えの品は?
お地蔵さんには、お花やお菓子などをお供えします。
お金を包む場合には2,000〜3,000円が相場とされています。
住んでいる地域や子ども会などであらかじめ金額が決められていることもあるので、事前に確認しておくか知らせを待ちましょう。
お寺へのお供えの定番である、線香やお酒、お米、乾物、野菜などは、地蔵盆に限っては向かないので、お菓子を中心に考えておきましょう。
地域によっては、町内会費や子ども会費として徴収するところもありますね。
ただし、自分の家のお子さんが地蔵盆に参加してお下がりをもらうのであれば、お供えをするのは当然のことです。
お供えのお菓子は、子ども達にお下がりとして配るので、分けやすいものがいいでしょう。
・ 小袋のスナック
・ ゼリー
・ もなか
・ 羊羹
・ ジュースやお茶
・ バナナやリンゴなどの分けやすい果物
ケーキやアイスクリームなどの常温保管できないものや、日持ちがあまりしないものは避けておいた方が無難です。
地蔵盆のお菓子のもらい方は?
地蔵盆のお菓子の貰い方なのですが、基本的にはお地蔵さんにお供えしたものをおさがりとして貰うことになるのです。
子どもたちに分ける「お接待(地域によっては「おさがり」)」が行われ、子どもたちはお菓子を食べたり、ゲームなどの遊びや福引きなどをしたりして楽しく過ごします。
貰い方もその地域によって違いますが、お地蔵さんに手を合わせて貰うということもありますし、大人が代表で下げてきて、子供に配るというのもあります。
ただ、あくまでもお供え物のおさがりだということは決まっています。
地蔵盆を詳しく解説!
京都など近畿地方を中心に行われているのが「地蔵盆」という行事です。
町内の地蔵さんにお供物をしてまつる、子どもたちが主役の地域の行事です。
比較的関西中心ですが北陸東北にもあります。
日本では古くから地域や子どもの守り神として、地蔵さんが信仰されていました。
仏教に属する地蔵菩薩は人々を救済する存在で、それが民間にも地蔵信仰となって広がり、この地蔵さんを供養するのが地蔵盆。
子どもの守り神であるため、子どもたちが主役となって催されます。
地域のところどころにお地蔵さんが祀ってあるのですが、誰が建てたのかもわからず持ち主がいるわけでもないのです。
だから地域で守っていくのですが、このお地蔵さんたちも地域を守ってくれているのです。
地蔵盆が行われるのは、基本的に8月23日、24日の地蔵菩薩の縁の日になっています。
まとめ
地蔵盆という慣習は今子供も少ないのでだいぶ減ってきています。
子供中心になり、お地蔵さんにお供え物をしていつも見守ってくれるお礼を伝えるのです。
そして供えたものをお下がりとしてもらって、食べて遊ぶというような行事ですね。
健やかな子供の成長を願っている行事ということですね。