2019年12月より『ながら運転』の罰則が強化され、
運転中にスマホを持つこと・カーナビを操作することで、
大きな罰を受けることになりました。
しかし、スマホとカーナビがダメなら髭を剃ると捕まってしまうのか、
ご飯を食べながらでもダメなのか分かりませんよね…?
髭剃りをしながらの場合とご飯を食べながらの場合では、
違いがあるのかご紹介したいと思います。
運転中の髭剃りは捕まるの?
朝の出勤時に信号を待っている間に髭を剃ることで、
時間を有効に使いたくなりますよね。
電車で化粧をするのはマナーの問題とするならば、
プライベート空間である自家用車の中なら、
別に髭剃りをやってもいいんじゃないかと思われるでしょう。
しかし、髭剃りをしながら運転するということは、
片手での運転ということになってしまい、
最悪の場合『交通安全義務違反』と罰されます。
『交通安全義務』とは道路交通法第70条で下記のように記載されており、
私達は安全に運転できるような状態で運転しなければなりません。
車両の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキ、その他の装置を確実に操作し、
かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、
他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
<法律検索より引用>
少し前までは走行中でのスマホ・カーナビの操作で罰則を受けましたが、
赤信号での停車であっても『ながら運転』と見なされてしまうようになりました。
『ながら運転』はスマホやカーナビを
運転中に操作することというのはご存じでしょうが、
厳罰強化により運転以外に注意が向いてしまう行為が、
その対象に含まれるようになりました!
もし髭を剃りながら運転となると、
片手がカミソリ・シェーバーで塞がっているため片手運転にならざるを得ず、
髭剃りに気を取られて前方等の状況を掴むのが難しいのです。
これで万が一事故を起こしてしまえばスマホやカーナビ同様、
『一年以下の懲役又は30万円以下の罰金』が課せられ、
6点の違反点数が与えられ免許停止となってしまいます。
髭剃りをしながら運転するのは、
直ちに捕まるわけではありません。
しかし事故を起こしてしまった場合を考えると、
たとえ仕事に遅刻しそうな場合でも
自宅で髭を剃ってから運転した方が良いですね。
ご飯を食べながら運転した場合は?
『片手運転』が罰せられるのなら、
運転中にご飯を食べるのはダメなのか…
と、ここまでのお話で思ってしまいますよね…?
食事の場合ですと、食べるものによっては捕まる対象になるようで、
正直に言いますとグレーゾーンになります…。
どのようなものが捕まる可能性のある食べ物かと言うと、
弁当、カップ麺のような両手が塞がるような食べ物が当てはまります。
片方の手で箸・スプーンなどを、もう片方で器を持つので、
ハンドルを握るのが困難になるからです。
その一方でおにぎりやパンのような片手で持つ食べ物は、
捕まることは滅多にないようです。
さすがにこれらまで規制されると、
ドライブスルーのお店が意味のないものになってしまいますね…。
ただ、片手で食べるものであっても万が一ピクルスなどがこぼれて、
そちらに注意が向いてしまえば、事故を起こした場合を考えると怖いですね。
まとめ
ながら運転の厳罰強化により運転中に髭剃り、
ご飯については以下の通りとなります。
①髭剃りは交通安全義務違反で捕まる可能性があり、
なるべく車に乗る前に髭剃りを済ませておくべき!
②ご飯は両手が塞がるものを食べるのを避けるべきだが、
片手で食べるものであっても運転に支障がでないように気をつける。
運転中の時間を有効に使いたくなる気持ちは分かります。
でも、もし事故を起こした時に『髭を剃っていました』という理由で、
重い罰を受けたくないならば、
車に乗る前に済ませておいた方が良いでしょう。
また、ファストフードやおにぎり、パン等の
片手で食べるものについては規制に明記されていませんが、
今後のことを考えるとやや問題が出てくるかもしれません。
ドライバーとして当たり前である『安全運転』を心がけて、
くれぐれもながら運転をしないように気をつけましょう。