あさりを食べる時には下準備として砂抜きは必要ですよね。
あさりは普段は砂の中で生活をしているので、どうしても体内に砂が入ってしまいます。
でも、砂抜きをしてみたら、なんだか磯臭いということがありませんか?
今回は、あさりを砂抜きしたら磯臭い時の対処法と、美味しく調理する方法についてご紹介します。
あさりを砂抜きしてみたら磯臭いのはなぜ?
まずあさりがどうして臭いのかにはいくつか可能性があります。
ざっくり言うと以下の4点です。
①あさりが死んでいる
②海水の水が臭い(キレイではない)場所で採取された。
③生きているが、同じボウルに入れたあさりが死んでしまった。
④殻が汚れているから
あさりを砂抜きして磯臭いのが死んで腐ってしまった場合
あさりを砂抜きした後に磯臭いのは、
すでに砂抜き前に死んでいる可能性があります。
あさりは死んでしまうと腐ってしまい強烈な臭いがします。
硫黄・もしくはドブ臭いです。
そのまま食べると食中毒の原因になりますので、絶対に食べてはいけません。
まず加熱した時点でキッチン中がものすごい臭いがします。
死んだものが混ざっていると、砂抜き中の水が白く濁るのですぐにわかります。
水が白く濁ってくると、その中には腐ったあさりがあると考えられます。
少しでも臭うあさりは思い切って捨てましょう。
悪臭を放っているあさりがどれかわからないという場合は、水を何度か取り替えながら行うと臭いが分かりやすくなります。
次にあさりの形にも注目してみましょう。
新鮮なあさりは平べったくて幅広い形をしています。
こういったあさりは沖のあさりで栄養をたっぷり蓄えているのです。
あさりの大きさで新鮮かどうかを判断することもできます。
同じ大きさのあさりと比較して、明らかに軽い場合は死んでいる可能性が高いです。
その時は死んだあさりを取り除く必要があります。
生きているあさりは舌を出したり、殻が開いたり閉じたりします。
動いていないあさり、口を全く開かないあさりは死んでいます。
でも、どのあさりが死んでいるかわからない時は、
揺すったり、かき混ぜたりすると、口が閉じたりするのでわかります。
また、口が開いていても舌が出たままになっていたり、叩くと鈍い音がしたり、擦ると貝がずれたりするものも死んでいる可能性が高いと言えます。
取り除いたらすぐに新しい塩水に取り換えます。
それで臭いが取れたらOKですし、ダメなら残念ながら諦めるしかありません。
水を変える理由は、死んだあさりから出た砂や水を生きているあさりが吸ってしまうことで、ほかのあさりにも影響を及ぼすのを防ぐためです。
死んだあさりから毒素が出ているので、他のあさりも毒素を吸って全体的に臭くなってしまうのです。
新鮮なあさりは無臭なので確認してから食べましょう。
あさりを砂抜きして磯臭いのが海水の場合!
あさりを砂抜きして磯臭いのは、海水の水が臭い(キレイではない)場所で採取された可能性もあります。
この場合は、調理法を変えれば食べれるかもしれません。
もちろん砂抜きをすれば軽減はされるでしょうが、完全に臭いを無くそうとしたら時間がかかってしまいますし、解決はできるかどうかはやってみないとわかりません。
砂抜きである程度改善される場合はありますが、泥やヘドロの中から見つかったものは環境があまりよいとは言えません。
海水が常に臭いので、それを何十日も吸ったり吐いたりしていたら体に染みついてしまいます。
砂抜きをしてまだ少し臭うくらいだったら、佃煮のような味の濃いものに調理したら食べられるのではないでしょうか?
それでもまだ臭いのなら、やめた方がいいでしょう。
同じボウルに入れたあさりが死んで磯臭い場合は?
あさりは生きているが、同じボウルに入れたあさりが死んでしまって臭い場合もあります。
この場合は、いわゆるとばっちりで臭くなってしまったパターンです。
死んでしまったあさりを取り除き、完全に塩水を入れ替えたら臭いが無くなれば大丈夫です。
時間が経ってしまって、生きているあさりまで臭いが取れないとなると手遅れですので、残念ながら全部処分したほうがいいでしょう。
あさりを砂抜きして磯臭いのは殻についた汚れの原因も!?
もし、あさりが砂抜きの前から臭いと感じるようであれば、何回か洗ってみましょう。
砂抜きの前に水であさり同士をこすってみてください。
両手であさりを擦り合わせるイメージです。
流水で軽く殻をこすりながら洗いますが、あんまりゴシゴシすると殻が割れてしまいます。
それで臭いが変われば汚れが原因です。
それでも軽減されない場合は、腐っている可能性が高いので諦めましょう。
あさりは海水を吸って生きているので、もし臭い海水を吸っていたら砂抜きをしても臭う可能性ありますが、砂抜き後、かわらず臭う場合も食べるのをやめておいた方が良いです。
あさりが磯臭く腐っているのを見つける判断基準は?
あさりのパックを揺らすと、生きていれば動いたりするのでも見分けられます。
また、砂抜きの前に臭いをかいで無臭でしたら新鮮です。
貝の臭いはするけど、異臭じゃあなければ大丈夫です。
潮干狩りなどで採ったのも洗ってから砂抜きしましょう。
あきらかにドブのような臭いがしない限り大丈夫です。
腐ったあさりはかなり臭いのですぐわかります。
とにかく強烈な臭いです!
砂抜き中のあさりを見分けるには、まず白く濁ってきたら、その中には怪しいあさりがいるはずです!
砂がでることがあっても、水は透明で変わりません。
生きているあさりは舌をだしてぷくぷくとしますので、動かないあさりは死んでます。
腐ったあさりがあることで、他のあさりに影響が出ちゃうことがあります。
死んだあさりから出た砂や水を他のあさりが吸ってしまう可能性があるので、
はやめに取り除きましょう。
砂抜きの最中に取り除いたら水を変えましょう。
あさりが割れている場合は死んでる?
たまに、割れているあさりをみますが、とりあえず臭くなければ大丈夫です!
あさりは産卵近くになると身が大きくなり、
さらに卵に栄養を注ぐため殻がうすくなります。
そのために、少しの衝撃で割れてしまう可能があります。
ですから、臭くなければ大丈夫です!
あさりの正しい砂抜きのやり方とは!
あさりは、砂抜きの方法が悪いと全滅する可能性があります。
正しいあさりの砂抜きの仕方を確認しながらやってみてください。
① 浅い入れ物にあさりを重ならないようにならべる
② あさりが砂を吐き出しやすい海水の濃さの塩水を用意
(海水の塩分濃度は3%です。100㏄に対して3gの塩を入れて混ぜます)
③ あさりに塩水をいれる
塩水が多すぎるとあさりが呼吸できないので注意してください。
④ 暗い方が吐き出しやすいので新聞紙をかぶせて3時間~6時間おく
一晩おくとあさりが傷むので冷蔵庫に入れましょう。
⑤ 流水であさり同士をよくこすり洗いする
あさりは塩分が多すぎても少なすぎてもうまく砂を吐いてくれません。
潮干狩りなら綺麗な海水を持ち帰ってくると楽です。
砂抜きの器も大事です。
ボウルだと、下のあさりが上のあさりが吐いた砂を吸い込んでしまうので失敗しやすいです。
バットみたいな平らな容器にいれて、ひたひた位がちょうどいいです。
また、あさりは明るい場所は苦手なので新聞紙をかぶせておきましょう。
あと、水温も重要です。あさりが活発に動くのが20度前後です。
水温が25度以上だとあさりが死んでしまいます可能性があります。
逆に低すぎてもあさりが動かないので、うまく砂を吐いてくれません。
冬の寒い時は暖かい部屋で、夏場は氷を入れる等して、
適温をキープするようにしましょう。
※急ぎの場合は、50℃のお湯に5分ほどおくとあさりの口が開くので、
手でかき回し軽く洗う。
白く濁らなくなるまで行えばOKで塩を入れる必要はありません。
別記事では詳しくご紹介してますので参考にして下さい!
砂抜き後は塩抜きした方がいいでしょう。
そのまま調理するとしょっぱい可能性があるので
水に浸けて1時間くらい塩抜きしましょう。
砂抜き後のあさりの保存の仕方
冷蔵庫で保存する場合は、軽く濡らした新聞紙に包んで冷蔵庫入れます。
味が落ちるので、1日で食べきるほうが安全で美味しく食べれます。
あさりは冷蔵保存では1〜2日しか日持ちしないので、冷凍保存するのがオススメです。
冷凍の場合はジップロックに入れ、
空気を抜いて平らにして冷凍庫にいれましょう。
1ヶ月は大丈夫ですが、なるべく早く食べる方が安全で美味しく食べれます。
冷凍のまま調理しましょう。
冷凍したあさりは、加熱調理する際に旨み成分が増えて美味しく食べることができるので冷凍に向いています。
特にお味噌汁やクラムチャウダーなどは、冷凍あさりを使って調理すると味が濃くなり美味しく仕上がります。
でも冷凍あさりを調理する際の臭いにも困ることもあります。
冷凍あさりの臭い消しの方法
市販の冷凍あさりの臭いの消し方
市販の冷凍あさりには、貯蔵中の乾燥や酸化を防ぐための「グレース」というものが表面についていることが多いです。
氷の膜のようなものを見たことがありませんか? あれが「グレース」です。
熱湯をかけてグレースを取り除いてから調理すると臭いが消えます。
また、調理前に片栗粉で揉んで汚れを落とし、さらに塩揉みする方法もあります。
これらの前処理を行ってから調理することで、臭いを感じずに美味しく食べることができます。
自分で冷凍したあさりの臭い消し方
自分で冷凍したあさりの臭いの原因もほとんどが、「あさりが死んでいる」ことにあります。
あさりは気温や水温が適していないとすぐに腐ってしまい、腐ったあさりは悪臭を放ちます。
その臭いは強烈で、キッチンに留まらず、リビングなどほかの部屋にまで臭いが伝わってしまいます。
鍋やフライパンなどにも臭いがつくので最悪です。
この臭いを消すには死んでいるあさりを取り除くしかありません。
冷凍する前に死んでいるあさりを取り除いておけば調理の際に臭う心配はなくなるので、砂抜きの段階でしっかり識別しておきましょう。
冷凍あさりの賞味期限はいつまで?
スーパーなどで買った冷凍あさりは、パッケージに書いてある賞味期限を参考にすればよいでしょう。
ただし、賞味期限内でも開封した後は早めに食べてくださいね。
自分で冷凍した場合ですが、1週間以内を目安に食べ切った方がよいでしょう。
冷凍したから安心ではなく、早めに食べきるに越したことはありません。
あさりを美味くする調理法
あさりを美味しくたべたいのであれば、
シンプルに「あさりのワイン蒸し」
あさり適量・にんにく一片・白ワイン大さじ2
・黒コショウ適量・オリーブオイル適量
何度も食べたくなる、
あさりの旨さが引き立つ「ヴォンゴレ・ビアンコ」
あさり適量・白ワイン100~200cc・にんにく一片・
鷹の爪適量・塩コショウ適量パスタ2人前
ほっとする美味しさだったらやっぱり「あさりの味噌汁」
あさり適量・酒大さじ3・水1000cc・味噌適量・ねぎ適量
まとめ
パッと見なかなか腐っているかを判断しづらい、あさり。
水中にいる時のぷくぷくと動いているか、
とにかく臭いをかいでやばいくらい臭くなければ大丈夫です。
あさりは生ものですので、
多少の磯臭さや生臭さはあります。
腐っているかどうかの判断が付かない場合は、
調理してみてそれでも臭かったらやめましょう。
買ってすぐでも腐っている場合はあります。
腐っている基準はやっぱり臭いです!
一度、どれくらい臭いかを体験しておくのも判断基準になりますね。
お腹を壊すとやばいくらいキツイので、
迷ったら食べないで下さいね。
安全で美味しく食べるように状態を知っておきましょう。