仕事への復帰というと、体調不良からの復帰、病気からの復帰、出産からの復帰などケースバイケースがありますよね。
でもどんな理由においても、復帰するときはやはり不安です。
仕事へのブランクの不安、人間関係の不安、本当に戻ってもいいのかの不安、いろいろ不安な気持ちでいっぱいなことには変わりありません。
ですので、復帰一日目やその前日なんかは、心が穏やかではありません。
そういう時にぜひ一言かけてあげて、安心して出勤できるようにしてあげていただきたいなと思うのです。
今回の記事では、体調不良や病気療養明けでの仕事復帰、産休明けでの仕事復帰に対しての声かけやメールの仕方を紹介していきます。
仕事復帰する人にかける言葉やメール例!体調不良だった場合は?
体調不良で会社を結構休んでいたなら感じる想いとしては、
・今まで迷惑を変えた分の負い目
・周りの目が気になる
・病気後なので、自分の体への不安
というようなこともありますし、自分自身の仕事がおいつくのかという不安もあります。
特に心の病気だったら完治というわかりやすいものはないので、本当に復帰できたのかも不安なのです。
つまり体調不良で復帰する人は、不安と心配だらけなわけです。
そんな時にどの立場からの人でも声をかけられると安心感を感じられますし、受け入れられたという気持ちにもなります。
だから、方法はどうあれ声は掛けてあげて欲しいのです。
それが上司であれ同僚であれ同じです。
体調不良で復帰したのが上司の場合
上司は自分の中でも人の上に立っているという自負があるので、周りに迷惑をかけていると言う思いも強いです。
そのため出社するのも気まずい思いでしょう。
そんな上司の気持ちを軽くして差し上げられるような声かけをすると良いでしょう。
年齢はいくつになっても、やっぱり必要とされることを感じられるのは嬉しいですからね!
「職場復帰おめでとうございます。
○○さんが職場に戻ってこられることを心待ちにしておりましたので、大変嬉しく思っています。
家事や育児と仕事との両立は何かと大変とは思いますが、遠慮なく私どもを頼ってください。
またお仕事をご一緒できることを楽しみにしております。」
「もう体調は大丈夫ですか?
万全ではないと思うので、私にできる事がありましたらなんでもお申し付けください。
そのほうが私も仕事を覚えられる〇〇さんのようになれるので頑張りたいのでよろしくご指導お願いします。」
「〇〇さん職場復帰おめでとうございます。
首を長くして待っていました。
すごく寂しくて心細かったんですよ(笑)
これからまたたくさん教えてほしいことがあるので、どんどん鍛えてくださいね!
でもお体には無理なさらず、できることあれば言ってください。」
体調不良で復帰した上司にメールを送る場合の例文
体調不良で復帰した上司にメールを送るというケースはそんなに多くはないと思います。
上司と密にコミュニケーションが取れていて、どちらかと言えば仲が良いという関係性でなければ復帰した上司にメールはしないでしょう。
もし普通の関係の上司ならメールではなく、直接会った時に声をかける事はもちろんしたほうが良いですが、メールは逆に失礼にあたるので気を付けましょうね。
「職場復帰おめでとうございます。心待ちにしておりました。
復帰されたとはいえ万全の状態ではないと思いますので、わたくしで良ければ何なりとお申し付けください。
こういう時くらい恩返しさせていただけますと幸いです。
明日、職場でお会いできるのですが、取り急ぎメールにてご連絡しました。
明日よりまたよろしくお願いいたします。」
体調不良で復帰したのが部下の場合
部下というのは復帰する時に休んだ期間が長ければ長いほど来るのが気まずく、そして特に上司からの目や言葉が怖くて仕方ありません。
「気にしなくていいよ」というような安心感を与えられる言葉を伝えてあげる事が一番良いでしょう。
「これからもこの会社で、この人の元で頑張ろう」と思ってもらえるような声をかけてあげましょうね。
「体治ってよかったね。
体あっての仕事だから治ったと聞いて本当に安心したよ。
仕事に戻ってきてくれるのすごい嬉しいし、待っていたよ。
療養明けたばっかりだから、本当に無理しないで、ゆっくり進めていこう。
またぶり返したら大変だからね。
体の調子が前みたいに戻ったと自分で感じられれば少しづつ仕事の能率も揚げて行けばいいから!
今は自分の体と相談しつつ、上司である私に頼って仕事をしていくときだよ。
なんでも協力するから、まず遠慮はしないこと!」
「復帰だね。
でも、無理しないでマイペースでやっていこう。
仕事は変わりがいるかもしれないけど、自分の体や心の代わりをできる人はいないんだから、まずは自分を一番大切にしていくことをこの機会に始めよう。
マイペースでとりあえず初めてみて、辛い時には辛いと言ってほしいし、頼ってね。
そのた目の上司なんだから、上司の仕事させてよね(笑)」
「おかえり!
体調不良の間にあなたの仕事を久々にしていたら、あなた本当に成長していたんだなと気づかせてもらったよ!
すごいね短期間で。そりゃ体も壊すよ。
努力していたのは見ていたから知っていたけど、思った以上だったよ。
ごめんね・・・ちゃんと管理してあげられていなかったかも。
だからいない間すごく私が仕事できなくて(笑)、
あなたの存在の大きさが身に染みてわかったから、これからは体と心を大切にして末永く一緒に働いていこう!」
体調不良で復帰した部下にメールを送る場合の例文
体調不良で復帰した部下にメールで文章を送る場合の例文を紹介していきます。
「いよいよ復帰だね!待っていたよ。これからまた働けるのが嬉しいよ。
でもしばらくは、無理しないでまずは体と相談しながらマイペースでやっていこう。
そして辛いこと大変だと思うことは全部相談してほしい。
そのための上司なんだからたまには上司の仕事を私にさせてください!(笑)
頼ってたのは私のほうだったかもしれないね。これからはお互い支え合おう。
だからこそ体と心を回復することが先決だから、まずはゆっくりスロー運転で様子見しながらやっていこう。
手伝えることはなんでもするし、上司だからといって遠慮しないでね」
「戻ってきてくれてありがとう!とはいってもまだまだ万全ではないから無理しないように!
ずっと普通に後輩でまだまだの部下だと思っていたけど、君が休養している間に君の存在感の大きさを心から実感したよ!
私は完全にあなたを信頼し頼っていたとわかりました。
だから改めてありがとう。
これからは上司の私をもっと頼りにしてほしいな」
体調不良で復帰したのが同僚の場合
同僚が一番声をかけやすいでしょう。
あたりさわりなく、仕事の話しの中で、「元気で戻ってきて良かった。無理するなよ!」くらいで大丈夫です。
同僚という立場は、元気をださせてあげるために明るい声掛けをしてあげるのが一番良いでしょう。
体調不良で復帰した同僚にメールを送る場合の例文
体調不良で復帰した同僚にメールを送る場合も上記のかける言葉と同じ感じでOKです。
待っていた、寂しかった、これからもよろしくということを踏まえて、明るくなるメールを送ってあげると良いでしょう。
仕事復帰する人にかける言葉やメール例!病気療養明けの場合は?
続いて病気療養明けです。
こちらの不安としては、
・仕事のブランク
・今まで迷惑を変えた分の負い目
・周りの目が気になる
・病気後なので、自分の体への不安
・心の病気であれば、本当に復帰できるのか不安
などがあげられます。
そういう点を気にしているということを頭において言葉をかけてあげてください。
『まずは、体治ってよかったね。それが一番。
仕事に戻ってきてくれるのすごい嬉しいし、待っていたよ。
でも、まだ療養明けたばっかりだから、本当に無理しないで、ニュートラル運転始めよう。
体の調子が前みたいにつかめたら、またスピードアップしていこう。
だからまずは、自分の体と相談しながら進めよう。
なんでも協力するからね!』
というような声かけで、ゆっくり始めていこうという言葉で安心をあげてください。
他には、
『いよいよ復帰だね!待っていたよ。これからまた働けるのが嬉しいよ。
実はいない間、寂しかったからね(笑)
でも無理しないでまずは体と相談しながら進もう。
手伝えることはなんでもするし、つらいときはつらいとちゃんと言ってほしい。
助けるのはお互いさまだから、遠慮しないで頼ってね!』
というように、頼っていいんだよということを伝えてあげてください。
それと、心の病気で療養している場合は、やはり戻る不安も大きいです。
そういう人への声かけは慎重に言葉を選びましょう。
『いったん復帰だね。でも、無理しないでよ!
無理したから心身を崩したわけだから、無理しないことをまず約束してね。
そして、辛いときはつらい、大丈夫な時は大丈夫、なんでも言ってね。
マイペースで進んでいこう』
一緒に進んでいくという安心感を持たせてあげることと、言いやすい環境を作ってあげてください。
メールの場合も同様です。
とにかく不安を取り除くために、元気なスタンプをいっぱい送ってあげて、テンションを上げてあげると、久しぶりの出社の勇気になるでしょう。
仕事復帰する人にかける言葉やメール例!産休明けの場合は?
産休明けでの復帰は、病気とはまた違いますが不安なんです。
出産をして幸せな気持ちはそうなのですが、やはり出産後は自分でも予想のつかない変化が起きるのです。
今よく言われている産後鬱や、出産後の体の変化もあります。
ですので、思ったようにいかないこともあると思いますし、なにより一番は不安ですね。
どんな気持ちかというと
・出産でけっこう休んだので、戻って居場所があるのか?
・仕事のブランクが不安
・体がついていくか不安
・育児との両立の漠然とした不安
などなど、けっこう頭の中がいっぱいいっぱいになりがちです。
そういう時にやはり、背中押しの一言があると救われます。
『まずは出産おめでとう!そして復帰待っていたよ!体は大丈夫?
育児との両立もまだ心配だろうし不安だよね。
すこしづつ慣れていくだろうから、ペース配分考えてやっていこう』
『復帰、待っていたよ!また一緒に働けて嬉しい。
ママさんになったあなたと働くのも楽しみ!
きっと子供のことも大変だろうから、なんでも頼ってね。
子供のこと第一に考えて仕事していって大丈夫だからね!』
というような言葉かけです。
産後ママの復帰は確かに保育園から呼び出しがあったりと時間で不都合が出てきます。
でも、その分家事育児、仕事と両立しているスパーウーマンになっているので、すごく仕事の上で、効率的な仕事をしてくれるんです。
いかに短い時間で生産性高い仕事をするかは、ママさんはとっても長けています。
ですので、そのことを伝えて必要だと思っていることをわかってもらうことと、保育園の呼び出しなど気にしなくていいことを伝えてください。
仕事復帰した人への声かけでNGな言葉は?
ここで仕事復帰した人への声掛けでNGな言葉を紹介します。
①「顔色が悪いですよ」はNG
職場で簡単に「顔色が悪い」「痩せた」「辛そう」などというネガティブな言葉を本人にかけるのは時としてNGです。
関係性ができていればまだしも、あまり関係もできていない相手だと傷つけてしまう可能性もありますし、言われた相手はなおさら気にして弱音を吐けなくなります。
②「無理しなくても良いですよ」
「無理しないでね!」という言葉かけは良いのですが、仕事をみていて「無理しなくてよい」と言われると、なんだか疎外感を感じたり、自分は必要ないのではないかという気にさせます。
良かれと思って言っても、伝わり方が違うという時がありますね。
それは病気前後だとどうしても思考がマイナスになりがちで弱気になりがちなのです。
普段はそうではなかった人でもそうなるので、下手な声かけするならコーヒーを差し入れるとかの方が良いかもしれませんね。
③「私たちでやりますし大丈夫です」
これも②と同様、もう私はいらない人なんだ、役立たずなんだと思わせてしまうのです。
今気持ち的に本人は「挽回しないと!」と気負っているのに、しなくていいと言われるとそんな意味ではないのになぜだか辛い気持ちになります。
「大丈夫?」と心配されるのは良いのですが、しなくていいという気遣いはしないほうが良いでしょう。
④「~したほうがいいよ」
『~したほうがいい』などのアドバイスは、今までは通用した相手ででももしかしたら病気のせいやブランクなどで頭では理解していていも出来ないのかもしれません。
とてもストレスのかかる言葉になってしまいます。
アドバイスなどはしないで相手が求めてきたらするようにしましょう。
共感するような立場でいることが一番無難です。
本人は今必死なので、そっと見守ってあげるのが一番良いのです。
別記事で、色々な立場や状況の人に対して、「かけてあげられる言葉」についてをまとめています。
どんな言葉をかけてあげたら良いかがはっきりと分かりますので、相手の方の状況に合わせた項目を是非チャックしてみてください!
まとめ
体調不良、病気療養後、出産後の仕事復帰の声かけをお伝えしてきました。
仕事への復帰というものは楽しみもありますが、不安のほうが強いんです。
一番は、居場所があるのかの不安。
だから何よりも復帰を嬉しいと喜んであげること、待っていたこと、必要だということを十分に伝えてあげると心配が楽しみに変わります。
ぜひ、背中押しの一言をかけてあげてください。